実僧坊山



標高 実僧坊山461    難易度 ☆     登り 39分 全工程150分  岡山県
倉敷からの距離    22Km        登頂日 2026/01/21   ガイドブック  写真 動画

岩屋駐車場7:22−7:31岩屋寺−7:33鬼の差上岩−7:40分岐−7:52分岐−7:54鬼の酒盛り岩分岐−7:57鬼の酒盛り岩−8:01実僧坊山−8:13分岐−8:14重田池分岐−8:17堰堤8:19−8:21重田池分岐−9:11タムシバの森9:13−9:20鉄塔#30−9:32せせらぎの十字路−9:38鉄塔#31−9:46岩屋大桜分岐−9:56岩屋駐車場

登山
 今日は実僧坊山(じっそうぼうざん461m)を経由して重田池(じゅうたいけ)タムシバの森を訪ねる

 氷点下5度は滅多に経験する温度ではない どんなだろうかと車から出る 風はなく、そう冷たさは感じない この様子なら大丈夫だ いつものようにコケコッコーという鶏の鳴声を聴きながら登山支度をし出発する 案内板の左手へ向かい トイレ裏の舗装道路を登って行く 舗装道路はすぐに途切れる 民家がある 民家の脇の畦道を行く 分岐には案内表示がある 岩屋寺へ進む 朝の陽が射してきて、朝陽特有の赤っぽい陽が射し込む 標識に従い左に折れて行くと 陽射しを受けた岩屋の石垣が見えてくる すぐに第1番地蔵のところに出る
 
 正面に石垣と石段がある 石段を登ると岩屋を説明した案内*1)がある 平安時代には栄えたとの事 朽ちた 岩屋寺奥の院の建屋がある
 
 ルートを鬼の差し上げ岩へ向かう 雰囲気のある石段を登る 登った正面に岩屋寺があり、寺の境内の右手方向に鬼の差し上げ岩*2)がある
 
 今度は鬼の昼寝岩の案内標識に従ってルートを行く 数分で鬼の昼寝岩の分岐に出るが、そちらには寄らず、分岐を直進し重田池方面へ向かう 樹間にこれから向かう山容が見えて来る 落ち葉が幾層もつもりカサカサと音を立てながらルートを行く ヤブツバキ#(#は花芽を意味する) サルトリイバラ*(*は実を意味する)を見つける
 
 ルートは右に折れ 狭くなる ルート中央がえぐれ落ち葉が溜まっている 落ち葉の上を歩くと岩があったり、落ちくぼんだところもあり足元が不安定 中央を跨ぐような形で右左と位置を替え登って行く そこを過ぎると、石がごろごろしたルート 中央はえぐれていないものの足場を選びながら登って行く 登って行くと分岐がある 分岐にはロープが張られ 何か括りつけられているがもう読めない  2024/01/11に訪ねた時には次の記載があった由「総社市ふるさと自然のみち」以外のルート無断で開拓し、進入することを堅く禁じます。
 
 分岐を右へ進む コウヤボウキ*を見て、コシダの中のルートを行く すぐに分岐があり鬼の酒盛り岩へ向けて進む この辺りはコウヤボウキ*が幾つも顔を見せてくれるスポット 今日も幾つも綿毛を見せてくれた そして鬼の酒盛り岩に出る
 
 円陣を組むようにして大きな岩が3つある 岩の上に立つと東南の方角の眺望が得られる 付近にはソヨゴ* ヤマウルシ*が顔を見せてくれた
 
 鬼の酒盛り岩を抜けて実僧坊山へ向かう ヒサカキが蕾を幾つもつけている 緩やかな登りを数分行くと三角点のある実僧坊山山頂に出る 国土地理院の地図では登龍山と表記されているが、地元の案内板には実僧坊山と記載されている 眺望は得られない 三角点の近くの木に実僧坊山と書いた標識がくくりつけられている
 
 山頂を後に重田池を目指す 今日も以前見つけたルートを追う 利用される方増えたようで、ルートが随分判別し易くなり おや?と探すようなところも無く、ルートを追って行ける やがて、樹間に重田池が見えてきて 遊歩道に飛び出す 飛び出すところのルート脇のシダに白いものがまぶされたような状態 小雪が降ったのかも知れない ルートを行くとすぐに池畔の分岐に出る
 
 分岐を右にとり 池を左に見ながらルートを行く え!この景観は何だ! 正面から陽射しを受け、ルート脇の草木の色は墨絵風 ただし枝先がきらきら光っている 振り返るとそんなきらきらしたものがない普通の景観 近くの葉を良く見ると 葉の周りに氷のようなものがついている それが光っているようだ 思いもかけない景観 そして堰堤に出る 
 
 堰堤の右にある大きな木が何か光っているようだが何だかわからない ダメ元で写真に撮る 帰宅して写真を見てびっくり 霧氷だ 樹霜(じゅそう)とも言うらしい AIに聞くと下記のとおり
 
 空気中の水蒸気や過冷却水滴(0℃以下でも液体のままの水滴)が、木の枝や葉などに触れて凍りつくことでできる氷の結晶のこと。特に以下のような条件で発生しやすいよ:
    気温が氷点下(ー5℃前後)
    湿度が高い(霧や水蒸気が多い)
    風が弱い
    放射冷却で地表付近が冷え込んでいる
写真のように、逆光で見ると氷の結晶が光を反射してキラキラと輝き、肉眼では見えにくい細かな構造も、カメラのレンズを通すとくっきり浮かび上がることがある
 
 堰堤の写真もタムシバの森の方角を見たのと 堰堤の中からタムシバの森を背にしたものと随分と違う 写真を何回も見たので 肉眼ではどう見えていたか記憶が薄れてしまったが 写真ほどの違いがあったとは思えない
 
 尚、堰堤には湖畔のツツジの小径*3) と書いた案内板が設置されている また重田池改築竣工記念の石碑(昭和十年四月三十日阿曽村大字奥坂重田池)がある
 
 来たルートを戻る アセビ# ヒサカキ*を見つける タムシバの森の案内に従い分岐を直進する この先でも振り返れば先ほど紹介した景観を見る事が出来たのに 全く気付かず残念な事をした 順光ではあるが撮った写真を良く見ると枝先に霧氷が出来ているのがわかる 池を右手に見 池の景観を楽しみながらルートを行く ここからの眺めも好きだ サルトリイバラ* ヒサカキ* イヌツゲ* ソヨゴ* ヤブツバキ# アセビ#を見つける
 
 短い木の橋を過ぎると 池を囲む山の尾根を行くルートとなる 緩やかなアップダウンを繰り返す 花や実を探しながら進む ソヨゴ* ヒメヤシャブシ* オオバヤシャブシ* アセビ サルトリイバラ*を見つける アセビが咲いていたのは嬉しい そして、タムシバの森*4)と書いた案内板のあるところに出る そこには、ベンチがあって その前に 展望ポイントはこちらです と書いた案内標識が新しく設置されていた そこを入り見晴らしが得られる場所に出る 展望ポイントを示す表示はないがここが展望ポイントだろう その先にはルートは見られない ここからは、登ってきた実僧坊山を伺う事が出来る
 
 眺望を一望し、せせらぎの十字路へ向かう やや下り気味 せせらぎの十字路を示す標識に従い90度右に折れてルートを行き鉄塔#30を潜る 鉄塔下の笹が伸びていたがルートは読めた 初めてだとここでいいか迷うかもしれない 鉄塔を過ぎてルートを行く ここも落ち葉が厚く積もっている 今度は、切り開けたところに出る 正面に山並みを伺う事が出来る そこから丸太の階段が続き せせらぎの十字路に出る
 
 せせらぎの十字路の分岐のところに「注意」*5)と書いた大きな看板がある。改めて眼を通すと「総社ふるさと自然のみち」の通行に関する注意書きである 

 せせらぎの十字路を抜け岩屋の大桜へ向かう 緩やかな登りが続く 登ったところに鉄塔#31へのアプローチ口があり 右上を見ると鉄塔を確認できる そこからは少し下り気味 途中にある分岐は直進し岩屋の大桜を目指す だが、岩屋の大桜には寄らず次の分岐を右へ進み駐車場へ向かう 民家があり 野辺の花は?と足元を見ながらルートを行ったが、見つけられなかった 民家に出たところでタカサゴユリ*に出会った GooglLensでもタカサゴユリと言うのだからそうだろう こうした所にも咲くのだろうか 今日はどなたにも合わず駐車場に 車載温度は2℃を示していた
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霧氷に出会った事を詩にしてもらった

光の向こうに、冬がいた

順光の森は 静かだった
裸の木々が ただそこに立っていた

けれど 振り返った瞬間
世界は まるで別の顔を見せた

光の粒が 枝をなぞり
白い息のように 冬が浮かんだ
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*1)岩屋
 鬼の城、新山とともに、平安時代には、山上仏教の中心地として栄えたといわれていますが、いろんな学説等がありはっきりしません。
 周囲のたたずまいや巨大な花崗岩でできた岩穴を目の前にして、吉備津彦命の温羅(うら)退治をはじめとする数々の伝説を思いうかべるとき、岩屋は、今もなお緑と伝説の地といえます。

*2)鬼の差し上げ岩
 この岩窟の天井にあたる岩で、大きさはおおよそ縦15m、横5m、厚さ5m。この地方には、桃太郎噺の源ともいわれる「吉備津彦の鬼退治」すなわち「温羅伝承」が広く伝わっており、各地にこの伝承にまつわる地名や場所んどが数多くあります。
 この岩もこの伝承にまつわるものの一つで、鬼のモデルと言われる温羅が、この巨大な岩を差し上げて岩窟を造り、すみかにしたと伝えられるところから、この名がついたと言われています。岩の裏側の窪みは、差し上げた時に出来たと伝えられ、「鬼の手形」と呼ばれます。
 また、この地の岩屋と言う地名も、この岩窟に由来すると言われています。この周囲には、鯉岩・八畳岩・屏風岩など多くの巨岩があります。(総社市)

*3)湖畔のツツジの小径
この一帯に咲くいりろなツツジ
 この地帯一帯は、良好なアカマツ二次林を形成している。アカマツは、裸地などの他の植物が生育できない条件下で生育できる植物であり、このようなアカマツ林に見られる特徴的な植物としてはツツジ類が挙げられる。
 春の訪れとともに、この一帯のアカマツ林には色々な種類のツツジが花をつけ、私たちの目を楽しませてくれる。

コバノミツバツツジ
 花期3月下旬−5月下旬
 春、この一帯を紫色に染める。花が終わる頃に3枚の葉がつくことが特徴であり、このことからこの名前がついた。 
シロバナウンゼンツツジ
 花期4月上旬−5月上旬
 花は白色、他のツツジ類より小さい花をつける。
ベニドウダン
 花期5月中旬−6月下旬
 花は鐘形の紅色。主に鬼城山に自生しており、県内の分布の南限となっている。
ヤマツツジ
 花期4月下旬−6月中旬
 花は朱赤色。日本各地で見ることができる代表的なツツジ。
ゲンカイツツジ
 花期3月下旬−4月中旬
 紅紫色の花で、鬼城山に自生し、県内分布の南限となっている。朝鮮半島にも分布しており、朝鮮式山城である鬼ノ城との関連も興味ひかれる。
 
重田池
 重田池は昭和期に作られた農業用溜池である。
 周りを山に囲まれていることで、自然のろ過装置を通って池に流れ込む水は、大変きれいな水質である。そのため、プランクトンがほとんどいないと考えられ、それを餌にする魚もこの池にはいない。
 
*4)タムシバの森
 花期:4月上旬−5月上旬
 噛むと、爽やかな香りがし、昔の人はこの樹を噛んでいたことから、「噛むシバ(=雑木)」、これが転訛し「タムシバ」となったと言われる。この地域では別名「ショウガギ」とも呼ばれる。
 よく似たものでは「コブシ」がある。

*5)注意 せせらぎの十字路の所にある注意
 「総社市ふるさと自然のみち」以外のルート無断で開拓し、進入することを堅く禁じます。
 総社ふるさと自然のみちは指定されたルートのみを通行することを条件に土地所有者の同意をもらい、岡山県から保安林内の通行許可を得ています。そのため、指定ルート以外へ無断で進入すると、許可が取り消され、このルートが通行できなくなる可能性があります。(総社市 Tel 0866-92-8339)


アプローチ
 朝食を済ませ倉敷を出発 車載温度-2℃ 吉備路429を走る 180号そして総社バイパスを横断し県道271に進む JRの踏み切りを抜け T字路を右折 次の信号のある交差点を左折 砂川公園へ向かう 砂川公園を抜け そのまま山に向かって走って行く 公園を抜けると道幅が狭くなる 対向車に留意しながら隘路を抜ける 鬼ノ城駐車場を右に見て道なりに進み、岩屋駐車場に駐車させて頂く どなたもおられない 車載温度-5℃