佐伯天神山



標高 409m    難易度 ☆    登り83分 下り51分 その他15分  岡山県
倉敷からの距離   62Km        登頂日 2026/03/07   ガイドブック  F写真 動画

駐車位置7:58=8:00登山口−8:19(見張所)8:20−8:39天神地蔵−8:52三の丸−8:59天神山城跡本丸−9:24天神山9:27=軍用石=9:30三角点9:35=9:38天神山−9:58分岐下山口−10:24分岐侍屋敷入口−10:29登山口=10:42駐車位置

登山
 今日は佐伯天神山(てんじんやま409m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 風は無く陽射しもあり暖かく感じる ウインドウブレーカはリュックに入れて出発 正面の山容も逆光ではあるが伺える 国道を少し戻るようにして登山口へ向かう 右手には吉井川 国道はイベントに行くのか車の流れが多い 左手には梅が花を咲かせている 河本のバス停の手前の三叉路を左に折れる トイレがあり そのすぐ先が河本登山口 その斜面を登って行く 天神山城跡と書いた石柱があり、すぐに天神山城址登山口と書いた大きな標識がある そこを回り込むようにして登山道にとりつく

 いきなりの急登である ジグザグにルートを登って行く 枝を掴んだり 岩に手をついたりして登る すぐにロープが設置してある岩のところに出る ロープ摩耗注意の標識が相変わらずついている ロープなしでも登れるのだが、ロープの助けがあると楽である 急激な負荷をかけないようにして利用させて頂き登る
 
 少し登り、振り返ると岩の先に吉井川を眼下に見る事ができる 登りは続く 時々振り向いて眺望を確認する 高度を稼いでいるのがわかる 前方山肌に岩がセリ出ているのが見えるところに出る 見張り所だ ここから吉井川の下流の新田原井堰付近や上流を見張る場所との事 もっと良く見えたように思うが樹木が伸び視界を邪魔している 最近登山写真をAIに見せ詩をつくって貰っている 今日はこの見張り所で戦国時代に見張りに立っている人の心情を詩にして貰った

 見張り所を後にルートを行く まだ登りが続く ソヨゴ*(*は実を意味する)の赤い実を見つける ルートにも赤い実が見られる コシダの茂るルートを抜け登って行く しばらく登ると天神地蔵と書いた標識にでる ここを右に入ると小さな地蔵があり展望の得られる場所に出る ここからも吉井川を伺う事が出来る 
 
 ルートに戻り引き続き登って行くと下の段*2) 西櫓台を経て 東屋のある三の丸*3)に出る 出たところに河本登山口800mと書いた標識がある そうそう先日神ノ上山でここが和気アルプストレイル50のルートになっていて 1kmで300m登るので・・・と話していた事を思い出した 三の丸からも樹間から吉井川を俯瞰出来る
 
 三の丸から天神山城跡へ向かう 随所に説明板が見られる 帯曲輪*4)と称されるなだらかな尾根道が続く 鍛冶場*5) 桜の馬場*6) 大手門跡*7) 長屋の段*8) 二の丸*9) 空堀*10) と続き 本丸*11)に出る 本丸には天神山城跡の標柱と浦上遠江守宗景之城址と記した大きな石碑がある ここはヤブツバキの木が多く あちらこちらで花が出迎えてくれる 足元にもまだ落ちたばかりのしっかりした落花も見られる
 
 本丸には、天津社*12)と記した社もある また、侍屋敷跡*13)ならびに天瀬登山口へ下山する分岐がある 今日も三角点まで行き、ここに戻って下山する予定

 ここから太鼓の丸まで700m 飛騨の丸*14) 竪堀*15) 馬屋の段*16) 南櫓台*17) 南の段 南櫓*18) 掘切り*19) 亀の甲*20) 下の石門*21) 上の石門を過ぎて山頂と私が呼んでいるところに出る ここからは、北の方角に棚田(田土の棚田)を見る事が出来る 倒壊した天神山鳥瞰図を示した案内図は撤去され 山頂と書いた標識も無くなっており昔の面影はない(登山記録のデータ整理上今後もここを山頂として書いてゆく) 
 
 ここでルートの距離と所要時間に触れておく 河本登山口から三の丸まで800mかなり急な登りが続き所要時間約50分 三の丸から太鼓丸まで1100mで所要時間約30分 登山口から三の丸まで800mとはこれまで気づいていなかったし そこから太鼓丸の方が距離があるとは 標識の数字を見てちょっとびっくり それだけ三の丸からはルンルン気分で歩ける
 
 太鼓の丸には太鼓の丸城*22)と記した説明文があり、ここからも吉井川下流の展望が得られる 更にルートを行くと軍用石を過ぎ 三角点に出る ここからは眺望は得られない
 
 三角点で麦茶休憩をして下山にかかる おっとストックを準備するのを忘れた 下山時はストックを使う練習をしている リュックをおろしストックをセットして出発 太鼓丸 城跡本丸と戻り 本丸から天瀬登山口に向けて降りて行く 結構傾斜のある下り坂 ストックを突きながらテンポ良く降りて行く 左足の少し前に足と同時に突く ストックにも幾分身体を支えている感じがする こんな感じでいいのかなと思いながら降りて行く 傾斜が急になるとそうわゆかない ストックで身体を支え一歩一歩慎重に 岩や木を掴める時はその方が安心だ 落ち葉はルートに馴染み、ルートはどこかと探す事も無く順調に降りて行く ヤブツバキ* ヒサカキ#(#は花芽を意味する) ソヨゴ* カナメモチ*を見つけた 今日はコウヤボウキの綿毛には出会えなかった 侍屋敷跡と書いた分岐があるが、そちらには向かわず反対の右へとり降りて行く 出たところは片上鉄道跡のサイクリングロード そこには案内標識が設置されている

 サイクリングロードを河本登山口の方角へ向かう 天神山1号トンネル 2号トンネルを抜ける 片鉄ロマン街道*1)と書いた説明板が設置されていた ヤマノイモ* ヤマハゼ*に出会う 天石門別神社にはウメが咲いていた 三叉路に出、登りのルートと合流し、国道沿いを少し歩き駐車場に 車載温度は11℃だった
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AIと創った詩

見張り所に立つ者たち

岩と根が絡む急斜面を登り
たどり着く 小さな平地
風が枝を鳴らし 川が遠く光る
ここが 見張り所
空と水と 敵の影を見張る場所

朝の番は 陽を背に
夜の番は 星を数える
火を絶やさぬように
声を潜めて 耳を澄ます

「何もない日が 一番いい」
そう言って笑ったあいつは
昨日 交代の刻に戻らなかった
今朝 その名を呼ぶ者は いない

それでも 見張りは続く
川の流れは止まらず
山の影は 時を告げる
誰かが見ている限り
この城は まだ落ちていない

命じられたのか 志したのか
それぞれに 理由は違えど
ここに立つ者は 皆知っている
この風の冷たさと
その向こうにある ぬくもりを
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 *1)片鉄ロマン街道 和気町エリア
 天神山西峰(390m)の山上に戦国時代の大名・浦上宗景が築いた連郭式の山城である。城山は峻嶮で西側に吉井川が流れており天然の堀をなしていたものと思われる。

 *2)下の段
 隠曲輪で西方より侵入して来た敵を上から攻撃する郭で、五十騎一備の桝形である。
 
 *3)三の丸
 三の丸とは通常、二の丸と同様に城主の館、もしくは重臣(家老格)の屋敷が置かれていた。城本来の機能的構成部分の外郭に相当する。虎口は他の曲輪と比べて厳重を極めている。
 
 *4)帯曲輪
 帯状に細長い曲輪もしくは城のまわりを囲む曲輪をいう。帯状にならなく短い曲輪を腰曲輪という。
 
 *5)鍛冶場
 城の拡幅工事に必要な器具の製造・修理・武具・武器の確保のため鍛冶職人を常に置いていた。
 
 *6)桜の馬場
 連郭式山城最大の曲輪、両側面には帯曲輪・腰曲輪・犬走りなどが有る。中央北側に大手門があり、西隅に鍛冶場があった。
 
 *7)大手門跡
 櫓門で四本柱の上に矢倉を築いたもの。大手門外の帯曲輪は、百貫井戸の水の手曲輪がある。
 
 *8)長屋の段
 倉庫があり、鉄砲櫓・食料櫓・武器櫓などがあった。
 
 *9)二の丸
 本丸を保護するいわば第二の拠点である。
 
 *10)空堀
 水が無く、断面がV字形である。本丸防衛の為の掘割である。
 
 *11)本丸
 連郭式山城の中心郭で戦の場合城主の本陣となる。
 
 *12)天津社
 城には古来、守護神が付き物である。天文二年本丸築城の時、山麓に遷宮した。(現天石門別神社)
 
 *13)侍屋敷
 この下に宏大な侍屋敷 見事な石垣に囲まれた物資貯蔵曲輪がある。
 
 *14)飛騨の丸
 宗景の重臣明石飛騨守景親の屋敷跡。野面積の石垣は代表的な築郭法である。
 
 *15)竪堀
 中世の山城に多く見られる空堀の一種である。山の斜面に直角に作った空堀をいう。
 
 *16)馬屋の段
 本丸で通常使用する馬屋で、戦争の場合は三の丸に臨時的につくる。
 
 *17)南櫓台
 太鼓の丸と本丸との連絡と、城外と城内をみまもる目的がある。
 
 *18)南櫓
 隠曲輪で敵兵が城内に侵入してきた際に堀切の敵を上から攻撃する曲輪。
 
 *19)堀切り
 山城に用いる空堀で、尾根を包丁で切った感じの空堀である。
 
 *20)亀の甲
 旧天神山城防衛の為に敵が塁をよじ登って来た時、石落し用としての石積の小山。
 
 *21)石門
 旧天神山城防衛の為の門である。
 
 *22)太鼓の丸城(旧天神山城)
 室町時代以前に、日笠青山城の出城として日笠氏が築城したもので、浦上宗景の亨禄四年天神山出陣の足掛かりとなり、天文時代より太鼓櫓として物見台の役目と家臣団集合の合図をした役目の櫓「人桝」と呼ばれ、東方に根小屋が有り搦手門となる。



アプローチ
 薄っすらと明るくなったころ倉敷を出発 車載温度は5℃ 2号線を岡山へ向かう 流れは順調 岡山市街地ならびに西大寺バイパスを支障なく抜ける 今日は正面に見える太陽がまぶしい 2号線を走る 熊山もはっきり見える 吉井川を渡り、JR伊部駅を過ぎ伊部東の交差点を左折して374に入る 和気インターチェンジを過ぎ、和気の市街地を抜ける 金剛川を渡ると左手に吉井川が見えてくる 吉井川に沿って走る いつもと違って車が多い和気橋の信号で1回待ち 車は私同様直進し北上する 鵜飼谷温泉へ向かう三叉路で次々と右折 対向車もやってきて左折して行くのでここでも待たされる そこを過ぎると一人旅 何があるのかと帰宅して調べたらWAKE FUJIROCK Vol5というイベントが見つかった 10:30開始らしいがかなりの車だ 新田原井堰を左に見る やがて右手に天神山登山口と書いた大きな標識が見えてくる 天瀬登山口だ 登山口を通り過ぎ河本バス停を見て左にカーブしてすぐ右手に取り付け道路がある そこを降りたところに登山者用駐車スペースがある そこを利用させて戴く 車載温度は3℃ 駐車している車は無い