第3回 課題       「ITの利用推進、飛躍的な効率の向上を実現する計画」

高齢者パワーの活用


今回の課題の全文を記載すると下記のとおりである

あなたの家族や、親しい人の仕事とその職場を調べ、IT利用の未熟さが原因の「失われた10年」を取り戻す計画(その職場で、ITの利用推進し、飛躍的な効率の向上を実現する計画)を課題と解決方法にわけ、 具体的に提案しなさい。


「失われた10年」がIT利用の未熟さが原因 と書いてあるが その認識は全く無い

何となれば IT利用の広がりの起点となったWindows95は 技術が世に出てからまだ7年しか経過していない IT技術の利用はこれからだと思うからである

「失われた10年」という言葉は 経済政策論争における“失われた10年” に記載されているごとく バブル崩壊後度重なる経済政策をとったにもかかわらず経済の持続的回復を見せないまま今日に至っている という表現に代表されるごとく バブル崩壊に伴う経済の変調が回復しないことに対応して述べられており IT利用の未熟が原因という認識は全く無い


だが IT技術は第二の産業革命と言われるごとく 「失われた10年」を取り戻す新しい技術としての期待を持っている

少し古くなるが 2000年12月号の月刊Keidannrenの巻頭言に 三井物産上島会長は
 「IT(情報技術)革命」という新たな産業革命期にあるといわれる と述べており 経済界も「IT技術」に大きな期待を持っている

従って 今回の課題を (私を取り巻く環境で、、ITの利用推進し、飛躍的な効率の向上を実現する計画)を課題と解決方法にわけ、 具体的に提案しなさい。 として記載する


私はこれまで石油化学の製造業に関わってきた

 IT基本戦略に 「IT技術は第二の産業革命に匹敵する歴史的大変革を社会にもたらそうとしている」 と記載されていることに 本当にそうなんだろうか という疑問があったが 下記の実例を学ぶにつれ 疑問が氷解し実態のあるものとして感じられるようになった

生産技術に関心のある方は是非 下記の講演を聞いて戴きたい

革新企業の戦略分析 第5回 2000/10/19
株式会社インクス 山田社長講話

IT技術というエンジンをいかに活用してゆくか その方策を見つけてゆく事が課題となろう


我々が直面している 大きな課題は

高齢化社会に向けてのIT技術活用 である

世界に例を見ないスピードで高齢化が進んでいる日本 この資料の図1−12参照
平成14年1月の推計による日本の将来推計人口によれば
65歳以上の人口割合推移から2010年代には25%を越える事は確実である

4人に1人は65歳以上という社会がまもなくやってくる

私はまだ61歳だが65歳を越えてもまだまだお元気な方を沢山知っている
社会に役に立ちたいという意欲もある

こうした高齢者の有するパワーを活用しない手はない


以下に 高齢者パワーの活用を推進する方法 を考えてみたい

1.IT技術の習得

2.高齢者パワーを活用する仕組みの創生

3.高齢者パワーを活用する産業の創生


IT技術の習得 は インセンテイブさえあれば余り心配することはなかろう
高齢者に取組む意欲を起こさせる事が肝要である

化学工学会ではSCE.Net(シニアケミカルエンジニアズ・ネットワーク)を構築している
岡山県では岡山県産業支援ネットワークを構築している 
中高年高度技術者活性化センター:ATAC/Mateという活動も聞く
まだまだ運用が軌道に乗っていないが 
高齢者パワーを集約し 利用しやすい形にしてゆく事が必要に思う

自律・分散・協調システムによりPCのアイドル時間を使い大きな課題を解く試みを聞く
高齢者パワーをネットワーク化し持てる能力を活用する仕組みが出来ないだろうか 

高齢者パワーを活用した産業が育ってくる事を期待したい

世界に例を見ない高齢化社会がすぐそこに近づいている
教育水準の高いといわれてきた日本 
IT技術を活用し新しい進み方を見出してゆきたいものだ