「地上波のラジオ局について、著作権管理の視点で調査し、
インターネット上にラジオ局を開設する際にどのように著作権管理を行えばよいか提案しなさい。」
インターネットラジオの著作権管理
現在の地上波ラジオ局の著作権管理 現在の地上波ラジオ局の著作権は 社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)が管理し
JASRACの資料によれば第2章 著作物の使用料
第2節 放送等 第2項 地上波放送を行う一般放送事業者 に地上波放送を行う一般放送事業者が行う放送等について、年間の包括的利用許諾契約を締結する場合の使用料は、当該年度の前年度における放送事業収入に 1.5%を乗じて得た額とする。
と記載されており
包括的利用許諾契約を締結し事業収入をベースに計算される金額を納めればよい
インターネット配信における著作権管理の動向
インターネット検索で情報を収集すると
・2000/11/29 米レコード協会が配信音楽の著作権料を徴収・配分する組織を設立
・2000/12/11 米著作権庁、インターネット上のラジオ放送で著作権料を徴収
・2002/03/28 インターネットラジオが死滅する!? 〜著作権使用料率で米業界が猛反発・2002/04/29 ネットラジオ局、放送を一時休止―著作権料徴収の動きに抗議
と米国では一曲一人当りの単価を決め 著作権を徴収する動きがある
また、4/29の資料によるとネットラジオ視聴者の1日の平均視聴時間は4時間28分に伸びてきていると記載しているデジタル情報はアナログ情報と異なり 情報の劣化が無い そうした性質を踏まえ
これまでの包括的利用管理から個別利用管理の方向に向うものと思う
ネットワーク上の著作権管理機構
ネットワーク上で配信される著作物を一括管理し、その著作権を著作物の利用者から徴収する 利用料は従来型の包括的利用管理から個別利用管理とし ネットワーク上で利用された著作物の利用頻度により配賦する
社会的側面
著作物には著作権があるという著作活動を活発にする基本的な考えを浸透させることが必要技術的側面ネットワーク上で配信される著作物を利用頻度に応じ著作利用料を徴収するシステムが必要ビジネスモデル送信した著作物の複製利用を抑制する技術
著作権管理機構は著作物利用者からの利用料金が売上となり著作者への支払い額が比例費 あと管理の為の経費を固定費として運用されよう利用推進を図る為のコンテンツ検索サービスなどサービス向上も忘れずに
「リアルタイム音楽・CMモニタリングシステム」を利用した放送・広告業界プラットフォームの構築について(2000/10/26) とした NTTcomの取り組みは面白い