第8回 課題       「全人類が納得できる意思決定の組織を構成するにはどうしたらよいだろうか」

グローバルガバナンスを考える


今回の課題は下記のとおり

   最期の時がきた.地球はもう駄目だ.
    30人しか乗れない宇宙船が1隻あるのみ.この30人を選ぶ意思決定組織が必要
    だ 次世代に残す人類なので,言語,人種,文化などを尊重したい.
    全人類が納得できる意思決定の組織を構成するにはどうしたらよいだろうか.


課題は 地球規模の問題を 国家のレベルを超えて どう解決してゆくか にあろう

そうした問題解決組織を グローバルガバナンス と 言われ 検討されている


松下政経塾の小林氏は WTOにおけるグローバルガバナンス というレポートを公開している 一連のレポートで下記の事項を述べており 参考になる

    ・GATTからWTOに変わっていった背景
    ・正当性ならびに透明性に関する指摘
  ・WTOにおける民主主義の欠陥
    ・競争ルール策定への提言


ここで課題に戻る

  この危機的状態に至る経過がこの文面から読み取れないが

  宇宙船が用意されている事  30人が危機を回避出来る可能性を持っている事が読み取れる

  全人類が納得できる意思決定の組織は その時には出来ていないといけない


こうした危機的状態は科学的な手法で予測されたとしても受け入れ難いものであり
異端者扱いされる可能性が高い

インターネットの黎明時に インターネットの発展更に グローバルガバナンス までを
考えられなかったように 

異端者が考えを同じにする者がグループを形成し検討が進められ 開発資金が投じられよう

危機への確度が高くなるにつれ 問題の深刻さが議論され 地球規模での方策検討が進められよう

そこで真摯に検討され グローバルガバナンス による地球規模の決定が必要とされる


グローバルガバナンスにより意志決定が必要だという コンセンサスが涵養される事が
全人類が納得できる、意志決定組織を構成する 鍵であろう

そこでは
 危機を回避する目的が検討され
 次世代に残すものが選ばれ
 手段の具体化に進んでゆこう

人類の危機という 問題意識を共有する事 により 人類の持つ英知を結集し 
人類としての方向を決定する事が可能になるものと思う