ホタルの生態


掲示板に書いてある説明

産卵 : メスは水辺のコケに小さな小さな卵を産みつけます。卵の大きさは約0.5mm、一匹が
      約500〜1000個も生みます。

孵化 : 卵は約1ヶ月後に孵化(フカ)します。でも親は産卵後すぐに死んでしまいます。幼虫はすぐに
      川の中へ入り水中生活をはじめます。

幼虫 : 幼虫はきれいな川の底にすむカワニナという巻貝を30匹ほど食べて(溶かして吸い)大きくなり
      ます。幼虫は約9ヶ月水の中でくらし、6回脱皮して成長します。

上陸行動 : 春は暖かくなると幼虫はサナギになるために雨の降る夜に水の中から出て陸に上がります
         たくさんの幼虫が光をだしながら上陸する光景は神秘的です。

前蛹、蛹 : 上陸した幼虫は、小さなくぼみを見つけるとその中へもぐり土まゆという部屋をつくります。
        そして体を丸めてじっと休みます。

羽化 : 蛹(サナギ)で2週間ほどすごしたのち、羽化が始まります。そして2,3日後土まゆをこわし地上
      に出ます

交尾 : ホタルの光はオスとメスの出会いの信号なのです。オスはおしりの先を強く弱く光らせながら、
      草の葉の上でじっととまって弱く光っているメスをさがして飛びまわります。そしてメスを見つけ
      結婚、交尾します。昼は草葉にとまり、水だけで過ごします。


情報(掲示板に書いてない事)

  光について(上記のように発光は求愛活動という事は知られていますが少し付け加えると)

   ・ホタルは明るくしていれば4日位放置していても動きません、逆に暗くしていれば活動しますが
    体内時計を持っており0時前後4時間くらい活動します。
   ・世界中では約2000種類、日本には64種類のホタルがいるが、その半数は光を出しません
    源氏ホタル、平家ホタルは光を出しますが、光を出さないホタルは性フェロモンという臭いを出し
    臭いで求愛活動をします。
    この光を出さないホタルは、もちろん昼間も活動し交尾します。
   ・羽化後の日数によって発光パターンは違いメスは羽化後2日、オスは羽化後8日が一番性成熟が
    進んでいます。
   ・求愛活動はオスがメスの約20cmそばに行き、パッパッとストロボ発光しメスがこれに答えて1回
    光を出すとOKのサインで交尾します、メスが光を出さないとオスは次のメスを探します。
   ・交尾の2日後にメスは湿った苔に卵を産みつけます。

  その他

   ・ホタルの餌としてカワニナが必要ですがカワニナの生息環境としては綺麗な川で溶存酸素が多い
    事が必要です。
   ・溶存酸素を多くとるためには、浅い綺麗な川で、空気を巻き込む滝のような場所、石にぶつかり泡
    が出来るような水が衝撃を受けながら空気を巻き込むようなところが必要です。
   ・カワニナの餌は魚の糞ですが、蛍遊の里ではコイを放しています。
    しかしコイはカワニナを食べてしまうので、コイは網で仕切ってコイの糞だけ下流に流れるように
    しています。

  ホタルが一杯飛んでいる姿は誰が見ても素晴らしく微笑ましいものです、護岸工事も必要ですが
  ホタルの生態をよく知れば両立する事が出来ます。
  建設関係の人はよく勉強して(環境デザインでは習うそうです)よい環境を残していって欲しいものです