大山三鈷峰(1516m)


   

象ケ鼻より三鈷峰(右端はユートピア小屋)          金剛杵(五鈷、三鈷、独鈷)

仏教の法具の三鈷の形に似ている事より三鈷峰とよばれている
(吉塔寺の住職の滝川さん感謝!)


H12.6.16(鳥取県)

  梅雨の晴れ間をねらって大山三鈷峰に行ってきました。
  大山寺有料駐車場へ車を止め、自然石の苔むした参道を大神山神社奥宮に行きます(この参道を
  S61年の山開きの時タイマツを持って歩いたのを思い出します)。
  参道の脇には杉の大木(根元が継がった夫婦杉あり)が並び僧兵達の足音が聞こえそうです。
  神社で安全登山を祈念し、神社の右裏から下宝珠越の標識に従い、急登を木の根を頼りにブナ林の
  中を登りきると下宝珠越の縦走路に出ます(駐車場から30分)。
  急登を一気に登ったせいか、下宝珠越からの尾根道は負担が無く木漏れ陽のさすブナ林の中を涼風
  を体に受け思わず”いいなー、最高”と口ずさんでしまいます。
  中宝珠を越えると大山の急峻な北壁、大屏風岩、墓場尾根の荒々しい姿が現れ圧倒されます(春は素
  晴らしい光景と感じますが、光の当ってない秋は背筋が寒くなります)。
  ユートピア分岐より見る三鈷峰はTOP写真のように三鈷の形に似ており三鈷峰の名前の由来が
  確認出来ます。
  ダイセンキャラボクの中を抜け、三鈷峰に着くと頂上にはケルンが積まれています。
  往古の修験者は三鈷の法岩に立ち弥山禅定の座禅をしたとあり、いにしえにタイムスリップし修験者
  達のシルエットが目に浮かびます。
  ユートピア小屋周辺にはオオバギボウシ、イワウチワの群落がありまさにユートピアです。
  ユートピア、象ケ鼻からの景色は中国地方随一で烏ガ山、矢筈ガ山、弓ヶ浜、大山北壁と360度の
  大パノラマです。
  天狗ケ峰を目前にした最後のコブまでは行けますが、そこから先はヤセ尾根になるので行くのは
  止めましょう。
  下りも同じコースで下宝珠越まで1時間です、余裕があれば中の原スキー場を下れば常に弓ヶ浜、
  豪円山等景色が広がり良いコースなので一度試して見てください。
  下山後大神山神社で登山の無事を報告し、御神水の冷水を柄杓で頭、顔にかけ喉も潤して生き返り
  ます。

  帰りは湯原温泉の露天風呂に入って帰りました(溝口〜湯原IC、湯原〜水島IC)

コースタイム(途中の水汲み、休憩、写真撮りを含んだ時間)

大山寺有料駐車場  →  下宝珠越   →   ユートピア分岐  ⇔  三鈷峰  ⇔  象ケ鼻
             30分        1.5時間        往復15分   1.5時間遊び、食事
              ←            ←
             30分        1.0時間

  

   

大山寺参道(自然石の石畳日本一)     大神山神社奥宮(登山前の安全祈願、下山後のお礼)

   

三鈷峰山頂のケルン               宝珠尾根より大山北壁(大屏風岩)

   

          象ケ鼻より烏ガ山        ユートピアより天狗ケ峰、剣ケ峰、弥山への稜線

   

左:剣ケ峰、小屏風岩、右:弥山         香取からの大山、手前に国際スキー場

 

 

     大山のこの日の花