会社が忙しく、休みを取るのもままならず
なかなか山行出来なかったが、なんとか休みの目処がたった。
これを逃しては、またいつ山行出来るかわからないので
メンバーに連絡し、決行する。
実に2ヶ月ぶりの山行だ。

今回の山行先は、三坂山に決める。
クマ騒動でちょっと心配だったが、賑やかに登れば大丈夫だろう(^^ゞ
午前8時、倉敷を出発。
岡山道、中国道と進み落合I.Cから一般道を北上し
山生林道へ入り、登山口を目指す。
途中、車窓から見える山の景観は凄まじい。
木という木は根こそぎ倒れている。
すべて台風23号の被害だ。

足尾滝を通り過ぎ、少し行くと倒木で通行止めだ。
仕方なくバックで戻り、少し広くなった林道脇へ駐車する。
午前10時着。

今日はここから歩く事に。
早々に準備を済ませ、はっちゃん差し入れのバナナを
食し、午前10時20分、出発だ。
倒木で通行止め 林道脇へ駐車

しばらくは舗装された、なだらかな林道を登って行く。
しかし進むにつれ、倒木が凄い。
これが林道か?と思う位、大木を跨ぎながら進んで行く事に。
山肌のスギは、ことごとく倒れている。
しばらく進むと、林道が舗装路から未舗装に変わる頃
前方に目的の、三坂山山頂が望める。
これが林道? 大被害
倒木を乗り越え進む 山頂が見える

駐車場所から約25分で作業休憩小屋の建つ、林道分岐へ着く。
ここには登山道案内板があり、左へ進むほうが良いみたいだが
著書「岡山県百名山」では右に進むようになっている。
我々も案内板に従い、左へ行こうとしたが
凄まじい倒木に阻まれ諦め、右に変更した。
実はこれが正解だった。
分岐から10分も進むと、車道終点となり右手へ山道に入る。
林道分岐 作業小屋
右へ林道を進む ここから登山道

左に谷を見ながら登るが、ここも至る所で
倒木が、登山の邪魔をしている。
これに挫けず、谷を横切るように登って行くと、急坂の続く七曲に着く。
ここまですでに、50分かかっている(^^ゞ
ここから尾根までは、急なジグザグの登りだ。
次々に倒木 七曲
休憩 尾根までもう少し

七曲を登り切り、尾根を左にとると、直ぐに展望岩に着き
素晴らしい展望が、一気に開ける。
前方には今日の目的地、三坂山がそびえたっている。
残念ながら大山は見えない。
ここまで1時間10分。
展望岩 中央が雨乞山
左が三坂山山頂 登山日和

展望を満喫し、ここから急坂を下る。
下った所が三坂峠だ。ここには道祖神がある。
尾根をそのまま直進すれば、三坂山山頂へ着くが
ここは左にとって、水平路を進み十石茶屋跡を目指す。
所々、紅葉した木々が綺麗だ。
急坂を下る 三坂峠と道祖神
紅葉 歩きやすい水平路

しばらく歩きやすい水平路が続くが、いきなり倒木と
崖崩れで通行止めだ。
三坂峠まで戻って、尾根を登る事も考えたが
時間のロスが大きい。
ここは崖を登ろう(-_-;)
倒木に注意しながら、枝や根っ子をつかみながらの
命がけの登山だ。
「明日の新聞に載るのは嫌だぁ」などなど空想しながらも
なんとか無事に水平路に戻れ、十石茶屋跡に辿り着いた。
ヤレヤレ(~_~;)
水平路は完全に倒壊 道なき道を登る
無事水平路に戻る 十石茶屋跡

十石茶屋跡には、トイレも設置されているが
台風23号により、便器を残し建屋はすべて吹き飛ばされている。
これでは使用出来ないよ〜。

十石茶屋跡脇にある、案内板に従い直進する。
ここから山頂までは、このコースで一番の急登が続く。
急坂を真直ぐに登って行く為、気分的にも辛いが
岩群が見えて来ると、山頂は直ぐそこだ。

午後12時45分、無事山頂へ着いた。
このコースの、コースタイムは65分だが
今日は2時間25分かかった。
登山口まで車で入ることが出来ず、倒木を乗り越え
崖を攀じ登れば、仕方ないタイムですよね。(^^ゞ
山頂まで400m 急坂を一直線に登る
もう一頑張り 三坂山山頂

山頂からは、文句無しの360度の大展望が望める。
但し、大山はガスがかかり、見えないのが残念だ。
最高の登山日和の中、昼食にする。
今日のメニューは、山頂は寒いと思い味噌ラーメンを持参したが
この好天では、ちょっと熱かった-_-;)

食後はのんびりと、雑談をして過ごすが
あまりの気持ち良さから、気付けば時間は2時を回っている。
晴天 残念ながら大山は見えない
山頂は広くない 記念写真

記念写真を撮り、名残惜しいが下山とする。
下山道は尾根を三坂峠へと下るが、半端ではない
急坂だ。とても、登りには使えそうに無い。
クマザサを掴みながら、一歩一歩慎重に下って行く。
途中、一回登り返すが、後は一気に下って行く。
尾根道脇のスギが、根からもぎ取られ倒れている。
クマザサに隠れた下山道 尾根道の倒木

約25分で三坂峠へ戻る。
ここからは往路と同じコースを下るが、谷間はすでに
薄暗く、クマとの遭遇がありそうな雰囲気だ。
つい足早になってしまう。
幾度も倒木を乗り越えながら下り、愛車が見えた時にはホッとした。
午後3時45分、無事下山。
三坂峠へ戻る 一面の倒木
無事下山 紅葉

今回は久しぶりの山歩きで、さすがに足が痛くなった。
しかし思わぬ倒木や、登山道の崩壊で
いつもには無い、ハードな体験が出来た。
山頂からの展望も素晴らしく、登山日和にも恵まれ
クマに遭遇する事も無く、充実した山行だった。\(~o~)/


  山生林道駐車場所→十石茶屋跡→三坂山:2時間25分
  三坂山→三坂峠→山生林道駐車場所:1時間30分


駐車場所から少し下った所に、足尾滝がある。
小ぢんまりしているが、紅葉時期には良いんじゃないでしょうか。
興味のある方は、一度行って見て下さいね。
足尾滝に立ち寄る 足尾滝

さぁ、温泉へ行こう。
落合まで戻り、恒例のまにわ温泉「白梅の湯」へ。
しかし、タイミングが悪い。
我々が着いた時にバスが停まっていて、どこかの子供会か?
沢山の子供たちと、その親御さん達が温泉へ入って行っている。
こりゃダメだぁ。これでは、のんびり露天風呂にも
浸かれないだろう・・・。
残念だが、今日は諦め帰路に着いた。