ほうきだいせん    みせん  とざん
2014年10月23日
   〜 10月24日
(車中泊)
伯耆大山 弥山 登山 1709.4 m
(鳥取県:大山町)



「紅く染まる ブナの大木」
Map

ルート
 下山キャンプ場(夏山登山道)〜6合目避難小屋〜大山山頂(昼食)〜6合目避難小屋〜夏山登山道登山口

10月の大山登山は、ブナの紅葉を観に「夏山登山道」から山頂に登る事にした。以前から気に成なって居た、登山道保護の為に設置された蛇籠の破損部分を修理しながら登って来た。
(金網が破れ、針金が飛び出し登山者が足に引っ掛けたり、ズボンを破く事故が起きていた)
前日、夕方「下山キャンプ場」駐車場に到着し、途中のコンビニで購入した「夕ご飯」を戴き、早々に眠りに付く。

夜明け前に登山を開始 2合目で空が白み始める
夜明け前、「夏山登山道」をヘッドライトを付け、境港市出身の妖怪漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者「水木シゲル」の「妖怪・天井絵」で有名に成った「圓流院」入口を不気味な「霊気」を感じながら歩く。2合目まで登ると空が白み始め薄明かりに「紅葉し」た木々映しだされ始めた。(ブナとクロモジの紅葉が真っ盛り)
落ち葉が「紅葉の終わり」を告げている 段差の大きい階段は歩き難い
3合目を過ぎると登山道には沢山の落ち葉が積もり、紅葉の終わりを告げて居る。登山道は丸太で階段を作った所が多く段差が大きく歩幅に合わず歩き難い。
3合目まで「紅葉」が降りて居る 金網が破れ針金が飛び出る
登山道の土砂や石の流出防止に、並べられた蛇籠(太い金網で編んだ籠の中に石を詰めて並べた物)の破損部分が、登山者の評判が悪く、以前より気に成って居たが、今回はクリッパー(鋼線切)を持参し不良部分の切り落としと、曲げ修理を行い、歩行中に足を傷つけたり、ズボンを破く事の無いように点検補修しながら登って行く。
持参した補修用の道具 5合目は既に落葉している
太い鋼線は硬く中々切れなかったが、数十ヶ所の処置をし目立った不良は無くなった。5合目を過ぎるとブナの枝は落葉し来る冬に備えていた。
「元谷」河原付近 紅葉真っ盛り 弓ヶ浜・中海」を見渡す
7合目から「元谷」方向を見下ろすと、「下宝珠山」から続く尾根はブナの紅葉を向かえ華やかに色付居ている。8合目の木道まで登り、「日本海」を見下ろすと、「島根半島」に続く「弓ヶ浜」「宍道湖」に繋がる「中海」がはっきり見渡せ気温の低さを感じさせる。
実を付けた「大山キャラボク」 残雪期 登山者の「アイゼン」で木道が痛む
木道の傍の紅く実を付けた「大山キャラボク」の実を摘んで口に入れる。ねっとりとした粘りの有る実は歩のかに甘く二つ三つと口に運ぶ。冬の大山登山は人気が有るが、残雪期に木道の上をアイゼンを装着して歩く「マナーの悪い登山者」も居り、木道は「アイゼン」の歯形で削られて居る。
木道を覆った「キャラボク」の枝がスッキリと 秋の名残の「マツムシソウ」が咲く
山頂付近は茂った「キャラボク」の枝が木道を覆い歩き難い所が有ったが、綺麗に刈り揃えられ歩き易く成っていた。山頂下で今回唯一出くわした花、秋の名残の「マツムシソウ」が可憐に咲いている。
剣ヶ峰・弥山」へは立入り禁止 早い昼食は「マルタイ棒ラーメン」
山頂から「弥山」に続く尾根の入口は「植生保護」の為、「立入り禁止」の標識を新しく立て網(ロープ)で仕切られ「英語」「韓国語」「中国語」の表記がされていた。
昼食は「山頂テラス」に陣取り、お決まりの特製「マルタイ棒ラーメン」と持参したビールを戴き休憩を取る。
崩落が進む「剣ヶ峰」付近 南壁は紅葉で紅く染まる
大山は砂の山、登山中も石や砂がガラガラと崩れる音が谷に響き少しずつ緑が少なく成って行く。
南壁に広がる紅葉は、「一の沢」「二の沢」付近が最も綺麗に広がり、大山は一歩いつぽ冬を迎える準備をしていた。
休憩を終え下山準備 沢山の登山者で賑わう
休憩を終え、ソーラーパネルの並ぶ「山頂避難小屋」をバックに写真に納まり下山を開始する。
金曜日の平日では有るが、天気も良く「紅葉シーズン」でも有り、沢山の登山者と整備された木道を楽々すれ違い下って行く。
3合目 日差しに紅葉が映える 木々の隙間に青空が覗く
3合目まで下山すると、登山時とは景色が違い木立の間から「陽光」が差し込め、「紅葉のグラデーション」が広がり見事な景色を展開していた。
春の若葉の季節に始まり紅葉の秋の紅葉登山を締め括り、「伯耆大山」はいよいよクライマックスの「雪山登山」の季節に入って行く。