伯耆大山に登ろう




「 雪解けが進み春が訪れる伯耆大山 」


2014年 4月 12日(土)

桜が中国地方も咲き始め春の訪れを感じる季節と成ったが大山は未だ桜の季節を迎えて居なかった。
前日、皆生温泉でお温泉を思う存分楽しみ、夕暮れ時に大山寺に上り「車中泊」で朝を向かえ、夜明けを待って登山を開始する。

〔登山者の車で溢れる駐車場〕

雪もすっかり無くなりすっきりとした「南光河原駐車場」は夕方には一台も無かった車も朝起きてみると夜中に到着した沢山の登山者の車が止まって居た。

簡単な朝食を食べ、登山支度を整え6時30分に登り始める。・

〔雪解けが進む2合目〕

小鳥が忙しく鳴き枝から枝へ飛び交い雪が解けが進み、登山道が見え出した2合目付近を登る。

芽吹きの早い木々は僅かに黄緑色の新芽が顔を出し始めて居た。

〔3合目上でトラブル発生〕

3合目上の残雪帯に差し掛かり、アイゼンを装着したが「アイゼン損傷」のトラブル発生。

数年前、友人から戴いたアイゼンを愛用しており、最近新しい物を購入検討をしていたが、装着し数メートル登った所で連結部が折れ使えなく無くなる。

この後、片足のみに装着して登ることにした。
道具の「事前点検」を怠ると大変な事が起こる事を痛感する。

〔4合目上の残雪帯を登る〕

4合目上の急斜面の登山道には沢山の雪が残り、「片足アイゼン」では登り難いが突然の故障は仕方ないので頑張って登る。

広島を早朝3時に出発し高速を3時間走り到着した若者二人組みがハシャギながら楽しそうに登って行く。

〔5合目は春の景色〕

5合目は日当たりが良く、先月の登山の際もかなり雪解けが進んで居たが、雪は殆ど残って居ない。

ザックを降ろし、暫く休憩を取る。

〔5号目上の斜面〕

雪に埋もれて冬を過ごした木々もようやく顔を出し始めた。

凍り付いた踏跡の有る雪面を足跡をたどりながら滑らない様に気を配り登って行く。

〔6号目避難小屋〕

6合目で「行動食」を食べ風景を楽しみ、暫く休憩しから頂上を目指す。

〔大山北壁の残雪〕

次第に山肌が白い雪に対比して黒く成って行く北壁。

激しい「崩落」「雪崩」の跡が見受けられる。

〔7号目の標柱〕

未だ1mは残雪が有りそうな7合目付近。


〔7合目から下界を見る〕

「中の原スキー場」も遥か下に見え、平野部は春の風が流れ、日本海は「春霞」で遠くまで見る事が出来ない。


〔8合目下を登る〕

天然記念物の「ダイセンキャラボク」の群落も雪原から顔を出し春の息吹を感じている。

8合目から木道が続くが日当たりも良く雪は一部分しか無くアイゼンを外しゆっくり登って行く。

木道はこの時期の「不心得者」によりアイゼンの爪で路面を傷め無残な姿に成って居る。

〔山頂到着〕

9時30分、山頂に到着し手製のコンパクトカメラ用一脚でセルフタイマーを使い記念の写真に納まる。

南壁は黒い地肌が露出し冬山の終わりを告げて居る。

〔避難小屋で食事〕

避難小屋に降り、早い昼食(鍋焼きうどん)を炊き美味しく戴き、食後のコーヒーを飲み休憩を暫くして下山を開始する。

避難小屋周辺は雪も多いが入口付近は雪は少なく小屋への出入りには支障が無い。

〔4合目から三鈷峰を見る〕

西日本随一の「ブナの原生林」も雪解けが進み、幹周りの雪は溶け出した。

暫くすると新芽が芽吹き「青葉の茂る季節」を向かえ、大山は一段と華やかな季節を迎えるだろう。

 登り:3時間 下り:2時間