からすがせん  とざん
平成26年6月14日
烏ヶ山登山 烏ヶ山 1448m
 
(鳥取県:琴浦町・江府町)




「山頂よりガスの掛かる大山南壁を眺める」

Map

ルート
〔1日目〕

倉敷〜高梁(国道180号)〜真庭市・北房〜真庭市・月田〜新庄村〜蒜山高原〜鬼面台駐車場 (車中泊)

〔2日目〕
鬼面台駐車場〜鏡ヶ成キャンプ場(駐車)〜烏ヶ山登山口〜山頂(昼食)〜駐車場〜休暇村蒜山高原(入浴)〜新庄村〜真庭市・月田〜真庭市・北房〜高梁〜倉敷

2014年1月より、毎月1度は大山に登る事を目標に登山を続けて来た。梅雨時で中々晴れ間が無い中を今回は大山山系「烏ヶ山」「鏡ヶ成キャンプ場」からのルートを登った。
平成12年の鳥取県西部地震で山頂直下が崩落し登山道が崩れ、以来「登山禁止」と成って居るが、登山道の草刈等も時々されている様子なので登山道の調査を目的にアタックした。

登山道の標識(手の指す方向に藪の中を進む) 入口に「登山禁止」の壊れた看板が有る
鏡ヶ成キャンプ場管理棟の駐車場に付くと既に1台駐車している。車を止め出発の準備をしながら空を見上げると濃い雲と沸き立つガスで山頂付近の展望は望めない様だ。しかしガスの動きが早く山頂到着頃に晴れる事を期待して登山を開始する。
「登山道標識」の場所を道路を渡り、藪でトンネル状に成った「登山口」を進むと壊れた「登山禁止」の看板が有る。ここからが「烏ヶ山:からすがせん」登山の始まりだ。
日陰の湿地に咲く 「ギンリョウソウ」 登山口近くの広く開けた登山道
杉木立の中を進むと、日陰の栄養分の無い場所に咲く「ギンリョウソウ」(昆虫の死骸等を栄養分にして咲く)が至る所に真っ白な花を咲かせている。「枯れ沢」を渡り湿度の高い新緑の中を鳥の鳴き声を聞きながら一人静かに黙々と登る。
登山道に横たわる倒木 笹や低木が登山道を埋め尽くす
道の両側から背の低い笹が道を塞ぎブナの倒木が道に横たわり通せんぼをしているので乗り越えて登ると次第に傾斜が急に成り、笹薮から根曲がり竹や低木に変わり、所々に成長した「独活の株」が有る。(食用には成らない位に成長している)
頭まで埋もれる木々に覆われ歩き難い 「タニウツギ」が綺麗に咲く
昨夜まで振っていた雨雫でベタベタに成った木々が頭まで覆われ道を塞ぐ中を上着もズボンもすっかり濡れてしまった。
道の所々に、6月の花「タニウズキ」が薄いピンク色の花を咲かせ湿った気持ちを癒してくれる。
ダイセンクワガタ 頂上下の「崩落ヶ所」
次第に高度も上がり、「イワカガミ」「アカモノ」の花を見受けられる様に成る。頂上下まで登ると「地震」で崩落した岩が剥き出しに成り、岩の間を足の置き場を探しながら登って行く。
岩は周辺の木々に覆われ近年崩落をしたヶ所は無かった。
崩落ヶ所を上から見る 時折ガス掛かる山頂部
崩落した岩を乗り越え上から「崩落ヶ所」を見るが登山道は「馬の背」状に成って足元を選んで登れば特に危ないヶ所は無い。
山頂手前で一度少し下り、再び急な「ロープ」を張った「岩場」を足の置き場を探しながら山頂に登る。
山頂で「一人焼肉」でお昼ご飯 昼食後山頂で記念撮影
山頂に到着すると、先行者が一人休憩を終え下山の準備中であった。蒸し暑さに汗と露で全身「濡れ鼠」状態でザックからウインドブレーカーを取り出し「冷え対策」をし、昼食をバーナーで「一人焼肉」を美味しく戴きお結び2個を食べる。
休憩を終わる頃、更に一人の登山者が登って来て、登山道が整備されているとの事で「鳥越峠→文殊堂登山口」ルートに下山して行った。(平成24年にアタック空いた時はブッシュで覆われ途中で撤退した)山頂周辺は「金蠅」「ブヨ」が多く首筋を襲撃され虫除けを忘れた事を反省する。
下山途中の崩落場所上で男女3名の若者登山者とすれ違う。今回は自分を入れ6名を見たがキャンプ場の駐車場で遅い時間から登る様子の夫婦らしい2名が登山順備をしていた。「烏ヶ山」から見る「大山南壁」の麓に広がる景色は日本海まで広がり雄大で何時登っても素晴らしい。

登山道は従来からの踏み跡がはっきり残って居るので道を間違う事は無いが、笹や低木が茂り歩き難い状態である。特に、早朝や雨後等を歩く時は雨具を着て濡れ対策が必要だ。

真庭市・蒜山の「休暇村蒜山高原」に行き、ラドン温泉(500円)で汗を流し休憩を取り帰路に付く。
注意:入浴利用時間が10時から2時30分の間に変更に成っていた)