みせん   とざん

平成26年9月19日
       〜20日
大山 弥山登山 避難小屋泊 1709m
(鳥取県県:大山町)



「日本海に浮かぶ隠岐諸島」

<ルート>
(夏山登山道) 登山口〜6合目避難小屋〜山頂〜山頂避難小屋(泊)〜6合目避難小屋〜登山口

        登り:3時間  下り:2時間 (5時間)

8月は悪天候続きで登山の予定が天候と合わず、一度も登る事が出来なかったが、9月に入り天候も安定し「夏と秋の狭間」の大山に「単独山小屋泊」で登って来た。
5合目上から見下ろす日本海に乾燥した空気と低い気温の条件が重なり、大変珍しく「隠岐諸島」がはっきり見渡すことが出来た。(今回で2回目)

平日だが登山者が多い 色付き始めた「ナナカマド」
金曜日の平日で有るが、午後から登り始めた登山道は下山して来る多くの人とすれ違う。中でも大きな声で喋りながら下山する10人位の団体の話し言葉が日本語とは少し違うため「アンニョ・ハセヨ」と声を掛けると、軽やかな「韓国語」の返事が返って来た。
「ナナカマド」の木も実が色付きはじめ「初秋」の装いをしていた。
5合目「山ノ神様」にお参り 猛毒の「トリカブト」の花が咲く
久し振りの登山に息を弾ませ「ゼーゼー・ハーハー」と言いながら5合目まで登り「山ノ神様」に登山の無事を祈り暫く休憩をする。空は快晴とは言えないが天候の変わり目に吹く強い風が思いの他強く寒さを感じる。6合目付近には「烏帽子」の形をした薄紫の「トリカブト」の花が綺麗に咲いていた。
日本海に「隠岐諸島」が浮かぶ 「イヨフウロ」 「アキノキリンソウ」
夕暮れ迫る日本海に「隠岐諸島」の島々が薄っすらと浮かんで幻想的な景色を漂わせている。
毎年、何回も大山に登るが中々この景色に出会う事は少なく、今回で2回目で有る。
8合目から広がる「山頂台地」には「イヨフウロ」の紫の花が夏の名残を惜しむかのように咲いていた。
山頂付近 特別天然記念物「ダイセンキャラボク」の群生 避難小屋の向うに山頂
9合目付近の「木道」は元谷から吹き上げる横風で体が押し流されるのを足で踏ん張り「山頂避難小屋」を目指して登って行く。途中、6合目で出会った若者2人に下山は暗くなるので早めに下山するように伝えたが、山頂を折り返し9合目を下山中であった。この分だと登山口に降りる頃には薄暗く成りそうだ。無計画な照明も持たない若者に途中でトラブルの無いことを祈る。
夕日に染まり始めた米子市街 避難小屋は夜間「ソーラー発電」で照明点灯
避難小屋からは、「米子市街」「弓ヶ浜」「中海」遥か西に「宍道湖」が夕暮れの空を染めている。避難小屋は「ソーラー発電設備」が有り、夕方6時から8時まで小屋内の照明が点灯する。
(トイレはセンサーライトで真夜中でも点灯)
今夜は誰も登って来る気配が無いので、床面一面に荷物を広げ、途中新見のJAスーパーで購入した「千屋牛」をフライパンで焼肉にし美味しく戴いた。
今夜は一人で静かな夜だ 宍道湖」の向うに夕日が広がる
夕食後、時々外に出て「夕焼け」の写真に撮るが、雲が厚く茜色に染める光景には出会えなかった。
静かな夜をゆっくり過ごし、朝方4時過ぎ「早朝登山者」が小屋に入って来る話し声で目を覚ます。
「ご来光」の写真を撮るべく外に出て見るが雲が厚く「ご来光」は望めそうも無い。
簡単な朝食を食べ7時前に下山を開始する。