きりしま  れんざん  じゅうそう
平成22年5月1日
     〜5月4日

霧島連山縦走 韓国岳 
獅子戸岳
新燃岳 
中岳  
高千穂峰
1700.1m
1429.0m
1395.0m
1332.4m
1574.0m
(宮崎県:えびの市)
(鹿児島県:霧島市)


高千穂峰 「天の逆鉾と日章旗」

Map

工  程
1日目   5月1日(土) (テント泊)

倉敷(6:00)発〜玉島IC(山陽自動車道)〜みやじまSA(休憩)〜鳥栖JAC(九州自動車道)〜広川SA(昼食)〜えびのIC〜えびの高原(16:00) (えびの高原温泉ホテル:温泉入浴) (エコミュージアムセンター:キャンプ)

2日目   5月2日(日)(テント泊)

キャンプ〜韓国岳登山口(6:00)〜韓国岳〜獅子戸岳〜新燃岳〜中岳〜高千穂河原(11:30)〜韓国岳登山口(個人の車)〜道の駅えびの高原(昼食)〜霧島温泉郷(ガソリン給油・食料買出し)〜霧島高原国民休養地(温泉入浴)  (エコミュージアムセンター:キャンプ)

3日目   5月3日(月)(テント泊)

キャンプ〜高千穂河原(7:00)〜高千穂峰(天の逆鉾)〜高千穂河原(昼食11:30)〜霧島神宮参拝〜霧島温泉郷(食料買出し)〜霧島高原国民休養地(温泉入浴) (エコミュージアムセンター:キャンプ)

4日目   5月4日(火)

キャンプ(6:00)〜えびのIC(九州自動車道)〜広川SA(休憩)〜布刈SA(休憩)〜福山SA(休憩)〜玉島IC〜倉敷(14:00)

ゴールデンウイークの高速道路割引(片道1000円)を利用し、友人と二人テント泊で九州(宮崎・鹿児島)の山を登る計画を立てる。
九重高原は昨年9月に出掛けたので、今回は「霧島連山縦走」「高千穂峰」に登る3泊4日の工程を組む。

えびのSAに到着 SAより「霧島連山」を一望 えびの高原「エコ・ミュージアムセンター」
GWの高速道は多くの車でSA等は駐車場の空きを待つ列が出来、所々で渋滞が発生していた。山陽自動車道から九州自動車道を走り霧島連山を見渡す、えびのSAに15:30に到着(9時間30分)し車から降り背筋を気持ち良く伸ばす。えびのSAから一般道を「えびの高原」に向かい、到着後「えびの高原温泉ホテル」で温泉に浸かり(500円)疲れを癒す。(エコミュージアムセンター駐車場の片隅にゲリラキャンプを張る)
ゲリラキャンプで盛り上がる 韓国岳登山口を出発 急な石段を登る
駐車場で一緒になった静岡の「ミッセェルさん(日本人)」と熊本の「ハカルさん」と夜遅くまで山の話で盛り上がる。翌朝4時に起床し朝食を済ませテントを撤収して韓国岳登山口に向かうが、既に駐車場は満車状態で漸くスペースを見つけ車を止め登山準備を整え6時30分に登り始める。
えびの高原を振り返る 登山道はガレ石の多い荒れた道 韓国岳山頂に到着 (右ハカルさん)
硫黄山を左に見ながら暫く歩き、登って来た方向を振り返って見ると、昨夜キャンプした「エコミュージアムセンター駐車場」が小さく見える。韓国岳に登る登山道はガレ石の多い急登が続き展望は余り無い。1時間30分位歩き8時「韓国岳」山頂に到着するが空はうす曇で「櫻島」「開聞岳」は見えない。
韓国岳の噴火口を見下ろす 韓国岳から獅子戸岳に向かう 高千穂の峰」を遠望する
韓国岳山頂から見下ろす「大波池」等の噴火口は地球のエネルギーの凄まじさを物語っている。暫く頂上で過ごし獅子戸岳に向け韓国岳噴火口の淵を左周りに進み足場の悪いガレ石の下りを慎重に歩く。

うす曇りの「新燃岳」の遥か前方に勇壮な山容で存在感の有る「高千穂峰」が見え始め、明日の高千穂河原からの登山に期待を膨らます。
獅子戸岳に到着 獅子戸岳から新燃岳に 依然浮石の多い縦走路
9時40分「獅子戸岳」山頂に到着するが、獅子戸岳は韓国岳から新燃岳へ続く道の途中、丘の様な存在である。
獅子戸岳から「新燃岳」へ依然として荒れた浮石の多い登山道を足元を気にしながら下る。
噴気を揚げる新燃岳の噴火口 中岳に到着 板張りの九州自然歩道
「新燃岳」は昭和34年(51年前)噴火した活火山で、毒々しい緑色(エメラルドグリーン)の火口湖の周辺から噴気を揚げまさしく生きた山である。
馬の背の様な河口の淵を歩き10時50分に「中岳」山頂に到着(スタートから4時間20分)する。「九州自然歩道」として登山道が板張りで整備され歩き易く、高千穂河原登山口からの登山者が多く登って来た。
高千穂河原に下山 霧島高原国民休養地 ゲリラキャンプで連泊
中岳からの長い下りを途中通り雨に逢いながら、11時40分(スタートから5時間10分)「高千穂河原ビジターセンター」へ無事下山する。

ビジターセンターから韓国岳登山口に置いた車まで、途中で知り合った岡山玉野市の夫婦登山者にレンタカーで送って戴きロスタイムも出費も無く助かった。

高千穂河原駐車場にはGWでもありタクシーが4〜5台客待ちをしていたが、韓国岳登山口まで走ると約4,000円位必要だそうだ。(路線バスも有るが便数が少なく時間が合わない)

車を回収し、お昼ご飯を食べる(自炊)場所を探すが沢山の観光客と車で中々良い場所が見つからない為、足湯の駅「えびの高原」のレストランに入り豪華な昼食を食べる。

昼食後、霧島温泉街まで下り「霧島高原国民休養地」で温泉(200円)に入り汗と埃を流し、近くのスーパーで夕食の食材を調達する。えびの高原には天然記念物の「ノカイドウ」と言う、えびの高原だけに自生している木が有り丁度花を咲かせていたので写真に収める。

昨夜の宿「えびの高原エコミュージアムセンター」駐車場に戻り(17時より早いので駐車料金500円を払う)荷物を広げ買いだした食料とお酒で乾杯し、夕暮れになり人通りも少なくなったのでテントを広げ19時過ぎ早々に寝床に入り熟睡する。。
天然記念物「ノ カイドウ」の花 高千穂河原から高千穂峰へ 広い駐車場 (前方は高千穂峰)
一夜明け外は朝もやが立ち天気も良さそうで、簡単な朝食を食べテントを撤収し「高千穂峰」登山に向け「高千穂河原ビジターセンター」駐車場へ走る。早朝(6時30分)であるが駐車場には沢山の車が止まっている。(車内に泊まった人が多く居たようだ)
赤茶けた火山岩の中を登る 御鉢への登りは急坂 御鉢に咲き始めのミヤマキリシマ
支度を整え「霧島古宮跡」を経由し、赤茶けた大きな火山岩が転がる登山道を登り始める。昨日、中岳から見た登山道は「御鉢」に向け急勾配の直線の登山道でかなりきつそうであったが、実際現場を歩いてみると遠くで見たまでには無いがそれでも急勾配だ。7時30分の登山開始から1時間で御鉢に到着し咲き始めた少しばかりの「ミヤマキリシマ」の向こうにすり鉢の底の火口を見下ろす。
御鉢から高千穂峰へ 山頂の「天の逆鋒」 山頂小屋の峰守(石橋さん)
御鉢から右周りに細い馬の背を歩き、暫く下り「背門丘」には石製の新しい鳥居と祠が祀られ、「霧島神宮元宮之記」という石碑が有りお参りをする。

「背門丘」から見上げる様な砂の登り坂に取り付き9時15分「高千穂峰」山頂に2時間45分(休憩が多い)で到着する。山頂の石積み上に日本神話に出て来る「天孫降臨」で有名な「天の逆鉾」「坂本竜馬」が妻の「おりょう」と新婚旅行の際、高千穂の峰に登り引き抜いた逸話が有る)が日章旗の向こうにそびえている。  クリック→ 坂本龍馬の手紙

<ウィキペディアより>
天孫降臨(てんそんこうりん)は、アマテラスの孫であるニニギが、葦原中国平定を受けて、葦原中国の統治のために降臨したという日本神話の説話である」

山頂で辺りの景色を眺めながら暫しティータイムを楽しみ、山頂小屋(普段は開いてない様だがGWで開いていた)に入り、峰守(石橋さん)に高千穂の話を聞き乍山頂のお土産を買い求める。
山頂から韓国岳を望む 霧島神宮参拝 関門海峡大橋「布刈SA」
下りも、登りと同様に赤茶けた火山岩のごろごろする、足元の悪い登山道を下り、、高千穂河原に11時45分に下山する。下山後はパークサービスセンター裏に木作りのテーブルと椅子が3セット位有りここで、持参した食料と売店で購入した「おむすび」を食べ昼食とする。

昼食後は予定の「霧島神宮」参拝に行くが、GWの観光客で参拝の長い列が出来ており、暫く列に並び参拝を済ます。3日目の宿泊予定地の「道の駅霧島(神話の里公園)」に行くが雰囲気ゲリラキャンプが出来そうな場所でない為、霧島温泉街のスーパーで食材を買い「霧島高原国民休養地」で温泉(200円)に入り、えびの高原のエコミュージアムセンターに引き返し荷物を広げ夕食を戴きゲリラキャンプを張る。

4日目は倉敷に向けて帰るだけであるが、5時に起床し簡単な食事を済ませ6時「えびの高原」に別れを告げ九州自動車道「えびのIC」に向け走り始める。連休後半の高速道路は車も少なく走り易い。

広川AS・布刈SA・福山SAで休憩を取り13時30分(帰り7時間)長いテント泊登山旅行を終え無事に倉敷に帰る。