くじゅう れんざん じゅうそう
平成20年 6月 1日

平成20年 6月 3日
九重連山縦走  平治岳 1643m
 大船山 1786m
 久住山 1788m
(大分県 :九重町・久住町 )


平治岳の「深山霧島」の向こうに「坊がつる」を望む

九重連山縦走Map

ルート

1日目

倉敷〜倉敷IC(山陽自動車道)〜鳥栖JCT(大分自動車道)〜九重IC〜久住高原コテージ(泊)

2日目

久住高原コテージ〜男池(870m)〜大戸越〜平治岳(1643m)〜大戸越〜北大船山〜大船山(1786m)〜坊がつる〜法華院温泉山荘(泊)

3日目

法華院温泉山荘〜北千里浜〜久住山(1788m)〜西千里浜〜牧ノ戸峠〜九重観光ホテル(入浴:昼食)〜九重IC(大分自動車道)〜倉敷IC〜倉敷

コースタイム

男池登山口〜(55)〜ソババッケ〜(60)〜大戸越〜(35)〜平治岳〜(25)〜大戸越〜(60)〜段原〜(30)〜大船山〜(95)〜法華院温泉山荘(泊)

法華院温泉山荘〜(120)〜久住分かれ〜(30)〜久住山〜(20)〜久住分かれ〜(70)〜沓掛山〜(20)〜牧ノ戸峠登山口

「坊がつる賛歌」聞きながら、「深山霧島」の咲き乱れる写真をネットで見て、一度は深山霧島の咲く時期に登ってみたいと思っていた「九重連山」に登る事が出来た。当初、車で単独登山を計画していたが、倉敷から一人で往復は遠くて大変なので旅行会社の主催する登山ツワーに参加した。
久住高原到着「三俣山」 久住高原コテージの夕食 雨の中登山開始
7時間のバス旅行の後、久住高原に到着、久住山は山開きの日で沢山の登山者が「長者原」や「牧ノ戸峠」の登山口に次々と下山して来ていた。「久住高原コテージ」に入り温泉で体を休め、美味しい夕食を戴き、明日の登山を夢に21時過ぎに床に就く。

一夜明けると外は雨、大変な山登りになりそうな感じだ。朝食のバイキングを戴き支度を整え、名水百選に選ばれた「男池登山口」まで約1時間バスで移動し雨具を着込み登山を開始する。
ソババッケを通過 大戸越(うんどこし)へ登る 火山灰の登山道は滑る
途中「かくし水」の水場で喉を潤し、新緑の綺麗な急坂を「ソババッケ」(昔そばを作っていた)に登り、分岐を「大戸越:うんどごえ」へ向け、黒土の火山灰が雨でぬかるみ状態になった道を滑りながら登る。
平治岳(ひじだけ)の深山霧島 濃い紫の花が満開 群落の中急斜面を「平治岳」に登る
大戸越の稜線に出ると叩き付ける様な雨風に襲われる。宿で貰った昼食弁当を天然記念物に指定された「深山霧島」が咲き乱れる中を風除けの窪地を探し、お湯を沸かしインスタントスープを飲みながら戴くがとても食べた気分にはならない。食事の後「平治岳:ひじだけ」を目指し急坂をロープを伝いながら登る。山頂から一瞬の晴れ間に見える「深山霧島」の大群落は素晴らしい。
深山霧島の向こうに「坊がつる」 大船山(1786m)の頂 雨は依然として降り続く
下山中、一瞬のガスの切れ間に山肌一面に咲いた「深山霧島」の向こうに「坊がつる」と今夜の宿「法華院温泉山荘」が見える。大戸越に降り、「大船山:たいせんざん」に向けて低木の茂る溝状の道を樹をすり抜けながら「段原」に到着する。ここから、大船山は往復のコースとなるが山頂を目指して降りしきる雨と叩き付ける風の中をメガネを拭きながら登る。山頂は雨とガスで展望は無い。写真を撮り「段原」に引き返し、林の中の踏み跡の多い(間違え易い)下山道を「坊がつる」に下山し「法華院温泉山荘」に入る。
法華院温泉山荘の夕食 広々とした個室で休む 携帯は圏外 休憩は有料
山荘に到着後、雨で濡れた衣服を乾燥室に入れ、少しぬる目の温泉にゆっくり入り夕食を戴く。部屋は個室の3人部屋で3人でも十分広く使う事が出来た。食堂のストーブで他の登山者と暫く話をして21時に部屋に戻り床に就く。
雨の中「三俣山」の谷間を登る 北千里浜から「久住山」に向かう 「硫黄岳」は今も噴煙を上げる
4時30分に起床し登山の装備を整え、宿の朝食弁当を食べ5時30分雨の中を久住山を目指し「三俣山」の谷間を今も噴煙を上げる「硫黄岳」を横に見ながら、北千里浜を歩く。久住分かれから久住山に「深山霧島」の蕾の多い(咲き始め)尾根筋を風と雨に悩まされながら登る。
久住山の頂に立つ 久住山避難小屋に下山し休憩 牧ノ戸峠は後少し
久住分れから「久住山」山頂へは斜度は余り無く足元の良い道を歩く。山頂で写真を撮り風を避けて少し休憩の後下山を始める。途中「久住山避難小屋」でリュックを降ろしてトイレ(バイオトイレ:寄付金要)休憩を取り「西千里浜」から「扇ヶ鼻分岐」を過ぎ、雨が上がり周辺の展望が良くなった中を沢山の「深山霧島」と「牧ノ戸峠」からの登山者とすれ違いながら「白・紅ドウダンツツジ」を眺め下山する。
紅ドウダンツツジが満開 九重高原ホテルで入浴と昼食 登山ガイド「矢吹さん」
「牧ノ戸峠登山口」に下山し靴を洗いバスで「九重観光ホテル」に移動し温泉で雨と汗で汚れた体を洗い流し、冷えたビールを飲みながら美味しく昼食を戴く。格別に美味しいビールであった。
食事を終え、一路「岡山」を目指し7時間バスに揺られ無事20時に倉敷に帰る。