くまの  こどう
平成24年9月6日
     〜9月8日
熊野古道ウォーク 熊野三山詣で 
中辺路 17km
高野山参拝  
(県:市・町)


「熊野本宮大社」

Map-1 熊瀬川王子〜猪鼻王子

  Map-2  猪鼻王子〜熊野本宮大社

ルート
〔1日目〕

倉敷〜瀬戸中央道(早島IC)〜山陽道(吉備SA)〜中国道〜近畿道〜阪和道(紀伊田辺IC)〜国道42号線〜串本〜潮岬〜熊野那智大社〜青岸渡寺〜熊野速玉大社〜熊野本宮大社〜川湯温泉(泊)

〔2日目〕

川湯温泉(龍神バス)〜小広峠(下車)〜熊野古道中辺路ルート(熊瀬川王子〜熊野本宮大社)ウォーク〜熊野本宮大社〜川湯温泉(泊)

〔3日目]

川湯温泉〜国道311号〜国道371号〜龍神温泉〜高野龍神スカイライン〜高野山(大門・根本大塔)〜奥の院〜近畿道(美原北IC)〜中国道〜山陽道〜吉備SA〜瀬戸中央道〜早島IC〜倉敷

平安時代に始まった「熊野御幸:くまのごこう」の参詣道が2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」として「世界文化遺産」に登録され、数有る参詣道の一部「中辺路」を17km「熊瀬川王子」から「熊野本宮大社」間を歩く事に加え、熊野三山詣で・高野山参拝の計画を立て、早朝(高速道路ETC深夜割引を利用)し倉敷を出発する。

本州最南端 潮岬 奇勝 橋杭岩 熊野那智大社
初日は、早朝3時30分倉敷を出発し、高速道を乗り継ぎ「紀伊田辺IC」で高速を降り、国道42号線を紀伊半島の南端「串本」に10時30分に到着し「潮岬」(本州最南端)に向かって走り、太平洋を望む「潮岬灯台」を見学(200円)し青一色に彩られた遥か水平線を眺める。
潮岬から串本に戻り、国道42号線を「勝浦」に向けて走ると、海に向かって一直線に岩の柱が並ぶ「橋杭岩」が有り、車を止めて休憩する。
勝浦から、平成23年台風12号で大きな災害が発生した谷を上り、現世の縁を結ぶと言われる「熊野那智大社」に参拝する。
西国一番札所 青岸渡寺 三重の塔と那智大滝 熊野速玉大社
明治の神仏分離まで熊野那智大社と一体で祀られていた西国一番札所「那智山青岸渡寺」に参り、朱色の色鮮やかな三重塔と高さ133mのご神体「那智大滝」を観光した後、新宮市内に走り、熊野川の神格化に起源を持つ「熊野速玉大社」に詣でる。
熊野本宮大社 シンボル 八咫烏(ヤタガラス) 川湯温泉 まつや
新宮から熊野川沿いを遡り、熊野三山詣での最後のお社、熊野神社(全国に3000余り)の総本宮、玉砂利の向こうに「桧皮葺」の厳かな雰囲気の漂う「熊野本宮大社」に詣でる。
神武天皇が熊野に上陸した際、先導を勤めたと言われ、日本サッカー協会のシンボルマークに採用された「熊野本宮大社」のシンボル3本足の「八咫烏(ヤタガラス)」を眺め、本日の宿川湯温泉ホテル「まつや」(素泊まり:和風ツイーン3000円)に入り、すぐ隣の系列ホテル「みどりや」の露天風呂で疲れを癒し、夕食と美味しいお酒を戴き快適なベッドで早々に眠りに付く。
小広峠から熊野古道を歩く 熊瀬川王子跡 落ち葉の積もる古道
2日目は、熊野古道を歩くべく、早朝、川湯温泉バス停で田辺行きの「龍神バス」に乗り中辺路の「熊瀬川王子」に近い「小広峠バス停」までバスで移動し歩き始める。
準備段階で、ネットを使い資料を集め、ユーチューブ等の動画を観て、感触を掴んでいたが、古より歩き続けられた道は、900年前どの様な形の行列や人々がこの道を通ったか思いを馳せながら歩く。
昨年の台風12号で「岩神王子」周辺で地すべりが有り、「仲人茶屋」近くから「蛇形地蔵」に向けて迂回路が有り約4km迂回する。
皇太子拝啓の地石碑 古道の案内標識 野を越え山を越え歩く
古道沿線には、皇太子殿下行啓の石碑や各王子間の距離を示す道標が至る所に有り歩き易い。
「湯川王子」「「三越峠」「船玉神社」と歩き「赤木越」分岐で昼食を食べ、「猪鼻王子」「発心門王子」「水呑王子」へと野を越え山を越え歩く。
民家の玄関で人形がお出迎え 舗装された古道部を歩く NHK朝ドラのロケ地
「伏拝王子」まで歩き、休憩所で紫蘇ジュースを飲み、産直の特産品を購入し休憩を取る。
歩き始めると、民家の軒先に衣服を着せた人形が出迎えてくれ、ユニークな表情が疲れを癒してくれる。
古道は、現在は舗装された部分も沢山有り、「世界文化遺産」に登録後整備が進んだ様が見受けられ、NHK朝ドラのロケ地となった民家の主人が「星の井戸」の水を汲み飲ませてくれる。
本宮大社が見え始める 熊野川の中洲 大斎原 八咫烏の郵便ポスト
長い道のりを歩き、熊野の神の神域に入り「熊野大社」まで後一息の「伏拝王子」ら熊野川の中州に有る旧社地「大斎原:おおぬのはら」を望む事が出来る。
古人は、中州の本宮を眺め、長い苦しい旅の果てにたどり着いた喜びに伏して拝んだ事から「伏拝王子」と名付けられたそうだ。後3.3km約1時間の道のりで「祓所王子」を通過し本宮に到着する。
「本宮大社」で全体を真っ黒に塗られ八咫烏が止った郵便ポストが非常にユニークであった。(郵便ポストはやはり赤い色がお似合いの様な気がした)
熊野本宮大社 川湯温泉 みどりやの内湯 紀伊山地の尾根を走る
「本宮大社」は他の三山とは違い朱色で彩どられていない、「桧皮葺」の厳かな社である。
本宮大社に参拝した後、ホテル「まつや」に宿までの迎えの電話を入れ、マイクロバスでホテルまで帰り(無料送迎有り)、昨日と同じく「みどりや」の川原の露天風呂で汗と埃を流す。
夕食は、談話室に食器と食材を持ち込み、電子レンジで調理した暖かい夕食を、自販機の冷えたビールを飲みながら、古道の感想を話しながら戴く。

3日目は川湯温泉から、国道311号線を田辺に向け、栗栖川から県道経由で国道371号線を龍神温泉から「高野龍神スカイライン」を紀伊山地の尾根を「護摩壇山」を経由して「高野山」に向けて走る。
高野山 大門 三鈷の松 根本大塔
川湯温泉から3時間走り、高野山の玄関口、九度山から高野山への古道(世界遺産)終着点、朱塗りの「大門」に到着する。「大門」は左右特大の「仁王像」が睨みを利かせ、不浄のの者が入るのを見張っている。
通常松の葉は2枚なのだが、葉が3枚の「三鈷の松」の落ち葉を探すが皆が注目して探す様子で、中々満足な物がないが記念に持ち帰る。
「大日如来」を安置する「根本大塔」の内部を見学し高野山のスケールの大きさを感じる。
一ノ橋から霊場を歩く 奥の院 納経所 金剛峰寺 参拝
車を「一ノ橋」近くに駐車し、約2km多くの戦国大名・大名家の墓が安置されている、霊場の中を高野山の歴史を垣間見ながら即身成仏「弘法大師:空海」を祀る「奥の院」へ歩く。
何時も乍多くの参拝者で大変な賑わいを見せ、奥の院・金剛峰寺で納経帳に朱印を戴き名物の「胡麻豆腐」「みろく石」をお土産に高野山を後にする。
高野山からは国道371号を九度山に降り、近畿道美原北ICから高速道に乗り吹田JCTから中国道、山陽道を走り2泊3日の熊野三山詣でと古道ウォークを無事達成し倉敷に帰る。