天神山  777.6m (岡山県)  


1年振りに山に向かう、岡山県成羽町の天神山(777.6m)である。朝8時20分に家を出発し、高梁市を経由して成羽町坂本部落の登山口に9時45分に到着した。子猫の泣き声が草むらからしたかと思うと足元でジャレて可愛い出迎えを受ける。

早速支度をして、山に入る。民家の裏を少し登ると眼前に天神山の稜線が目に入る。杉林の中を夏の「名残蝉」の鳴き声を聞きながら歩くと、はや、息と鼓動は弾み始めた。こんな事で頂上まで行けるのか心配になって来た。沢水を一口飲み休憩を取り気分を治して又歩き始めると、今度は良く整備されたコンリートの丸太を並べた階段が続く、歩幅が合わない階段はとても歩き辛い物だ。
天神山の稜線を望む 杉林の苔むした清流

杉の人工林を通りクルミや紅葉の林を1時間ばかり歩くと、小さな岩穴にお地蔵様が安置されている。お参りをして頂上を目指すと谷が開け4本の道が交差する尾根に出た。天神山山頂に行く道案内が無い、山勘で尾根を100m程歩くと林が開け遠くに「吹屋ふるさと村」が見える。展望の無い頂上のはずだ、どうも違うようだ。間違えて「明星崖」に出た。

11時10分眼下に坂本の部落を見ると気分も静まる。晴天の初秋の山は、蝉が鳴き、萩の花が咲き夏と秋が同居しているようだった。早く頂上に行き、重たいリュックから開放され、倉敷から運んで来たビールで乾杯したいものだ。尾根伝いに東に50m程行くと受験の神様の
「天満神社」があるので、お参りをして更に進むと、手摺にチェーンを張った岩山に出た。山から石を転がすと鈴を振ったような音がする事から名付けられた「鈴振嶽」である。

鈴振嶽より吹屋ふるさと村を望む 登頂記念にビールで乾杯(鈴振嶽)

11時40分,、一先ず、リュックを下ろし、ビールで乾杯だ!350mlでは何処に入ったか分からなかった。陽子さん手作りの弁当を広げ更にビールの栓を開ける。シュポンと気持ちの良い音がした。何時も飲む缶ビールの味が今日は一味違うようだ。弁当を戴き、一休みして記念の写真を撮り、頂上を探す事にする。少し戻り林道を50m位進んだ所に頂上へ行く標識がある。藪の中を100m程行った所に国土地理院1等三角点の「天神山」の印が有った。

天神山一等三角点 出迎え見送りをしてくれた子猫

12時50分下山開始、下りの坂道は膝に体重が掛かり足が痛い!途中、50歳前後の夫婦と60歳台の男の人とすれ違う。今日の登山者は合計4名の様である。14時05分坂本の登山口に到着、子猫に別れを告げ稲刈りの始まった田んぼを見ながら倉敷に帰る。