うらぎんざ  じゅうそう
平成25年7月25日
     〜7月31日
裏銀座縦走 高瀬ダム〜新穂高温泉

(6泊7日)



〔縦走を終え「わさび平キャンプ場」で寛ぐ〕

ルート
1日目 (7月25日木)
自宅〜西阿知駅〜倉敷駅北口(夜行高速バス)〜名古屋駅バスセンター (車中泊)

2日目(7月26日金)
名古屋駅(青春切符)〜松本駅〜JR信濃大町駅(タクシー)〜七倉山荘 (宿泊)

3日目 (7月27日土)
七倉山荘(タクシー)〜高瀬ダム〜ぶなたて尾根〜烏帽子小屋〜烏帽子岳〜烏帽子小屋 (テント泊)

4日目 (7月28日日)
烏帽子小屋〜三ツ岳〜野口五郎岳〜水晶小屋(黒部源流経由)〜三俣山荘 (テント泊)

5日目 (7月29日月)
三俣山荘〜まき道〜双六小屋 (雨のため小屋素泊)

6日目 (7月30日火 )
双六小屋〜弓折岳〜鏡平小屋〜小池新道〜わさび平小屋 (テント泊)

7日目 (7月31日水)
わさび平小屋〜新穂高温泉(バス)〜高山駅(青春切符)〜名古屋駅〜西阿知駅〜自宅


恒例の夏山登山を今年は「裏銀座縦走(高瀬ダムから新穂高温泉コース)」を目標に何時もの山仲間2人と2ヶ月間訓練登山を続けて来た。今年は中国地方の梅雨明けが早かったが、その後雨の日も多く愚図付いた天気が続く。
西阿知駅から倉敷駅まで電車で移動し、駅北口から夜行高速バスに乗り、車中泊しながら名古屋駅に向かう。翌朝6時名古屋駅に到着し駅で朝食を済ませお昼ご飯を買い、8時JRの青春切符で信濃大町駅まで移動する。大町駅から予約して置いた乗合タクシー(七倉山荘予約)で七倉山荘まで行き山荘に宿泊し、翌朝乗合タクシーで高瀬ダムに向かう。

「高瀬ダム」堰堤でタクシーを降り登山準備中 テント泊装備を背負い「裏銀座登山口」を登る
「高瀬トンネル」の5時30分開門と同時に待機していたタクシーで「七倉温泉」から一斉に登山者が「高瀬ダム」に向かう。
七倉温泉から高瀬ダムの間は「東京電力」の管理下で夜間許可車の「通行規制」が設けられている。(歩いて行く事は規制外)
堰堤を渡り、トンネルを過ぎると濁沢から土砂がダムに流れ込む谷を渡り、キャンプ場を通過し「ぶなたて尾根」「裏銀座登山口」に着き、ここから有名な「ぶなたて尾根」の急登が始まる。
急坂を登り「三角点」に到着 「烏帽子小屋」から「烏帽子岳」を往復
高年齢登山グループの我々3人は、登って来る登山者に道を譲り休憩を取りながら直登に近い登山道をゆっくり登る。
4時間位登った小さな広場に「三角点」の標柱が有り、ようやく急坂の終わりを喜ぶ。
「烏帽子小屋」到着時は辺り一面にガスがたち込め視界もなく、テント泊の受付を済ませ雨を避け急いでテント設営を済ませ、小屋泊りの仲間とガスの流れる尾根を「烏帽子岳」に向かう。(小屋に下る尾根部でドコモは携帯電話の通話可能)
烏帽子岳に行く途中「コマクサ」の群落に出会う 烏帽子岳から明日歩く「野口五郎岳」を見上げる
烏帽子小屋から烏帽子岳に向かう花崗岩の砂礫の両サイドの至る所にピークを少し過ぎた「コマクサ」が沢山咲いていて写真撮影を楽しむ。
振り返って小屋の方向を見ると、ガスの切れ間に明日歩く「三ツ岳」「野口五郎岳」の勇姿を眺める事が出来た。
稜線を「野口五郎岳」に登る 野口五郎岳に到着
夜中は雨も降らず風も無く静かに眠る事が出来、一夜明け簡単に朝食を済ませ、テントを撤収し、今回最大の長時間ルートを「三俣山荘テント場」に向けて歩き始める。
雨交じりのガスが吹き上げカメラを濡らさ無いよう防水袋に入れた為写真が取れなかった。
山肌一面に咲く高山植物の「お花畑」を見渡す ガスで煙る「水晶小屋」に到着
「水晶小屋」に向かう山肌一面に咲く「シナノキンバエ」「ハクサンイチゲ」の大群落に差し掛かり慌ててカメラを取り出し記録に収める。
「水晶小屋」に到達した時点で、同行の二人が疲れから「三俣山荘」までの予定を短縮し「水晶小屋」泊りに変更した為、一足先に「三俣山荘テント場」まで「黒部源流」に下り登り返して「三俣山荘」に向け坂を登る。
ワリモ岳」下の谷を流れる「黒部川源流」 双六小屋で須崎市の梅原夫婦と歓談
「水晶小屋」から「黒部源流」に下る***沢は雪渓が残っており雪で隠れた登山道を探しながら時折、GPSでルート確認をし進行方向を確かめ源流部から尾根に向けて登る。
「三俣山荘テント場」で朝方から振り出した雨の中テント内の片付けをし「水晶小屋」から出発した同行の二人と合流し、雨の振る中でテントを撤収し小屋で雨風の弱く成るのを待つ。(雨の為カメラを出すことが出来ず三俣山荘から双六小屋までの記録無し)
当初宿泊を予定していた「三俣山荘」から「双六小屋」に宿泊地を変更し、時折振る雨の中を「まき道」をお花畑を眺めながら歩く。
「双六テント場」に着いた時は、雨は激しく降りしきりテントを広げる気に成れず、小屋泊まり(素泊まり)に変更し濡れた衣類を乾燥室で乾かし、持参した食べ物を広げ同宿の高知県須崎市の「梅原夫妻」と山談義をしながら過ごす。
布団1枚に1人ゆっくり休むことが出来た ガスの中をまきみちを歩き「鏡平小屋」に到着
部屋は5人部屋で入り口に1人上下2段に2人ずつの布団が有り、ザックは部屋の外の廊下に置き必要な物のみ荷物棚に置く事が出来た。
6日目の予定は、「わさび平小屋」までの下りであり、早朝登山者の出発が静まるまで小屋で過ごしゆっくり歩き始める。
「弓折岳」から「鏡平」に下り、「鏡平小屋」に着く頃にはガスの晴れ間から「槍ヶ岳」方向が時折姿を現す様になる。
日陰の登山道に残雪が残る 山はやっと春が来た「桜の花」が咲く
鏡平小屋でザックを下ろし暫く休憩した後歩き始める。黒百合の沢山咲く「黒百合平」「シシウドヶ原」「小池新道」を下り沢の水量も次第に多く成って来た。
長い下り坂を歩き「わさび平」を目指す 雲の切れ間から「槍ヶ岳」が一瞬顔を出す
雪解けの沢水は冷たく気持ち良い、「槍ヶ岳」への合流部まで下ると時折雲の切れ目から槍ヶ岳が姿を現し始め、残念ながら下山日に晴れ間が除く生憎の天候であった。。
わさび平テント場」は大賑わい わさび平小屋」で出発準備中
わさび平小屋に下山し、少し遅い昼食の「カツ丼」を戴きビールで無事下山を祝して乾杯をする。キャンプの手続きを済ませ小屋近くのテント場に行き手ごろな場所を探し、雨で濡れた装備を広げて乾かしながら夕食を戴く。
数グループの学生達がキャンプしていたが、何れもマナーは良く夜8時過ぎにはキャンプ場は静まり静かな一夜を過ごす
「笠ヶ岳」登山口(笠新道)に下山 新穂高ロープウエー乗り場」に到着
翌朝、「新穂高温泉」に向け「笠ヶ岳」の登山口「笠新道登山口」を通過し1時間歩き「新穂高ロープウエー乗り場」から**時発の「高山駅」行きのバスに乗り、約1時間30分で「高山駅」に到着する。