やり   が   たけ

平成21年8月 5日
     〜8月 8日
槍 ヶ 岳  槍ヶ岳 3180m
(長野県:松本市)



「殺生ヒュッテ下から望む 槍ヶ岳」

槍ヶ岳Map

ルート
〔1日目〕

倉敷駅 17:15(高速バス:京都エクスプレス) 〜 京都駅烏丸口 22:05 〜 京都駅八条口観光バス駐車場 23:00(さわやか信州号:車中泊) 〜 上高地 5:50着(朝食)  約12時間35分


〔2日目〕

上高地バスターミナル 6:40 〜 明神館 7:40 〜 徳沢園 8:55 〜 新村橋 9:40(休憩)〜 横尾山荘 10:20(昼食)〜 槍見河原(休憩) 12:30〜 槍沢ロッジ 13:00 「夕食:17:00 就寝:19:00」


〔3日目] 起床:4:30 朝食:5:00

槍沢ロッジ 5:30 〜ババ平 6:15 〜 大曲 6:50 〜 播隆窟 9:10 〜 槍ヶ岳山荘 10:40(昼食) 〜 頂上アタック待機(12:00〜16:30) 〜  「夕食:17:00 就寝:19:30」


〔4日目〕 起床4:30 朝食:5:00

槍ヶ岳山荘 5:30 〜 頂上アタック待機(6:00〜7:10) 頂上アタック 7:10 〜 頂上征服 7:40 〜 槍ヶ岳山荘 8:30(休憩) 9:00 〜 槍沢ロッジ 13:30(昼食) 〜槍見河原15:00 〜  横尾山荘16:00 「入浴:16:00 夕食:17:00 就寝:20:00」


〔5日目〕 起床4:30 朝食5:30

横尾山荘 7:10 〜 徳沢園 8:20(休憩) 〜 明神館 9:50 〜上高地バスターミナル 11:15(昼食) 〜 さわやか信州号 13:30 〜 京都駅八条口 21:00 〜 新幹線 21:30 〜 西阿知駅 23:00


昨年の「奥穂高岳」登山後、次の北アルプス登山に「槍ヶ岳」を目指す事に決め計画を詰めて来た。アクセスは昨年上高地入りしたルートで有り、確認と予約で簡単に済まし、山行予定日一週間前から天気予報に張り付き、晴天の山行を期待した。出発前日の天気予報はまずまずの予報で有った。

夜行高速バスで上高地に向かう 早朝の上高地に到着 上高地食堂で朝食(定食)を戴く
倉敷から高速バスで京都駅に向かい、京都駅から夜行高速バス「さわやか信州号」(片道8000円)に乗車し。早朝(6時前)の「上高地」に到着した。早速、荷物を整えバスセンター二階の「上高地食堂」で朝食を戴く。気温も25℃と低く湿度も低く爽快な気分で、多くの登山者が出発の準備に余念が無い。
朝食を食べ終え「明神」に向けて歩き出す。
明神に向けて歩き始める 流木の多い梓川に沿って登る テント泊登山者も多い
平坦な木立の中を梓川沿いに歩き、約1時間で「明神」(穂高神社を祀る)に到着する。リュックを降ろして少し休憩を取り、再び「徳沢」に向け歩き始める。約1時間で「徳沢」に到着、バーナーでお湯を沸かしコーヒータイムを楽しみ、行き交う登山者を眺め人の多さに驚く。
「徳沢」で大休憩の後、「横尾」に向けて歩き始める。途中「新村橋」(屏風のコル登山口)で河原に下り、しびれる様に冷たい水で水遊びをし雪解け水の冷たさを確かめる。
横尾に到着し昼食(自炊)を食べる ブルー色に染まる梓川の清流 槍沢ロッジに到着 (宿泊)
「横尾」は涸沢と槍ヶ岳登山の分岐点であり、多くの登山者が食事休憩を取っている。持参したバーナーでドライカレーとスープを作りお昼ご飯を戴く。(横尾山荘内で簡単な食事を取る事も出来る)
「横尾」から「槍見河原」まで歩き休憩を取る。(槍の穂先はかすかに見えるが前方の立ち木が邪魔をして見難い)
梓川沿いの登山道をブルー色に染まる清流を眺めながら「横尾」から約2時間で「槍沢ロッジ」に到着(15時過ぎ)し宿泊の手続きを済ませ部屋に入る。 (本日の歩行時間約5時間)
槍沢ロッジの夕食メニュー 小雨の振る中を登り始める ババ平のテント場
17時からの夕食まで時間が十分有り、ロッジの外で持参したお酒を少し戴きこれから登る「槍ヶ岳」に思いを馳せる。「槍沢ロッジ」はお風呂(16時から)に入る事が出来るる為、順番待ちの列に並び一番風呂に入る。(石鹸・シャンプーは禁止)山の質素な夕食を戴き、20時過ぎに寝床に入ると直ぐに夢の中となる。
一夜明け外は雨が降っている。夜中の0時頃にトイレに起きた時は星空が出て居たのに残念だ。5時から食事を戴き雨装備を整えて小雨の振る中を出発する。
途中の「ババ平」ではテント泊の登山者が雨の中沢山テントを張っていた。
沢に雪渓が見え始める 依然として雨は降り続く 播隆窟に到着
西鎌尾根分岐の「大曲」を通過し、いよいよ急坂に差し掛かり「槍ヶ岳」に近づくが生憎の雨の中、山は見えない。休憩を繰り返し「播隆窟」(槍ヶ岳開山の僧「播隆上人」が開山の際使ったと伝えられる岩穴)まで登る。
槍ヶ岳直下の大天井岳分岐 槍ヶ岳山荘の簡素な夕食 食堂は超満員
「殺生ヒュッテ」分岐を通過し「槍ヶ岳山荘」直下の分岐まで登ると山荘が見え、小雨の中を到着する。山荘に入り、宿泊手続きを済ませ部屋に入り「自炊場」で持参した食材で昼食を戴く。雨の中を登って来た登山者の濡れた衣類で乾燥室は大混雑している。
夕食の開始時間の17時までストレッチ体操などで体を癒し、漸く夕食に有り付く、本日の泊り客は約300名で食堂は三回の入れ替えで対応するそうだ。
夕方の晴れまでパノラマが広がる 朝食を頂きアタックに備える 雨支度をして出発
夕食後、之まで湧き上がっていたガスが晴れ「槍の穂先」が姿を現す。夕食後であり、雲上のアルプスのパノラマを眺め、頂上アタックは翌日にすることにして暫く大パノラマを楽しむ。山での時間の潰し方は様々であるが、早朝から雨の中を歩き疲れた体には寝床に入る事が一番であり早々と寝床に入る。

一夜明け、外は白く煙るガスの中で「槍の穂先」は見えないがアタックの準備をし羨ましく窓の外を眺める。吹き上げるガスも時々途切れるように成り、頂上アタック開始を決意し山荘を出る。
槍の穂に登るすれ違い渋滞 感動の三角点タッチ 殺生ヒュッテ下から槍の穂を見上げる
山荘から「槍の穂」まで通常20分位で登る事が出来るが、ガスの晴れ間一斉に登山者が動き始め、上り下りのすれ違い渋滞が発生し中々前に進めない。「クサリ」「ハシゴ」を登り、30分掛けて山頂にたどり着き感動の内に三角点(3180m)にタッチする。頂上は狭く記念の写真を交代で撮影し10分位の滞在で下り始める。「槍の穂」から降り、山荘で少し休憩をし名残惜しい気持ちを残しながら「槍ヶ岳」から下山を開始する。
枯れ場と雪渓の向こうに槍の穂を望む 大曲近くまで下山し緑が濃くなる 夕暮れの横尾山荘
「槍ヶ岳」下の急坂は、登りのガスの中では見えなかった枯れ場が続き、雪渓を渡り石道の上を下る。大曲まで下ると花も多く咲き緑も濃くなり夏山の様相を感じさせてくれる。12時30分過ぎに「槍沢ロッジ」まで下り、昼食を食べ(ロッジでの食事は13時で終了)休憩の後、15時過ぎ今日の宿「横尾山荘」に到着する。「横尾山荘」は昨年の奥穂高登山の時も宿泊した宿で石鹸は使えないがお風呂(16時から)に入る事が出来る。二日分の汗を流し、鶏肉のソテーの夕食を戴き、カーテンで仕切られた一人用のベットで手足を伸ばしゆっくり休む。
前穂高岳に射す「モルゲンロート」 上条嘉門治小屋の「岩魚の塩焼き」 霞の中「岳沢」が浮かび上がる
一夜明け、外に出てみると前穂高の峰に朝日が射し「モルゲンロート」(ドイツ語で朝焼け)が展開されて居り、山頂から次第に中腹に掛けて輝いて出来た。朝食は5時から食べる事が出来たが、早朝出発組の食事の終わりを待ち6時から戴く。食後は談話室で雑誌を読んだり、山の話をしたり暫く寛ぎ、7時過ぎに荷物をまとめて宿を出る。横尾から約3時間歩き上高地まで下り、13時30分上高地発の「さわやか信州号」で京都駅帰り(高速道路が休日1000円で大渋滞をし2時間遅れで京都に着く)京都から22時前の新幹線で岡山(倉敷)に帰り、今年の北アルプス登山は無事終了した。。