前向きのミジェット



  enthusiastという言葉がある。「〜に熱中している人」という意味だ。
  古くて、ちょっと変わった車を好きこのんで乗り回したりイジッたりする人たちのことを、この言葉をもじって「エンスー」と呼んでいる。
  1975年式MGミジェットという古びたオープンカーを持っているぼくも、そういう意味ではエンスーなんだろう。
  でも世の中にはぼくよりもっとディープでコアにエンスー道を突き進んでいる人がたくさんいる。
  ぼくはエンスー世界の片隅で風に揺られる雑草のようなもの。
  そう、草の根エンスーなのだ。

  1993年の初夏、ぼくはMGミジェットという車を手に入れました。その当時ですでに18年落ちという、ちょっとくたびれた車です。しかもミジェットはイギリスからやってきた外国の車で、なおかつ幌がガババッと開いたりなんかするオープンカーだったのです。
  見た目こそまあきれいなほうでしたが、しょせんは18年落ちのヤレた中古車。何事もなく平穏無事でいられるはずがありません。
  壊れます。
  止まります。
  動きません。
  直します。
  とにかくまああの手この手で、ミジェットはぼくに試練を与えてきました。
  でも、つらい事ばかりではありません。古い車だからこそ、オープンカーだからこそ、そしてミジェットだからこそ体験できたエキサイティングな出来事もたくさんありました。
  試練と悦び。
  苦悩と希望。
  「草の根エンスー日記」は、そんな波乱に満ちたミジェットとの日々をつづった物語です。

  タイトルに「エンスー」と銘打ってるだけに、登場する車とか話題はごく一般的な人からするとけっこうマニアックだったりします。しかしぼくは草の根エンスーゆえ、エンスーなふりをしているわりにはマニアックな話題にうとかったりするので、難しい話はほとんど、というか全然出てきません。文体もごくごく平易で、時におバカな話を展開しつつ、エンスーでない人にも楽しんでいただけるようにしたつもりです。


  ところでもうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この「草の根エンスー日記」は過去に一度、インターネットで公開されていた時期がありました。某中古車雑誌の連載記事のWeb版としてスタートしたそのサイトは、たしか1998年頃に公開され、2000年の2月にひとまずの最終回をアップしたのち、閉鎖となったのです。
  新世紀を迎えた2001年、「草の根エンスー日記」は性懲りもなく復活しました。以前の「草の根〜」を読んでくださっていたみなさんには、しばらくぶりの再会というわけです。

  このサイトは基本的に以前のサイトの内容を踏襲しています。しかし再公開にあたって、同じモノを使い回したんじゃ芸がない、ということで内容に少々手を加えることにしました。「加筆・訂正を加え……」というやつでして、ミュージシャン風にいえばリミックスな仕上げとなっています。また、以前のサイトにはなかった新ネタも追加していく予定ですので、「むかし読んだから、もーいいや」なんておっしゃらずに、どうぞまた読み進んでやってください。「あれ?  前のやつからちょっと変わってるぞ」という新しい発見がきっとあるはずです。


  さて、まえがきはこのあたりで筆を置きます。
  ところでぼくは筆がかなり遅いものでして、更新がかなり不定期になるのは目に見えています。そのあたりはどうぞご理解のうえ、長い目で読んでいってやってください。

  ようこそ「草の根エンスー日記」へお越しくださいました。

  それでは右下のリンクから本編へと進んでください。
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