草の根ハシラ

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2003年8月

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8.31.sun

  助手席の窓を閉めようとレギュレーターハンドルにグッと力を入れた瞬間、

  
バキッ

  ハンドル砕けた……。
  こなごなに……。
  もちろんミジェットの話です。窓が開いたまま、というのはいろいろとまずいので、砕け散ったハンドルのかけらを使って、5分ぐらいかけて窓を閉めた。閉め終わってから、モンキレンチを使えばもっと簡単だったことに気づいて脱力……。しかしナンだなあ、100円ショップの駐車場で汗だくになりながら窓を閉めている(とは見えないか)男の姿は、われながらちょっと哀しい。そして、こうやって少しずつ老いていくミジェットを見るのもまた哀しいことなのだ。
  ま、直すんだけどね。

  そんなミジェットに、最近新しい装備が加わった。その名は「iPod」。Mac ユーザーなら知ってるかもしれないけど、つまりは Apple 製のデジタルミュージックプレイヤーだ。ハードディスクを記憶媒体にしているから、その容量たるやすさまじい。ぼくが手に入れたのは15GBタイプで、これまで地道に CD からエンコしてきた900曲ぐらいを転送しても、まだ10GBもあまっている。30GBタイプなら7,500曲入るっていうしなー。30GBっていったら、いま使ってる iBook のハードディスクと同じ容量だ。いやはや。
  イヤホンで音楽を聴きながら移動、っていうスタイルは、電車や徒歩で移動する都会ならいざしらず、ぼくが住む田舎町じゃあんまし一般的じゃない。車で移動することが圧倒的に多いから、iPod もおのずと車載となるわけである。で、積みました、iPod をミジェットに。買った時についてた80年代のカーステレオ(カセットのみ)→9,000円の安物カーステレオ(カセットのみ)→中古CDウォークマンをカセットアダプタで接続──という進化の歴史をたどってきたミジェットの音楽環境は、2003年夏をもって劇的に進化したわけだ。iPod をカセットアダプタでカーステレオに接続すれば、それで900曲入りのジュークボックスがミジェットに搭載されたことになるのである。
  ただ載っけただけじゃ能がない、というわけで、iPod 車載キットを自作した。2,000円ぐらいでできたそれはダッシュボード下からニョキッと延び、ステアリングとシフトノブの間にジャストフィットで収まっている。ステアリング握った右手を数cm移動させれば、タッチパッド式のスクロールホイールで一発選曲の快適さ!  操作性ばつぐんで、われながらいい出来映えだとホレボレでニヤニヤの今日この頃なのだ。
  こうして2000年代の最新技術と1960年代のロートル技術は見事に融合した。エアコンのない車内で汗だくになりながらスクロールホイールをスリスリしている姿というのは、なかなかシュールでええんでないの?

  何年ぶりだろう。階段でスッ転びかけてしまった。
  書類に目を通しながら会社の階段を下りようとして、いちばん最初の段で靴のカカトが滑り止めのラバーに引っかかったのだ。「あっ」と思った瞬間にはもう身体が半分浮いていた。ぐらりと傾く視界に、10数段下にある踊り場があった。「やっちまった……」とあきらめかけたそのとき、右手が手すりにふれた。
  というわけで、いまこうしてこんな駄文を書いていられるわけだけど、いや気をつけないとねー。なんのオチもなくてすんません。

  「今週は更新強化ウィーク!」と息巻いたものの、平日は仕事でへろへろのパー。早めにひけた土曜日は、なにげに立ち寄ったレンタルビデオ屋でたまたま1本だけ残ってた「K-19」を借りてしまって、その夜はそれで終わり。「よーし、日曜はどこも出かけずに書くど vol.12!」と早起きするも(つっても9時だが)、メシ食って家の用事済ませてDASH村ソーラーカースペシャル観て犬とじゃれあってたらそのまま寝てしまった。起きたら7時。「今からでも遅くない!」とパソコンを立ち上げようとしたら、NHK-BSの特番に釘付け。結局こうしてモノローグでお茶を濁している次第です、ハイ。あー、もう明日から9月かあ。9月こそ更新しようっと。


8.19.tue  

  いやはや、はてさて、もう8月も半分が終わってしまった。
  とりあえず、かなーり久しぶりの更新です。仕事やなにやらと公私ともどもドタドタバタバタの1カ月ちょいでした。そしていままた、ドタバタ度が上昇しつつあります。いやまったく、人生ってのはアレですね、下りのエスカレーターを逆に上っていくようなもんです。立ち止まったらどんどん下(過去)に運ばれて、ある一点(上り口)まで下がったらそこに立ちつくすばかり。先に進みたければ、とにかくガシガシと上っていかなきゃいけないんだけど、上ってるつもりでもぜんぜん進んでなかったりして、まあとにかく大変です。
  そんなこんなで2003年夏、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

  この1カ月ぐらいの間、モノローグなネタはそれこそたくさん身の回りで起きたわけだけど、なんだか収集がつかなくなりそうなんで、ぜーんぶパス。じつは更新用にちょこちょこ書きためたテキストがデスクトップの片隅に「いったいいつアップすんの?」などとややフテ気味に転がってたりもするんだけど、どれもこれも賞味期限切ればっかりなんで、ぜーんぶゴミ箱へポイ。

  今年は冷夏だそうな。たしかに夏らしい趣がなんか欠けてる。セミは鳴いてるし高校野球もやってんだけど、どうもいまひとつ夏って感じがしない。アスファルトの陽炎だとか、日なたと日影がパキッと分かれるぐらいの陽ざしだとか、うだるような熱帯夜とか、そういったもんが少ないね、今年は。雨がやたら降るし、陽ざしはどうも中途半端だし、気象庁は梅雨明け宣言を撤回するとかしないとか。
  あー、これって10年前とちょっと似てるよなあ。1993年の夏は「これぞ冷夏!」といわんばかりの冷夏だった。雨ばっかりで結局梅雨が明けず、ジメジメ蒸し蒸しドヨドヨしてるうちに秋になったんだよな、あの年は。よーく覚えてます。なんでよーく覚えてるかというと、その年の夏にミジェットと暮らしはじめたから。
  せっかくオープンカー買ったのに雨ばっかりで、幌開けたいのに雨ばっかりで、まあつまりは雨ばっかりの夏だったのだ、1993年は。雨がちょっとでもやんだら幌をわっせわっせと雑巾で拭いて、とにかくなにがなんでもオープンで走ったるど!  って小雨のなかを幌全開で走ったこともあったっけ。
  それにしても10年かあ。10年乗ってきたんだなあ、ミジェットに。そんな話をショップの社長にしたら「よー乗ってきましたね!」とほめてんだか呆れてるんだかわからないこと言われた。さすがにあの頃の情熱はもうなくなってきたけれど、いまも変わらず走ってます、ミジェットと。夢多き青年はちょっと疲れ気味のおっさんになりつつあり、程度上だったミジェットもかなり年老いてきたけれど、まあもうちょっとがんばって走っていこう。

  エンスー日記vol.12、書いてます。少しずつ、ボチボチと、書いては直し書いては直し、そのかたわらで画像も用意したりしてます。たぶんもうちょっと書き進んだら、あとは怒濤の勢いで仕上げて即日アップ!  てなあんばいで更新できるかと思います。Coming Soon...




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