通算41日目

平成17何4月1日 (金) 晴れ

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 旅館大成荘〜65番三角寺〜番外寺常福寺(椿堂)〜民宿白地荘



 大成荘7:00出発 途中のコンビニで弁当を買い急坂を登っていたら滋賀県の74歳の女性(荒木さん)に再会、地元の人で散歩中の「守屋」さんが三角寺まで道案内してくれて意外に早く着いた。

標高500mの65番 三角寺参拝後荒木さんと三人で歩き始めた。彼女は「おたまじゃくし」いると言ってはしゃがみ込み、桜草らしいと言ってはスケッチブックを取り出した。
なるほど この様に余裕を持って遍路を楽しめばいいのだ。
だから歩き遍路は一人でマイペースがいいと言ったのか。

左荒木さん74歳・中散歩中の守屋さん おたまじゃくし


番外寺椿堂への途中へんろ休憩所で休んでいたら道の向かい側の会社(脇建設(株)から若い女性がお盆に熱い緑茶を載せて持ってきてくれた、ありがたく頂いた。
番外寺 常福寺(椿堂)のベンチで昼食しようとしていたら熱いお茶に飴まで接待して下さった。
その上納経料を取ってくれない。

手前石津・後荒木さん お茶の接待してくれた会社


なぜ? 歩きの遍路さんには接待させてもらっていますから・・・と若い住職は言った。
どうして番外はこうもやさしく親切なのだ、88ケ寺の札所の境内で弁当を広げたこともあったがこんな事はなかった、いやそれよりも何か冷たい視線すら感じた。
そうだ昔の官公庁の雰囲気だ。

H295kmの境目トンネル(愛媛県と香川県の県境)855mは歩道が狭い、その狭い歩道の上に「ヘドロ」を数十メートル毎に上げていた。
おそらく地下への排水口が詰まったのでそうしたのであろうがトンネル内は暗く狭いそこへ「ヘドロ」を放置するとは・・・

椿堂お茶の接待 椿堂


トンネルを抜け2.7km下り民宿「岡田」へ行った、ここは今日満室の為10km先の宿「白地荘」を紹介してもらった、温厚そうな老人が出てきて電話で連絡を取ってくれた。
迎えに来た白地荘の女将さんの話によると岡田さんは80歳、奥さんを数年前なくした。
落胆と高齢の為民宿を辞めたいと思ったしかし辞めると歩きの遍路が困るだろうと自分一人で一日8人を限度になんとか続けているとのことだった。

この谷深い町には泊まるところはここしかない、私のような鈍足遍路にはなくてはならぬ所である。
年中泊り客があれば誰でも始めるだろうが春・秋以外はほとんど泊り客はないらしい。
昨日充分休養してせいか足の痛みが薄らいだありがたいことだ。

     歩行距離 19km  歩数34520歩

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大成荘3/31 5,700
おにぎり 330
納経料 300
お接待椿堂 1,000
お札 1,000
白地荘 7,800
本日計 16,130
累 計 409,503