通算42日目

平成17年4月2日 (土) 曇り一時晴れ

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白地荘 〜 66番雲辺寺 〜 67番大興寺 〜 かんぽの宿観音寺



 白地荘5:50出発 民宿 岡田近くまで送ってもらった。
四国自動車道の橋脚下を通り過ぎすごく急な坂道を何度も休みながら上った。
辺り一帯は杉木立に覆われ夕方のように薄暗い、手が凍るほど冷たいしかし体は汗びっしょり、次々とへんろが追い越して行った。

雲辺寺へ 雲辺寺にて 私・石津さん


昨日から抜きつ抜かれつしていた佐世保から来た遍路が追いついてきた、弁当の用意をして宿を出発したが途中で弁当の接待を受けた、しかし二つも食べられない貰ってくれないかと言う。
お接待は断るものではない、断っていいのは歩きの遍路に車に乗りませんか?と云われたとき以外は。
私達も昼食の用意はしてきたが接待を受けた。

雲辺寺の五百羅漢 雲辺寺の五百羅漢

四国で一番高い所にある寺(標高910m)66番 雲辺寺に着いた、五百羅漢さんが出迎えてくれた。

石に坐し 雲を眺めて あるほどに
       羅漢ごころに なりにけらしも   吉井 勇

我が友に 似たる羅漢の 眉太し
       酒を酌まむと 云えばうなづく   吉井 勇

一々数えるわけには行かないが五百はあるだろう、それがみな違う顔ばかり、同じ顔はない。
だから羅漢さんの顔を見ていると誰かに似たのが必ずあるという。

下りは緩く長い坂道、途中で接待のおにぎりを「石津」さんと食べた。
やがて山麓まで下り舗装道に出た単調な道が続く、歩いているのに睡魔に誘われ気が遠くなり、やがてハッと我に返る・・・危ない・危ない。

舟形の町石に赤い前掛けをしたのが一定間隔で続く、私は今までこれはお地蔵さんの一種だと思っていた。
道端の説明書によればこれは一町(109m)毎に大興寺まの間に設置された距離標だそうである。
この町石で歩幅を測る自宅で散歩していたときは一歩70cm強だったがここでは何度測っても60cm、やはり疲れてとぼとぼ歩いているのが数字に出ている。

大興寺 かんぽの宿観音寺夕食


13時 67番 大興寺着沢山の遍路が境内にいた団体バスの人達だろう、角のベンチで外人遍路と日本女性が顔を寄せ合ってへんろ本を見ている「石津」さんが近づいて話しかけた。
彼はオランダ人今夜の宿を探していた、我々はかんぽの宿です、少し遠回りになりますが安くて清潔良かったら電話したらと言って大興寺を後にした。
なんだか日々足の調子がいい。

   歩行距離18.9km     歩数 38050歩
 

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納経料 600
ポカリ・お茶 280
ビール・つまみ 1,030
かんぽの宿 10,915
本日計 12,825
累 計 422,328