野生の蚕 シンジュサンの観察記 No2
2003年8月
興奮しながら大慌てでカメラを構えたとたん、素早くするするっと繭から出てしまった。
その間2分くらいかな…?
羽が見えてかわいい! 頭のプロペラもはっきりと…
腹側の模様もくっきりと出て、みるみる大きくなってきた。
いよいよ成虫に近づいた。
ジャジャーン!と立派な羽を広げて成虫に…!しばらくして交尾、熱愛は3日も続いた。
羽全開の状態で12〜13cm、三日月模様あり、羽の先端は蛇模様、とってもインパクトの
ある美しいシンジュサンの成虫である。交尾後、葉と繭の上にびっしりと産卵し、子孫を残す役目をきっちりと果たして飛び立って行った。
後日、団地内で野外バーベキューをしたとき、大きな蛾が灯りを慕って飛んできた。
アッ!あれはわが家で羽化したシンジュサンにちがいない…元気なんだね…なんだか懐かしさを覚え「精一杯生きてね」と呟いていた。