0系新幹線を求めてプラッと新倉敷駅へ(02/08/11,03/08/17)

 東海道新幹線から0系が引退し、山陽新幹線でもその姿を見ることができる時もそう長くはないだろう。
 そこで「普通に」0系が走っている頃にぜひ写真を!と思い、今回新倉敷駅にて4時間ほど撮影をした。


 昔は鉄道雑誌を買いあさり様々な情報を得ていたが、最近鉄道写真に少しだけ復帰した身としては「情報が全然無い!」。このページをご覧のベテランの方々からすれば笑ってしまうほど私は無知なのです。オリジナル塗装の編成はまだ残っているのだろうか?あるとすれば何編成?完全オリジナルの側面大窓車は確かもう無くなったはず。等々。詳しい方、ぜひ教えてください。

 早朝5:30自宅を出発!眠い。車を新倉敷駅南側の駐車場に入れる。このあたりはすごくのどかなので駐車料金はほとんどが1日500円。私はほんの少し駅から離れた1日400円の駐車場に入れる。朝が早いせいか駐車場には係の人がおらず、自分でプレート番号と日付を書いた紙と一緒にお金を指定場所に投げ込むシステム。本当にのどかでいいなあ。


6:20発「こだま600号」新大阪行き
 なんと最初からオリジナル塗装車の登場!あまりに嬉しくて手が震えてしまった。最近の細い青帯を見慣れていると少しうるさい感じもするが、新幹線といえばやはりこの塗装。カッコいいです。
 朝焼けの中、新大阪に向けて出発する「こだま600号」。



6:50発「こだま577号」広島行き
 さすがにほとんどのこだまは「ウエストひかり」塗装だ。でも0系を見ることができるだけ幸せか?
 広島に向けて出発する「こだま」。なんというのどかな風景か。新幹線駅前なのに民家はもちろん田んぼまである。


 新倉敷駅に侵入する上り「こだま」。



 新倉敷駅を出発する上り「こだま」。


 8:39発「こだま605号」博多行き。山陽新幹線ではこのような塗装の0系も存在する。700系「ひかりレールスター」が好調のため、0系もイメージアップのためレールスターのイメージでリニューアルされた。全体的にグレーで濃いグレーとレモン色の帯がある。賛否の分かれる塗装か。



 0系上り「こだま」と100系6両編成下り「こだま」



 新大阪行き「ひかりレールスター」に追い越される0系「こだま」。このあたりを通過する新幹線はすごいスピードである。ホームにいるとすごい迫力だ。というより怖いくらいだ。それを撮影するのに私のフルオートの安いデジタルカメラではちょっと苦しい。シャッター優先撮影ができるデジタルカメラが欲しい。


 700系東京行き「のぞみ」に抜かれる0系「こだま」。さすがに16両編成の新幹線は堂々としている。以前は全て16両だった。



 9:50発「こだま614号」姫路行き。これも山陽新幹線独特の編成。100系の4両編成というのも何か変だ。例の1986年頃山下達郎のBGMと共に流行ったJR東海クリスマスCM「シンデレラエクスプレス」からは想像もつかない。

 姫路へ向けて出発。しかしなんか変。



 6両編成の100系「こだま」も存在する。


 途中100系「グランドひかり」が通過。0系も好きだが個人的にはこの編成も好きだ。9号車1階のゆったりしたシートの普通車指定席を確保し、隣の8号車2階の食堂車に行くのが楽しみだった。様々な旅情が無くなっていくなかで新幹線で1番の豪華さと旅情を持った編成だと思う。
 かなり後になって「グランドひかり」編成が引退したのを新聞記事で知った。最近鉄道雑誌を全く読んでいないのですごく驚きました。最後の日には食堂車も復活営業したとか。すごく乗りたかったです。以前100系の食堂営業が無くなる直前に岡山から東京まで乗車して食堂車を利用したことを思い出した。直に「グランドひかり」編成を見るのは、この新倉敷駅を高速で通過する姿が最後となってしまった。すごく残念で寂しい。



 下り9:41発「こだま609号」。早朝「こだま600号」として上っていった車両が新大阪より折り返して来た。


 そして今度は博多に向けて出発。


 このように、4時間ほどで150枚程度の写真を撮影することができた。0系も今ならまだ普通に写真が撮れる。こんな日が1日でも長く続くことを祈る。

2003年8月17日(日)
 オリジナル塗装の編成も健在であった。よかったよかった。

 なお100系新幹線の様子はこちら。
 ウエストひかり色も数多く残っている。しかし、さすがにくたびれた感じは否めない。
 こどもサロンを連結した編成もある。このお盆の時期は小さな子供の利用も多い。合理化ばかりを追求するのではなく、このようなサービスもぜひ継続して欲しい。
 このタイプの塗装も増えてきた。個人的にはオリジナル塗装を残して欲しい。
 この日は100系16両新幹線の終わりが近いため、家族で撮影に来られていた人も多かった。そんな人びとにも0系オリジナル塗装は大人気。どちらかと言うと子供より大人が本気になっていたような・・・。



ちょっと昔の0系

1970年代の新倉敷駅

こんなに長い編成の0系はもう見ることができない。
東京駅に向かう0系

1980年代の0系。撮影場所は忘れてしまいました。有楽町あたりでしょうか。