上蒜山 すべてがこの山から始まった



標高 1200m    難易度 ☆☆     登り110分 下り50分   岡山県
倉敷からの距離 ***Km        登頂日 ’95/06/11   ガイドブック  F

駐車位置→45五合目→75山頂→75駐車位置

登山
 標高1200メートル 蒜山三山の最高峰 今日は久々の晴れ? 梅雨の合間をぬって上蒜山登山を行った

 まず杉林の急坂、木々に遮られ、静寂さがしみわたる 10分程度で林を抜ける ガイドブックには展望が開け と記載しているが、生憎の天気、時々の雲間に蒜山国民休暇村がチラーと垣間見える 45分かけて5合目に到着 昼食をとる

 上蒜山の登山道は花が多い、あちらこちらに花があり、あれこれ言いながら、花を楽しみ登る事が出来る 特にタニウツギのピンクは美しい ピンクの固まりがあちらこちらに見える その他の花も間隔をおかず、次から次ぎと現れ、山の花に詳しい人には応えられないであろう

 やっと槍ヶ峰(1031メートル)にたどりつく 視界は悪い、雨は降らないまでも、ガスが出ておりあまり見えない

 しばらくゆくと、背の高いネマガリタケをかき分けて進む 雨で濡れた木々の葉から、風が吹くたびにザーザーと滴が落ちる 100年を越すブナ純林で昼なお暗いとガイドブックに記載してある まさにその通り、ガスとブナ林がよくマッチし、深みのある写真がとれた

 ガイドブックはまたこう言っている、初夏の頃だと、カタクリ、キクザキイチゲなどが一面を飾り、腰を下ろす場所にも困るほどである と

 天気は悪いし、雨の滴は落ちてくる、足下もぬかるんですべりやすい幾度となく、もう帰ろうかと思ったが、せっかくここまで来たのだから目的地までゆこうとの娘たちの言葉で、一面の花咲く広場を頭に描き進む

 上蒜山山頂分岐点に着く ここが1202メートルの最高峰 とは言え視界は開けず、林の中の一点にすぎない

 分岐点を左にとり、上蒜山山頂へ、道は更に狭くなり、大丈夫だろうかと心細くなる 上蒜山頂上と書いた、標識を発見 標識が無いと頂上かどうかわからない 花が咲くような場所もわからず、写真だけ撮って帰路につく 標識もさわるとグラグラ、あまりメンテナンスがされていない カタクリの花はどこに咲くのか? 証拠が全くわからず残念である 5合目から1時間15分 
 大きな問題もなく下山 天気も回復し、蒜山国民休暇村など視界が開ける 駐車場まで1時間15分

 杉林の木立の爽快さが、また印象的



 帰路 蒜山国民休暇村で娘は馬に乗り、私は白樺の木々の写真を 人が多く人を避けて写すのが難しい 上蒜山の全容が見渡せる ブナ林のところはいつまでも雲がかかり、あそこを登ってきたのだと納得

 来たルートを逆にたどり、倉敷に あの天気でよく登ったものだと話しあう



アプローチ
 国道180号線を高梁に、そこから313号に乗り北房へ、中国高速道を走り、米子高速道を通って蒜山インターに降りる 高速道路が出来た為蒜山まで2時間でゆける

 今日は昼のおにぎり探しで一苦労した 国道沿いには大抵おにぎりやがあるのだが、国道180号ならびに北房までのルートにはそれらしきものを見つける事が出来ない 高速道路の休憩所でも販売していない 蒜山インターを降り、近くのスーパ探し、今日は日曜なのでどこも扱っていませんとの事 しょうがなく、蒜山へ、みやげもの店を探せど、おにぎりのようなものは無い あきらめかけていた所に蒜山おこわの店、開店しているのか、いないのかわからず中に入っていったら あります とやっと昼の準備が出来た

 登山道入り口もわかりにくい、そうした説明があまりない 地図をたよりに道を選び、道路脇で工事をしていた人に聞く 私たちは津山からきているのでわからない との事 近くに家の人が庭仕事をしていたので、聞く この道でよかった

 牧場の空地に車を停める 駐車場とした設備ではないが、道を訪ねた人によれば空いている所に駐車したら良いとの事で、適当な場所を選ぶ 倉敷を出た時は天気が良かったが、蒜山に近ずくにつれ雲行きがおかしくなり、雨がポタポタ 登山するか、中断するか、悩ましかったが行けるとこまで、行こうと出発 家内と娘と3人のパーテイ

 さてどこが登山道か? 柵がめぐってわからない 柵の一部を越せるようになっている事がわかり、柵を越え、方向をどちらにとるのかわからなかったが、一本の木に上蒜山登山道とやっと読める程度の標識がわかり標識の方角をたよりに草原をゆく 前方に標識らしいものが見えたのでその方向に進む 標識は上蒜山登山道入り口と記載してあり どうにか登山道入り口にとりつく 雨は止み、どうやら行けそう 今日の天気予報は10 20 20 と久々の降雨率が低くかったので進む事とした