倉敷からの距離 201Km 登頂日 ’95/09/30 ガイドブック A B E T
駐車位置→60登山口探し→85仙谷分岐→15山頂〜古生沼〜山頂→10仙谷分岐→25氷の越→30キャンプ場登山口→10駐車位置
氷ノ山は中国地方第二の高峰である(1509メートル) 鳥取県の南東部に位置する 氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されている登山道を見つけるのに散々苦労したり、ルートを勘違いしたり、場所が結構遠く、朝7時に出たが帰り着いたのは7時20分と思わぬ時間がかかってしまった
登山道を見つけるまで
標識に従って、道を進む、突然道がなくなる、畑があり、畑のあぜ道をゆき林に入る、人が通った後があるので、心細いが進んでゆく、足跡らしきものを見つけながら進むが、いよいよ分からなくなる どうもおかしいと道をもとに戻り、この道しかないと再度、林の中に戻る、ガイドブックには杉林の中を登り始める と書いてあるので、杉林の中の、道無き道を行く、林が切れる先にもルートが無い、藪である、少し先を見ると、道路らしきものが見える、どこかで間違ったと思い、道路目指して藪の中を進む 道路は何かの工事をやっており、ブルが通れるように切り開いている、そこにやっとの思いでたどりつき、こんな良い道が出来ているのかと思い先をゆく、そしてたどりついたのが工事現場 そこから先がわからない、現場で働いている人に聞く、あまり知らないらしいがこの道でないという事と方向が違うという事がわかり お礼を言って、工事用道路を戻る
振り出しに戻る これまで1時間 1時間あればちょっとした山なら登っているのにと思い 再々度道を調べる 標識が立っている道は農道沿いで、広く、車の轍がついており、それに従って歩いた、農道は標識から30メートルほど進んだ所でカーブをしている ひょっとしたら、農道ではなく、直線コース(そこも畑のあぜ道だが)なのではと思い進むと 100メートル程度進んだ林の入り口に 小さな木切れに 氷ノ山2.4Kmと記載した標識を見つけやっとルートがわかる
私の迷った道は人が歩いた跡があり、相当多くの人が迷ったのではないかと思う
あとで、気が付いたのだが、氷ノ山登山ルートには氷の越えコースと仙谷コースとがある ガイドブックでは氷の越えルートを行き、仙谷コースを下るルートが説明してある 説明文によると仙谷コースは鎖場があるなど結構険しいルートのようなので、氷の越えコースをゆく計画で来たが 先に記載した、スキー場の観光案内板に登山コースが記載してあり、この道が目的のルートだと勘違いしてしまった事も迷った原因の一つにある
とにかく登山道が見つかり、まだ、氷の越えルートと思いながら登山道を進む
登山
1時間の苦闘のあとルートを見つけ、やっぱりちゃんとした道があるではないかと、道脇の花を楽しみながらゆく ガイドブックに紫や黄色のツリフネソウがあちこちに咲き、楽しませてくれる と記載してあり、ツリフネソウなるものをあらかじめ調べておいた 確かにあちこちに咲いている、紫や黄色が散らばっており美しい、しかし、花の時期が少し過ぎたのか、良く見ると勢いが無い、もう少しきれいなものがないかと探しているうちについに適当なものがなく、写真には撮れなかった
いろいろな花を見つけた、ツリガネニンジンも見つけた、アキチョウジというのか紫色の花も、ツルリンドウも ゴマナと言うのだろうか白い花弁が沢山ついている、花弁が一部散り、風向きに合わせわずかばかり残っているのも風情がある(本屋で調べたらジンジソウ(人という字の意味)というらしい、写真を撮らず残念) ミズヒキと言うのか細い茎に赤い球が点々と着いている、写真の焦点がなかなか合わせる事が出来ず、撮る事を断念した アケボノソウも見つけた 花弁に特徴があるからそうであろう
楽しみながらゆくとせせらぎに出会う、そこに中年の夫婦 こんにちは、道に迷いませんでしたか? と聞く 迷わず来れたらしい、時間を聞くと私より30分後に着き登り始めたらしい 食事の準備をしていた 話しているうちにここは仙谷コースで氷の越えは登ってから左に回るルートのようですよと教えてくれたが まだ間違った事に気が付かず、適当に話を合わせ お先にと先をゆく
沢道である、道がどう付いているのか良く分からない 結構急であり、うまいルートを通らないと先に進めない こんな急な道があるとはガイドブックに記載が無いと思い、先ほどの仙谷コースの話が引っかかる 暫くすると鎖場が出て来た 比較的短い鎖場なので、この程度の事は書いていないのかと思っていたら また、鎖場 ここでやっと気が付いた そうか ここはガイドブックの帰りのルートか もう一度読み直す 地図も見る やっと間違いに気づき いまさらしょうがないとばかり 先に進む 急な登りである 1時間さまよった事で相当体力を使ってしまった為かとバテバテとなった自分をなぐさめる やっと仙谷分岐に着いた ここまで1時間25分 あとで、ガイドブックの所要時間を見ると1時間45分と記載してあるから 少し頑張り過ぎたのかと納得
仙谷分岐から山頂まで15分 ガイドブックと同じペースだった、コシキ岩と記載された飛び出た岩があり、写真撮影を楽しむ ここからの道は広く整備されている
山に登り始めた時は曇っていたが、道に迷っている間に天気もよくなり、汗が
ビッショリ ズボンのポケットに入れていた手拭いもグシャグシャである カメラに汗かからないよう気にしながらゆく 頂上付近でひんやりとした風が吹き、心地よさを誘ってくれる 山頂には避難小屋があり団体がニギニギしく話していた 昼食を先に延ばして 古生沼と呼ばれる高地湿原に足を延ばす 湿原にはリンドウがあちこちに蕾をふくらませている うっすらと色づいた紅葉樹があり 美しい 思わず写真をパチパチ
下山
避難小屋に戻り、昼食 帰りのルートを調べる 折角来たのだから同じ道をゆくより違う道の方が楽しみがあるかと思った事 あの険しいルートを逆に降りるのは少し心配だった事もあり 氷の越えルートをゆく事とした少し下ったところで、登山時に合った中年夫妻に出会った よく頑張って来ましたね としばし情報交換 険しいルートを登ってきた充実感をお互い味わう ルートを間違っていたことを教えてもらったお礼や 古生沼の情報を伝えて別れる
下山道は整備され 幅1メートル程度はとってある 仙谷分岐まで10分(12分)氷の越え25分(30分)キャンプ場登山口30分(35分)とガイドブック記載の時間(カッコ内に記載)を短縮し走るようにして下山する 採石を撒き滑りにくくしたり、随分手を入れ整備している 登山道とは思えない 整備してからまだ間がないのであろう、道沿いには花がほとんど無い 道を整備する事がこんなにも環境を変えてしまうのか 淋しい思いがする
車道に出たが、車を置いたところまでゆく道がわからない 適当に道を選び車を置いてある方向に進む 観光案内図を見つけ、来た道が違う事がわかり引き返す 結構時間がかかるかと急ぎ気味で舗装道路をゆく 10分少々で駐車していた場所に着き一安心
今から思えば、予定のコースを往復したのでは、花に出会う楽しみがほとんど無かった また沢場を下るのは間違えたら登り直さなければならず(登りであれば下ってゆけば良く)心配が多かったのではと 思いを新たにする
思いがけない事の連続であったが、それが楽しさを倍加してくれた
場所は国道29号の若桜町から10Km程度入る 国道482号ではあるが春米で途切れている(延長を工事中)春米から更に先に進むとスキー場やキャンプ場が整備されている若桜までどのルートでゆくか? ルート29はまだ走った事が無い姫路と鳥取を結ぶ国道である 倉敷から姫路まで出てルート29に乗るには、相当遠回りになる そこで、美作に出て、中国自動車道で山崎までゆき、そこからルート29に乗ることにした
もう一つの選択として国道53号をゆき、河原町から県道32号を経て郡家町で29号に乗り、上記と反対方向から若桜町にゆくルートが考えられる
貴方はどのルートを選択しますか? もっと良いルートを知っていますか?
春米 若桜は何と読みますか?(後のお楽しみ)国道2号線バイパスから、県道27号をとり、ドイツの森を通り過ぎ国道484号〜374号と大きな渋滞もなく中国自動車道にのる ドイツの森には8時20分頃であったがもうそこに入ってゆく車がいた ドイツの森が出来るまではこのルートは東京にゆくとき高速道路にのる便利なルートであったが、最近は混雑がひどく、時間帯を考えないと迂闊に走れない
374号線に入ったところで例の”つるや”があった、久しぶりに高菜のおにぎりを買う
山崎を降りて、いよいよルート29である、どんな素晴らしい道路が出来ているかと期待したが、さほどではない、鳥取120Km 戸倉峠60Kmと標識がある、目的地は戸倉峠を越えた先である まだそんなに距離があるのか!!
距離をきちんと計算していなかったので、距離がある事に驚く 山崎まですでに2時間10分経過している でも時速60Km程度でゆければ1時間少々かと目算する 生憎の追い越し禁止道路、鳥取と書いたトラックが前方をゆく 山道になると制限時速も40Kmとなり、トラックがヒイヒイゆく、延々とついて行くこと1時間近く、後ろに車の列が出来る ダムにかかる所でトラックは待避線に避けてくれて先を行かせてくれた しかし、戸倉峠は制限時速40Kmで、急カーブの連続でとてもスピードは出せない、道の作りも悪く、カーブのアールが逆になっている所もあり、時速40Kmでもあぶない所がある あまり走りたくない道である
やっと若桜町に入る、標識に従って春米方面にゆく 春米の町は道が狭いが、そこを過ぎるとまた広くなり、スキー場が現れる、新しいトイレが出来ており、そこで用をたす トイレットペーパーはダブルシート、個室は広々としている、こうした所は初めての経験である 観光案内板があり、氷ノ山登山ルートが記載してあるのを見て もう少し先だと目算をつけ、先をゆく しばらく進むと氷ノ山登山道入り口を右手に見つける事が出来、その近くに峠の茶屋があり、その駐車場に置かせてもらう
帰路
帰路は戸倉峠越えがいやだったので、鳥取の方向に29号を進み 県道32号を経由して53号に乗る事にした 結果的には、このルートが走りやすかった 県道32号も標識がきちんと整備されており迷う事なく53号にのれた 道も平坦である 53号も走りやすい 山道には2車線となり遅い車を追い越しやすくなっている 道幅も広い 津山の街並みを抜けるのに若干混雑があったが特に大きな混雑が無く 岡山市内の魔の混雑道路に 案の定渋滞20分ほどかけて抜ける 倉敷まで178Km 行きのルートより23Kmも短く 所要時間も若干少なかった
従って、53号ルートをお勧めする春米(つくよね)桜(わかさ)です 春米をつくよねとはなかなか読めませんね
氷の越えルートをゆくのであれば、峠の茶屋を先に進み(1〜2Km)キャンプ場に来る、道路沿いに登山道入り口の案内があるので そこを見つけた後、車を戻し、少し広い場所があるからそこに駐車すれば良い 往復7時間を越すドライブになるのでそれなりの心づもりで臨んでもらいたい長々とお付き合いありがとうございます 野茂のドジャースが優勝した場面を横目に見ながら・・・