倉敷からの距離 34Km
登頂日 ’96/01/13 ガイドブック C
F
駐車位置→60金山寺→70山頂→90高倉山登山口(数字は所要時間:分)
金山(500m)高倉山(458m)で岡山市北部に位置する。津山線にのるといきなり山麓地帯に入る。牧山の駅を中心に旭川を挟んで対峙している山が、金山と高倉山である。山頂からは大山や那岐山を俯瞰する事が出来た。また金山寺は見るものが多く、古寺巡りを楽しんでおられる方にはお奨めのスポットである。
金山の山頂には国民休暇村が出来ており、そこまで車でゆく事が出来る。牧山からのコースは二つ星が記載してあり、ヤブコギの覚悟が必要である。
ガイドブックに電柱「下牧A幹」から左折し、と記載してあるが、「下牧A幹」と記載した電柱が沢山あり特定出来ない。町の人に出会う事が出来、ルートを訪ねる。そこの石垣の家の横の道を上がってと説明してくれた。二つ目の池までは草を払っているが、その先はと口振りが悪い、右手の山の方には行かないようにし池の右手を進んでゆくと良いと親切に教えてくれた。石垣のある家は駅から150m程度の距離である。
線路を越え進むとすぐ山道になる、自然がすぐそばにあると楽しみながら高度をあげる。15分ほど歩くと汗がにじみ、身体が暖かくなる。二つ目の池に着く。池は薄氷がはっていた。それから先は案の定道が定かでない、石垣が出来ており、右手からあがる事が出来る。足元を確認し、道をふさいでいる草を払いのけながら進む。今度は竹藪。かまわず登ると記載してあり、高い方、高い方と道をとる。結構急傾斜であるが、竹林の中は下草がないので歩きやすい。枯れた竹が道をふさぐが容易に手で分断出来る。
10分位進むと小径に出会う。道があると喜び、道に従って進むとその道もだんだんと細くなり、次第に藪笹状態となり、かろうじて道らしいと思われるルートを行く。おそらくルートを間違えたのであろう、藪が深くなり、ツタがからまり、一歩進むのが大変になる。なんとか進む事が出来るルートをとってゆくうちに歩きやすいルートに出た。その間10分程度である。
道が交差しているところに出た。直進すると民家があり、ガイドブック記載の場所と思われるが、該当するルートがわからない。交差した道を右に進むとお墓があり、更に竹林の中を抜けると金山寺の三重塔の所に出た。竹林は道がついているが倒木もありこのルートが正しいか心配しながら進んでいたが、思わぬ景観に出会い、大喜び。
金山寺の金堂は国指定重要文化財であり、三重塔、護摩堂、山門などは県指定重要文化財となっている。それぞれが趣を残しており素晴らしい、岡山にもこうした文化財があるのかと認識を新たにした。ヤブコギの中から到達出来た事から更に感動があるのかもしれないが、車でも行く事が出来るのでお奨めする。
ここまで約1時間、お寺のあちこちを写真に納め、金山に向けて登る、そのまま自動車道でもゆけるがガイドブックは直登ルートを記載しており、それにならい進む。自動車道を20分程度歩き集落が切れた所から畑の間に道をとりと記載に従ってゆくが、確信が無い。竹林の中を進む小径に従い登ってゆくとやがて道がなくなり、急傾斜の斜面になる。恐らく道を違えたのであろうが、目印の電柱の位置から想定して頂上は近い、又、頂上には自動車道がある事から、ルート探しを行う。あちこちうろつくと、戻るルートもわからなくなる、観念し行ける所を進んでいるうちに小径を見つけた。しかしその道も進むと竹林に入り、ルートがわからなくなる。そうこうしている内に自動車道に出る事が出来た。うろつく事20分である。
妙見宮がありその裏に一等三角点がある、但しそこからは眺望が得られない。休暇村の館屋のすぐ横に見晴らし台があり、そこから360度の眺望が得られる。天気も良く、大山や那岐山を俯瞰出来る、また岡山市内方面は四国の山々も眺望出来素晴らしい。
山頂まで2時間10分を要した。(ガイドブックは100分と紹介しているので道に迷った分所要時間がかかったものと思われる)500m程度の標高ではあるがヤブコギやルート探しなど、ある程度ワイルドな面もある。自動車道があちこちに走っているから、少々間違っても大丈夫という保険もあるから、自然のフィールドアスレチックと考えトライされるのも面白い。そして金山寺の文化財や大山を含む360度の眺望は大きなプレゼントと言えよう。
金山山頂から高倉山山頂は直線距離にして2Km程度、標高差では40m程度であるが、間を旭川が流れ(標高20m程度)ているので下まで下って登る事になる。下るルートはヤブコギで同じ道を戻れる自信がないので自動車道をとる事とした、距離は12Km程度だろうか。一つ星の山なので難しいところはなさそうだ。
金山休暇村を後にし、自動車道をとりながら、また近道と思われるルートを地図上で選びながら下る。JR玉柏駅までおり、旭川を越えると牟佐大塚古墳バス停前に着く、ここまで90分の道のり。バス停から北に入り1分もすると高倉山
登山道入り口に着く。
旭川沿いに牧山というJRの駅があるそこがガイドブックで紹介されている登山口である。国道2号線バイパスから岡山市内に入り、県道27号線をゆく。旭川の橋が見えてくると玉柏駅を示す道路標識に続き、御津方面を示す標識がある。そこで御津方面に道をとり(右折し)、旭川沿いを進む。しばらくゆくと牧山の駅がある。駅と言っても道路より高い所にあり、車を停めて、駅名を確認し、目的の駅と判明した。駅から100mほど進んだところに空地があったのでそこに駐車させてもらう。