駐車位置→10毘沙門堂→40油滝神社→20山頂〜〜熊山遺跡→40福生寺→35道路駐車位置
2号線バイパスを岡山から抜けて西大寺にかかる頃、前方に顔を出す山が熊山(508m)である。前回の山行きで脱輪のトラブルがあり登り損ねた所。脱輪した場所が丁度登山口であった。その時手助けして戴いた方から伺っていた。山頂は眺望がきき、県北の山々が望める。また、1200年の夢を彷彿させる熊山遺跡など楽しみもある。
ガイドブックは福生寺から登り、油滝神社に下りるコースが紹介してあるが、幸い?、登山道を知る事が出来たので、逆コースを行く事とした。
駐車場から道なりに山に向かい登ってゆく、200mも行かないうちに小さな橋があり、そこを越えてすぐに右手に、新しい舗装道路が出来ているので右に行く。100mもゆかない内に道路右脇から登ってゆく道がある。これが登山道路の入り口である。登山道の案内が無いので分かり難い。新道を作った時に配慮がされていなかったようだ。目印として、登り口に高架線の保守の為に設置してある高さ1m位の細いポールにキリンビール岡山線No13 No12の記載がある。
その道をゆくとすぐ登山道らしい道となり、山頂まで導いてくれる。5分もしない内に毘沙門堂に着く、そこには熊山香登の表示が出ている。
比較的登りは急である。5分もしないうちに汗が出てきた。高度が見る見る上がり香登の街並みがどんどん小さくなる。左手に大谷山の岩壁が見え、楽しませてくれる。小鳥のさえずりがにぎやかで春近しの感がする。
登るにつれ道は広くなる。多少岩がゴツゴツした所もあるが登りやすい。油滝神社には毘沙門堂から約40分、そこから山頂までは20分であった。山頂付近まで自動車道路が付いており、広い駐車場がある。駐車場の案内を見て、山頂に進んだ。NTTのパラボナアンテナが設置されており、車は乗り入れ禁止になっている。山頂からの視界が開けている。生憎の天気ではあったが県北の山々を見る事が出来たのでおそらく大山も望む事が出来ると思われる。又、瀬戸内海も美しい、片上湾が箱庭のように見えた。実に残念な事がある、カメラの電池切れである。折角の景観もカメラに納めらなかった。しかし、頂上の写真撮りであれば車で簡単に行けるので、又の機会を楽しむ事とする。
山頂の景観を楽しみ、今度は熊山神社や熊山遺跡の散策である。北側斜面は雪が残っており、神社に行く道は残った雪が凍結しておりすべりやすい。雪の無い所を選び、神社から遺跡に。途中大杉があり、直径1.5m高さ30m樹齢約700年と記載してあり、樹齢の古さが更に荘厳さを増してくれる。熊山遺跡は1200年の夢と記載され、8世紀に作られたものとの事。石積み遺構は全国に類を見ないとの紹介が示されている。まさに夢物語の感じがする。残念なのが、その遺構のすぐそばに平成6年に出来た、新品のトイレや建物があり、夢からすぐ現実に引き戻されてしまう。
遺構の周辺は雪が積もっている。滑りやすい山道を登り、古めかしい熊山神社や雪の中に小さな神社がある。大杉がさらに古い歴史の重みを増してくれる。そして、1200年の夢を見せてくれる熊山遺跡。 頭の中でこうした絵を描く事で当時を彷彿した思いをイメージさせてくれる。 それなのに、この構築物は?、とミスマッチを嘆かわしく思う。
遊歩道とある雪道を行く。遊歩道からは和気富士が富士山のミニチュアの形を見せてくれた。街並みが重なっているものの美しい景色である。
駐車場まで車で来て、熊山山頂や熊山神社、熊山遺跡など楽しむのでも1時間はかかりそうだ。今は雪が残っており、雪山の一端を覗かせてくれる。
下山はルートがわからず思った所に出る事が出来なかった。登ってきた道を左に曲がるのであるが、途中それらしい道が無い。油滝神社の境内の奥から細い道がついており、その道をゆく。しばらく進むと車道に出てしまい、山頂からほんの少し進んだ場所であった。再度ルート探しをするのも、3時半を過ぎている事からあきらめ、遠回りではあるが、着実な自動車道を下りる事とした。福生寺まで約40分そこから駐車してある所まで約35分の道のりであった。
福生寺には三重塔など古い寺で見るものが結構あり楽しむ事が出来る。特に三重塔は素晴らしい。
勝手知った所(前回のトラブルで地理も詳しくなった)なので、昼食を終えてから出掛けた。2号線バイパスを行き、吉井川を渡るとすぐ、吉備長船博物館の標識が見える、その位置をやりすごしてすぐの信号を左折し香登(かがと)の町に入る。突き当たりの道を右折し、道なりに進むと五郎平衛焼窯元の表示ならびに油滝神社社務所の表示があるので、そこを左折し道なりに進むと200mほどに神社社務所の駐車場がある。2/3、4/5、10/5以外はどなたもご利用下さいと記載してあり、そこに駐車させてもらう。