滝山〜爪ヶ城縦走



滝山  標高 1197m    難易度 ☆☆☆  ガイドブック  F
爪ヶ城 標高 1114m  難易度 ☆☆  ガイドブック  F

登り70分 縦走70分 下り45分 道路85分  岡山県
倉敷からの距離   103Km        登頂日 ’96/05/06


車10:00−10:10みそぎ橋−10:37滝神社−11:00五合目−11:15八合目−11;23尾根−11:28滝山山頂11:33−12:40爪ヶ城山頂13:00ー13:45声ヶ乢−15:00車

登山
 那岐山、滝山(1197m)、爪ヶ城(1114m)の三座は蒜山三座とともに岡山県を代表する山岳縦走路で、日本アルプス並みの高山岳の雰囲気が味わえる と 紹介されている。連休の最後であり挑戦した。

 思いがけずカタクリの花に出会う事が出来嬉しいかぎりである。

 出発の準備をして10:00出発 滝神社参道への自動車が通れる砂利道を登る 10:10にみそぎ橋に着き そこには駐車場が整備されている すでに2台の車があった。

 滝山渓谷沿いに登る 渓流の音が爽やかさを増してくれる 又早春の花が顔を見せてくれる イカリの形をしたイカリソウ薄紫の可愛い花 ミヤマケマンと言うのか黄色の花が彩りをつけてくれる。滝神社(10:37)雄滝が神社の上から流れ落ち冷気が満ち満ちている。滝神社を後に更に進むと道は渓流と離れる、40分程度渓流のささやき楽しませてくれた。奥の院滝へと記載した行き先案内があり寄り道する、往復で8分要した 期待したほどでは無かった。もとに戻り滝山と記載した方向に登り始める 結構勾配がきつい 道は整備されておりなんら迷う心配は無い 五合目に11:00着 八合目は11:15通過 汗をダラダラ流しながら休まず一歩一歩歩を進めた。

 登山道は春の日射しをあびおだやか 風も無く笹の葉の触れあう音もしない 不思議な静寂の中にウグイスやヒバリなどの声が近くにまた遠くに聞こえる これが山歩きの醍醐味と,じっくり味わいながら登る。

 縦走路の尾根には11:23着 右那岐山 左滝山の行き先案内が出ている 那岐山への登山も楽しめる。滝山方向に道をとり11:28山頂に到着。 みそぎ橋から滝山山頂まで70分(ガイドブック120分)。

 山頂には登頂者がおり挨拶をかわす 津山の人で滝山は始めてとの事 滝神社から登り那岐山にゆこうか迷っている 雪の話をしたら今年は例年より遅くまで雪が残っていた(滝山登山では残雪は見られませんでした)森林公園に4/10に行ったが,除雪している最中で道路も雪に覆われており公園から相当離れた所(キャンプ場)にも行く事が出来ませんでした との事 やはり除雪していたのかと先日の状況を理解する事が出来た。津山周辺に山は結構あるが登山道が整備されていない という貴重な情報も知る事が出来た。

 小休憩し11:33爪ヶ城への縦走にかかる。 尾根道を進む 縦走路は丸太の滑り止め?が登山口から爪ヶ城〜滝山とすべてしてあり 整備が行き届き過ぎている。 丸太の間隔に歩きが制限され登りや下りではどちらかの足が一方的に上がったり下がったりするのでリズムが取りにくい また段差を一方の足で受けるので膝へのショックが集中しかかる。何故丸太で整備しないといけないのだろうか?疑問である。

 縦走路を歩いていてカタクリの花に出会った 薄紫で自らの姿を自慢するかのように花弁をそらしほほえみかけている 写真では見ていたが本物を見るのは初めてだ思いがけないだけに実にうれしい。またキランソウというのか小さな花がひっそりと咲いていた。バイケイソウが縦走路に青々とした葉を見せていた 湿原でもないのに育つのかと不思議に思った。すみれの花はあちこちで見る事が出来た。調べると色々な種類があるらしい。

 爪ヶ城は山頂の標識が無い(山頂?着12:40 所要70分 ガイドブック120分) 岩のある場所にて休憩し昼食を取る 爪ヶ城山頂周辺にはアセビが可愛いらしい乳白の花をつけていた。木に一面咲いている。廻りを見渡すとあちこちに咲いているのが目に付く。

 13:00下山 丸太の階段を飛び降りながら下る 声ヶ乢(たわ)に13:45着 所要45分(ガイドブック80分)

 声ヶ乢周辺は整備されている 八重桜が満開で桜の下で宴会を開いているパーテイーやわらびなど山菜探しを楽しんでいる人達で結構にぎわっていた。

 声ヶ乢から車を停めているところまで戻らなければならない 1/25,000の地図をたよりに道を選び進む 地図にチェックを入れておけば良かったが歩いているうちにどこを歩いているか分からなくなる 新しい道が出来て 地図と変わっていたりするものだから余計大変である 歩いている内におばさんに出会う おばさんからオリエンテーリングですか?と声をかけられ 幸いとばかり 現在の位置と目的地への道順を聞く 日本原自衛隊の中は目印が無く 道の説明が難しいから53号に出てそれから行ったら良いと教えてくれた 4〜5Km遠回りになる現在位置が確認出来たので お礼を言って 別れる。地図で確認しながらほぼ最短ルートで駐車してある場所に 到着15:00であり なんと 1時間15分を要した。日本原から今登った爪ヶ城,滝山そして那岐山の三座が良く見える。見る位置により爪ヶ城の山頂付近が爪先を思わすようなするどさが伺える 登っているときはさほどに感じなかったが。物事は見方を変えて見ないと全体が良くわからないとは良く言ったものだ。

 爪ヶ城の途中で出会ったパーテイーは声ヶ乢から登り 滝山までゆき戻ってきたと話していた 縦走するともとに戻るのが大変である。 また 縦走路が丸太の階段であるのがあまり嬉しくない。 滝山往復コースが渓流を楽しむ事が出来,また汗をびっしょりかけるのでおすすめコースである。 但しカタクリにはお目にかかれないが。



アプローチ
 国道53号を行き日本原自衛隊前のバス停から北に入り、滝神社参道入り口に駐車する。自衛隊バス停からの道は何のガイドも出ていないので、地図を良く調べておくことが必要。

 参道入り口に駐車し歩き始めると山菜を取りにきたご夫婦とあい、滝山に登るのはこの道で良いか聞いた。車はまだ先までゆける と 教えてくれたが、爪ヶ城縦走したあと、歩いて戻る事を考えそのままとした。