那岐山


標高 1240m    難易度 ☆☆     登り90分 下り75分   岡山県
倉敷からの距離   105Km        登頂日 ’96/06/29   ガイドブック  F

駐車場10:05−Cコース−10:55大神岩−11:35山頂11:45−Bコース−13:00駐車場

登山
 ヤマツツジならびにサラサドウダンに会いに、梅雨の合間を狙って訪れた残念ながら天気が悪く、ガスが出てあまり視界がきかなかった。ヤマツツジには綺麗な姿を見せてもらったが、サラサドウダンはその気も見えなかった。花の本には5月下旬から6月中旬に県北の山地に見られると記載してあり、前回5/19では全然であったし 昨年7/8ではすでに終わった後であった。今日は期待していたのであるが、見つける事が出来なかった。

 登り初めてすぐに 小雨が降り出した。カメラが濡れるのは困るので用意した傘をさし 進む 幸いすぐに雨もあがる。しかし、ガスが出ており、山水画の世界である。そうでなくても薄暗い杉木立は立ちこめたもやでさらに暗さを増す。渓流は夜来の雨で水量を増しゴウゴウと流れる音が聞こえる。漢詩の世界ではどう詠うのだろうか?雨の後、薄暗い木立、ゴウゴウと響く渓流の音、そして全体をつつみ込む霧。 そうした世界に一輪のヤマアジサイのお出迎え一点にスポットライトが当たったかのように 透き通った白さが心をうつ。

 登りはCコースを取り、降りにBコースを降りた Bコースにはもっとヤマアジサイが咲いており 白と薄いブルーの花弁の花があり甲乙つけがたい。先週おとずれたたけべの森のアジサイが華やかであるのに対し、清楚、透明感を与えてくれる 期待していなかっただけにうれしい。

 10:05に登り初めて、大神岩に10:55 生憎の天気で視界がきかない 昨年楽しませてくれた白い花はまだ咲いていない。早々に辞して先に進む。8合目付近であろうか サラサドウダンと記載した札が木に下げているが花らしきものが見られない 足元にも落花した状態が見えないので 今年は相当遅れているのかも知れない? 山頂に近づくにつれヤマツツジが顔を出す。丁度良い時期である 大神岩付近のツツジはすでに過ぎてしまった様相を呈していたが、山頂付近はまだ蕾の状態の木々もあり、咲いている姿も大変美しい。山には笹の葉が多く、全体が緑のキャンバスになっている そこにヤマツツジのオレンジの花があちこちに咲いている。天気が良ければ全山を見渡す事が可能であるが生憎の天気である。でもしっとりとした雰囲気の中 充分に楽しませてもらった。山頂着は11:35で所要90分。

 下山はコースBを行く。天気も雲行きがおかしい事から昼食をとりすぐに下山(11:45)。山頂付近にサラサドウダンの木々があったがこれも花を付けていなかった。最初に紹介したヤマアジサイを充分堪能し車の所に。13:00


アプローチ
 3度目になる 通いなれた国道53号を行き 那岐山登山道に

 倉敷を出てすぐにシャワーがありゆくべきか迷ったが空に明るい所が見えたので、前線の通過に伴う一時的なものと判断し進む 岡山の53号線に乗るときにはすでに雨はあがり、路面も濡れていないので一安心。