矢筈ヶ山 大山滝


標高 1359m    難易度 ☆☆     登り120分 下り115分   鳥取県
倉敷からの距離   148Km        登頂日 ’96/09/15   ガイドブック  

キャンプ場10:35−大山滝11:00−大休峠12:00−12:35矢筈ヶ山13:00−大休峠13:25−大山滝14:10〜滝壺〜大山滝14:30−キャンプ場14:55

登山
 矢筈ヶ山(やはずがせん)1359mはいにしえの大山道を歩くロング・コースとして紹介されている。来月職場の旅行で石槌登山を計画しており足慣らしをかねての山行き。

 大山滝は日本の滝百選に選ばれた滝、昨年の10月に大山に登った時、大山滝の事を聞かれた。分県登山ガイド「鳥取県の山」を購入した所、紹介が出ており、機会を狙っていた。

 一向平キャンプ場で登山届けを記載し出発

 大山滝の見学は登山の後に残し、途中休みもとらず山頂に。大休峠まで若干の登りはあるもののなだらかな山道 「大山道」と呼ばれる登山道で平安中期の山岳仏教が盛んな頃信仰の道として利用された由で、現在残っている登山道が一向平〜大休峠〜川床の9Kmとの事 1000年以上もの昔、どんな思いでこの道を歩いたのだろうか 信仰により救われるとの願いを込めて、多くのものを犠牲にして歩いた事と思うと歴史の重みが感じられる

 このコースは人気が高いのか、大山滝までは多くの人が訪れていた 滝壺まで降りるのは少し急な所を降りる必要がある 鎖場があり足場は確保されているがサンダルスカート姿では少し無理 滝100選に選ばれただけあり迫力がある落差37mの2段の滝 まだ訪れた事が無い人はおすすめである 小さな子供を連れた家族が多く見られた 帰路でも多くの人が滝に向かって歩いているのに出会った

 大山滝から先はぐっと人数が経る 左手に烏ヶ山の特徴ある山頂が顔を出す しかしブナの木々にさえぎられ写真を撮るのに良い場所がなかなか見つからない、帰路にでもと思って写真を撮らずにいたら、帰路はガスがかかり山頂を見る事が出来なかった チャンスはそうざらに無い そうこうするうちに大休峠に着く、大休峠では沢山の人が昼食休憩を取っていた

 大休峠から矢筈ヶ山には急斜面を直登気味に登ると記載してあるとおり急な登りである ルートはしっかりしておりその点は安心して登ってゆける 山頂は大山や甲ヶ山など360度のパノラマが楽しめると記載してあり楽しみにしていたが残念な事にガスがかかっており、視界が全くきかない ガスが晴れる事を期待ししばらく山頂付近をウロウロしていた 一瞬鋭角な甲ヶ山が顔を出し、墨絵のおもむきをかもし出してくれたが、写真を撮る間もなくガスに隠れてしまった

 山頂には3組のパーテイがすでに来ていた 2組は川床からの登山でもう一組は一向平からであった 甲ヶ山について話を聞くとここから1時間かかるとガイドブックに記載してあった との事 地図から見ると比較的容易に登れるかと思っていたがガスが出て見晴らしが悪い事と今(13時)から往復2時間弱のコースを行くのは遅くなる心配があり見送る事とした

 花はモミジガサと言うのか白で淋しい花が沢山咲いていた アキノキリンソウが所々黄色の花を咲かせ彩りを付けている 大休峠の近くで珍しい花に出会った、帰宅してから調べて見たらテンニンソウとの事、名前と姿が一致しないどうしてこのような名前が着いたか理由が知りたいものだ

 足下につまずいて下を見たら、ツルニンジンを見つけた 花が葉に隠れ見つけ難い 釣り鐘形をした花は外側が白く下を向いて咲くので目立たないが内側を見ると色鮮やかで きれいな模様がありあっと思わせる この花も初めての出会

 キャンプ場から大山滝の道にはツリフネソウが随分沢山咲いていた

 カメラを修理に出したままなので花を撮る楽しみが半減 おまけに展望はガスで期待外れ 残念でした


アプローチ
 登山口は一向平キャンプ場からになる。鳥取県東伯町で蒜山の北、車で約30分の所。蒜山〜鏡成キャンプ場経由で行くか犬挟峠〜関金町経由で行くか迷ったが先月烏が山に行った時、道路標示に大山滝の記載があった事から蒜山〜鏡成コースを選択した。

 国道429から県道30で落合に抜け、国道313号に乗り勝山〜湯原に出る 湯原の先の峠はトンネルが開通し走り易くなった事から、高速に乗らずそのまま313を走り、八束村で国道482に乗る 川上村で482から分かれ蒜山〜鏡成に向かう そこから県道45号にのり地蔵峠で県道44号に入る いずれも大山滝または一向平の案内がある。県道44号に入りまもなく案内に従って左折しキャンプ場に向かう。県道45号は標高1000mを走る山岳道路ではあるが片側1車線確保されており特別難しい点は無い。

 道路の途中途中に見晴らし台があり、ゆくっり眺望を楽しみながら走るのも良い。大山滝だけ行くのであれば充分時間がある。 


 帰路は関金町から犬挟峠のルートを走りました 関金町に向けての道はカーブも少なく走り易い道 走行距離は往き148Kmに対し帰路146Kmで数Kmの差がある程度であるが アプローチとしては関金町経由をすすめる その方が混雑も少なくて済む 関金町では秋祭りで賑わっていた

 湯原ではまた140円の温泉に浸かり汗を流した 連休の中日とあってか湯原温泉は大にぎわいやっと駐車した次第