倉敷からの距離 105Km
登頂日 ’97/01/05 ガイドブック A
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駐車場10:35−11:25Cコース八合目−11:45避難小屋−山頂12:00−12:20Bコース八合目−13:05駐車場
新年の初登山に那岐山を選んだ。今年は雪は少ないものの、ある程度考えておく必要がある。そう急峻な山でないので、挑戦してみる事にした。冬の時期での登山者は少ないと思っていたが、人気のコースであるのか 駐車場には結構駐車している 支度を整え早速出発 Cコースから登り、Bコースで下山する事にした
冷え込みが厳しいかと思っていたが、リュックを背負うとキュッと気持ちが引き締まり寒さは気にならない リュックが防寒の役目を担ってくれているのかもしれない 小雪がちらつく 那岐山登山口入口は植林が鬱蒼としており 深山に入り込む心構えを問うが如く様相を呈している 小雪はこれまでとは違った雰囲気をかもし出す
チチッツ チチッツと小鳥の声がめずらしく聞こえた うぐいすの地鳴きがこのような声だと聞いた事があるが 果たしてどうだろうか?
渓流の音も遠ざかり小鳥の声もそれ以来聞こえてこない 足元の雪はまだ地肌が見える程度なので積雪は大した事はないが、景色としては白が目に付く やはり冬の山である 音も無く 色も単調になり すこしでも変化を抑制するような世界である このような世界から、花に囲まれた美しい世界に変身するのかと思うと 驚きを新たにする
雪道を登る 足跡が沢山ついており 多くの人が登っている事がわかる 雪道を歩いていて 新たなノウハウを見つけた 最初は忠実に足跡をたどって登っていたが 足跡で固められた道は堅く、雪が一度解けてから氷結したのであろうかかなり滑りやすい 一方、足跡の無い雪面は、適度なクッションがあり 霜柱を踏むような感触で歩く事が出来る事がわかり それからはどちらかと言うと足跡の無い部分を選んで登った
歩くうちに暖かくなり、10分もしない内に汗がにじみ出す ウインドウブレーカーを脱ぎリュックに入れる 夏の登山とほとんど変わらない服装である(下着だけがランニングと半袖の差があるが他は同じ)それでも汗がしたたり落ちる 足元に気を付け登ってきたので、気が付いたらいつの間にか八合目に来ていた 所要時間が50分かかっていたので前回より10分余計所要している
大神岩では先に来た人が2名おり休んでいた 小雪のちらつきは止んだが ガスが出ており視界がきかない 何時もであれば津山の市街を見下ろす事が出来るのに 今日は全く見る事が出来ない
大神岩を素通りして山頂に向かう 地肌が見えていた山道も 八合目あたりからは地肌が見えなくなってきた 汗をポタポタしたたらせながら山頂に向かう 山頂近くは笹原で所々にツツジの木が生えている ツツジの小枝が樹氷を形成し これまた美しい 花に紅葉にそして樹氷と色々な美しさを与えてくれる
避難小屋にゆき着替える シャツを脱ぐと全身から湯気がもうもうと沸き上がり湯上がりのような状態 軽く汗を拭い 着替えを行う 避難小屋には3名先着しており 着替えている内にも2名のパーテイーが入ってきた それぞれ 湯を湧かしたり 食事をしたりしているが会話が無い 話かけようかと思っていた所に2名のパーテイーが到着し、二人であれこれ話をしきっかけが掴めない 何となく話をする雰囲気にならなず 早々に小屋を出る
那岐山山頂で写真を撮り、Bコースに下る 尾根道を行く 尾根である為か雪面は凍結しており滑りやすい なだらかな下りではあるが歩き難い 東京でO君との話で、雪山は滑落が一番心配だカンジキを購入した 足元がしっくりし大変良いと聞いたが このようななだらかな所ですら足元が怪しいのであるから、少し傾斜がついたら、足元の確保が大変だと実感出来た 幸い尾根から下山道に入ると雪面は凍結しておらず 足元が確保出来たのでそう心配は無かった
大きな問題も無く 駐車場に
通いなれた国道53号を行く 正月であり、比較的空いていた。福渡りで野菜を購入しようと思っていたが、まだ正月休みで商品が出ていない。道路脇の気温表示が誕生寺手前で0℃ 奈義で2℃と冷え込んでいる。車の暖房と、おだやかな日照りでぽかぽかとし外の冷え込みと別世界の中をドライブする。しかし、山では更に冷え込むであろうと気持ちが引き締まる津山を過ぎると太陽がかげり、登山口に向かうと小雪がちらつく 那岐山登山口着