大空山



標高 1103m    難易度 ☆☆ 登り120分 下り80分  岡山県
倉敷からの距離   95Km        登頂日 ’97/06/14   ガイドブック  

駐車場9:38−11:35山頂12:05−駐車場13:25

登山
 大空山(おおぞらせん)1103mは富村北部の山 「ふれあい岡山」に大空山を紹介しており、ウツギの群生が5月中旬から6月下旬にかけ一面に咲き乱れ落合町から大空山が紅色に見えるとの記載があった事はすでに前回記載した 先週訪れる計画でいたが家内の都合で今日になった

 駐車した場所には早速サワウツギの白い花が歓迎してくれる 山が紅色に見えるとはどのような状態か期待しながら進む 林道の杉の植林は涼しく小鳥のさえずりを楽しみまた録音しながら進む が・・・ 目的とする紅色の山は現れて来ない

 林道は600mで終点になりそこから先も自動車道(未舗装)が続いている その道を行ける所まで行ってみようと進む 1/25,000の地図では中腹までしか記載が無い 結果的にその道は山頂まで続いておりそこからパラグライダーを飛ばす事が出来るようになっている 山頂と言っても三角点のある1103mのピークでは無く そのピークの南にある1053mのピークに該当するようだ 1103mのピークには道が繋がっていない

 タニウツギの花は時々眼に止まる しかし時期が過ぎたのか勢いが無い 良く見ると道路脇の木々はタニウツギであり すでに花が散ってしまった後である事がわかった 6月下旬まで楽しめると記載がある 山の上ではまだ見応えがあるのではと期待しながら登ってゆく

 今日は岡山で30℃になったとか、日照りの中の自動車道は太陽を遮るものが少なく暑い たまたま木陰になったり 一陣の風が通り過ぎると その心地良さに暑さを忘れる どこからか何かよい香りがする 甘いウットリとする香りである 風と共にフワーと包み込んでくれる 何の香りであろうか? タニウツギの花の香りである事がわかった 花の勢いはすでに峠を越えているが まだ香りは残っており花のそばで匂いをかぐとウットリとした香りに圧倒される 満開の時期はどんな状況だろうか?甘い香りに包まれた紅色の山 まさに桃源郷の世界が見えてくる

 そうこうすると 今度は異臭 牛の糞の匂いである 牛が放牧されており牛の溜まり場がある その周辺は糞の匂いで一杯 また 道路と放牧場と区分けをしていないので道路脇に牛がゴロゴロしている その間を通り抜けるわけであるが人が行くと珍しい?のか何なのか知らないがこちらに近づいて来る牛がいる 角は生えているし大きいし そんなので突かれたらたまったものでは無い おそるおそる顔を見ないようにして通り過ぎてゆく 一寸したスリルである

 期待していた山頂のタニウツギは残念ながら時期遅れの様相 花を咲かせている木々も峠を過ぎている よく見ると山頂の山肌一面がタニウツギの木々である これらが満開の時期は遠方から見れば紅色の山肌に見えると容易に想像が付く 次の機会に期待する事とする

 タニウツギの事ばかり記載したがアザミが多い 彩りも微妙に違う カノコソウというオミナエシ科の花 大柄なハンカイソウも花が咲き出したトリアシショウマというのだろうか白い花も咲いていた

 カッコーの鳴き声が聞こえる 先週大山三鈷峰を尋ねたとき大休峠付近でカッコーの鳴き声を聞いたが ここでも聞く事が出来た 今度はトッキョキョカキョクと鳴いているように聞こえる鳥 ウグイスの透き通るような声 小鳥達もこのひとときを楽しむかのように美声を聞かせてくれる

 裸山ならこそ眺望は素晴らしい 正面に霰が山見え幾重にも重なる山浪を鳥瞰する事が出来る この周辺の山は三ツ星の山が多く登山道が整備されていないようだ まだ登っていない山が多い 霰が山 不溜山 扇山 摺鉢山 天が山などなど


アプローチ
 前回同様国道429を行き旭町から県道30で落合に出、国道313で久世に、久世から181に乗り 富村の案内に従い目木川の手前を左折する のとろ原キャンプ場への道路案内に従いキャンプ場の方向へ進む 但し今回は大空山の南斜面であり前回と異なる

 1/25,000の地図を見ると南斜面に林道が通じており「ふれあい岡山」の記事によると山頂まで車で行けると記載があったが林道の入口に駐車し歩いて登る事とした