倉敷からの距離 98Km
登頂日 ’97/07/20 ガイドブック A
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神社9:30−水場10:00−福ガ乢10:13−井水山10:46−1198mピーク11:03−11:15山頂11:28−11:38(1198m)ピーク11:43−休憩小屋12:08−12:21林道泉山線入口12:25−奥津の橋13:00−林道迷い−奥津の橋14:30−奥津渓15:00−森林公園への分岐15:20−奥津中学校15:40−神社16:10
津山市から眺める中国山地の山並みの中で、正面にひときわ高く、堂々たる姿を見せる山が泉山(いずみがせん1209m)である 泉山(地元の人はいずみやまと呼ぶ)は県北の湯原奥津県立自然公園の奥津町と鏡野町の境にあり、この地域のシンボルとして、朝夕仰ぎ見られ、四季親しまれている山である 以上ガイドブックより95/10/10以来2度目である 上記の説明は前に書いたものをそのまま用いた 今日はガイドブック記載のコースで 神社から登り大神宮原展望台に下る その後遠路車の所に戻ったわけだが そこで大きな落とし穴が
神社にお参りして出発 今日は夏祭りとの事で数名の方が祭りの支度をしていた わくぐりという慣習があるようだ 神社の前に新しい輪が設置されていた 案内板に 本日午後2時より行う旨の掲示が出ていた
神社の横の広い道を登ってゆくと、泉山登山道の案内があるのでそこから登山道に入る 30分程登ると水場に着く 前回尋ねた10月にはその周辺に結構花があった記憶がある 残念ながら今の時期は少なかった ヤマジノホトトギスに今年初めて出合った ヤマアジサイが静かに咲き、澄んだ水色の花弁が心を捉える
福ガ乢に出ると尾根沿いの道となり太陽の光がまぶしい 尾根沿いに出るとあちこちから花が出迎えてくれる ホタルブクロはちょうちんのような白い花をつけている 尾根沿いに固まって咲いていたこれほど群生しているホタルブクロを見るのは初めてだ 秋の花であるアキノキリンソウが早、黄色の花を咲かせていた 昨年泉山で教えてもらった花だ 花弁の一輪一輪がキリットした形を示し存在を誇示している オカトラノオも白い花が咲き出した 笹の葉の緑の中から顔を出し緑と映え目立つ
変わったオレンジの花を見つけた 家で調べてみるとコウリンカであった ヤブコウジが小さな赤い実をつけており可愛らしい ノギランはランとは言え目立たない花である ミヤマママコナだろうか可愛い花を見つけた オオバギボウシも花を咲かせている アザミやヒヨドリバナが咲き蝶が舞う 花の本によるとヒヨドリバナはウイルスにより黄斑が生じるとの記載があったが 黄色く葉が変色したものも見られた
花を楽しみながら井水山を過ぎ 1198mピークに着く すでにピークで休んでいるパーテイーがおり ここが山頂かと尋ねたら 山頂はもう少し先だとの事 山頂に行って戻って来るのであれば 山頂にタオルを忘れたので持って来て欲しいとの依頼を受けた 山頂から1198mピークに戻って大神宮原に出るかそのまま進み笠管峠に出るかルートを決めていなかったので 戻らないかも知れないと話して出掛けた
下山 山頂から笠管峠に進むルートはあまり整備されていない様子で草が結構伸びており ルートの確保が怪しかった事と忘れ物を頼まれた事もあり 戻る事とした 山頂での眺望を楽しみ グショヌレになった下着を交換した後1198mピークに戻る 忘れ物を届け 少し雑談する 昨日は那岐山今日は泉山と岡山には良い山が結構ありますねとの事 広島から来られた由 広島の山は登り尽くしたので足を伸ばしているとの事 大神宮原から登って来られたとの事からルートを尋ね下山する
下山道は1198mピークから降りる 急な下りである 杉の植林の間をまっすぐ下降する 杉木立の下は独特のクッションがあり足に心地良い 所々傾斜が急になり蟹の横這いとなりながら足場を確保して下る 大部分は快調な下り、あっと言う間に休憩所がある場所に出る 下りの道には花は見られなかった 杉木立の中では花を見る事はめったに無い
休憩所からは道が広くなり林道に続く 林道を下ってゆくと舗装道路に出る 舗装道路との交点に泉山林道との記載があった ピークで出会った人が 新しい道路が出来ておりガイドブックと異なり分かり難かったとの話を聞いていたが 確かにわかり難い
車の所に戻る 大神宮原展望台は道路工事の関係でどこかはっきりしない 泉山林道から飛び出した自動車道を下ってゆけば奥津温泉に出るようだ 誰かに尋ねようと思っていた所車がやってきて私の横に止まり越畑ふるさと村はどの方向かと聞かれた 全く分からなかったので奥津に出られ聞いて下さいと話す その人は奥津の方向は分かっていたようで走り出す これ幸いと車が走って行った方向に進む
奥津には無事着いた 奥津から駐車した神社の所まで戻るのに林道をゆくコース(1/25,000地図ならびにガイドブックの地図に記載がある)と国道179を行き 奥津中学校から登ってゆくコースの2つの方法がある 前者のコースは林道を行く道平面距離で見ると後者に比し4〜5Kmは短そう 後者は車で走った事があり全く心配は無い リスクをかけて近道を選ぶか安全第一で遠回りを選ぶか? 貴方ならどうしますか?
私は前者を選び 地図を頼りに林道を進む 林道とは言え自動車が走れる程の道であり安心して進む 渓流沿いの登りではあるが 渓流の音や鳥の声を楽しみながら進む 時々泉山の山容が顔を出すので写真に納めながら登ってゆく 目指す道は地図によると途中に4カ所分岐がありそれらの分岐を確実に判断出来るか心配ではあったが 第一の分岐、第二、第三と判断出来進む いずれも進もうとする道が舗装され分岐道は未舗装でありそう問題がなかった 第三の分岐から第四の分岐が地図では短い距離なのだが**林道との標識があるがヤブ道で荒れている そこでは無いだろう もう少し先ではと思いながら進むが それらしい所が見つからない 何時までも登りが続きどうもおかしい 第四の分岐はやはり**林道の標識の所ではないかと思い戻る事とした 約15分程のロスをした
林道を入ってゆくと道は荒れており 草が伸びヤブ化している 水が出てグチャグチャの所もある もうかれこれ2/3以上の道のりに来ているので出口を求めて進む だんだんとヤブ化がひどくなりついに道を見極めるのが困難になってきた この先きどこまでヤブ道が続いているのか不明だが距離的には数キロを残している 数キロもこのヤブ化状態を進むのは危険なので 大決心をして戻る事とした 林道分岐の所に戻って時間を見たら12分程度とわずかの時間であったが相当エネルギーを消耗した
そこから延々と登ってきた道を戻る 登りの時の爽やかな渓流も振り出しに戻るのでは足が思い 奥津温泉の国道の分岐まで戻るのになんと1時間30分を要した これだけの時間をかければすでに車の所に着いていても良い時間かもしれない 実にさんざんであった 加えるに 国道にはバスが走っておりバスを利用しても良いかと思っていたら 国道に出る前にバスが走り過ぎて行くのが見えた バスの時刻表を見たら 次のバスは1時間30分以上待たねばならず 待つよりは歩こうと歩き出す
奥津渓谷沿いの道は渓谷が素晴らしく 歩いても楽しい 景色を楽しみながら降りる 奥津渓谷の所までは約1/3の道のり そこから後は暑さとの戦い すでに用意していた水筒の水は飲み尽くしている 幸い所々に清涼飲料水の自動販売機がある そこでスポーツドリンクをチャージしながらもくもくと歩を進める やっと奥津中学校の所に着く
そからは約3Kmの登り 最後の頑張りである 歩数を4000歩とふんであと2000,あと1000と数えながら進んできたら なんと本当に3900歩で車の所にたどり着いた 奥津の橋から1時間40分と林道でロスした時間とほぼ同じ時間であった 本当にご苦労様 ガイドブックと地図には鳴かされてしまった どこかに判断ミスがあったかもしれないが最新情報を入手する難しさを感じた このような真似をする人はそういないとは思うが事前チェックは入念に行う事をすすめる
神社への登りで車に着く少し前であったが 祭りの準備をしていた人と思うが 軽トラックで降りてきた 私のそばに車を止め これから泉山に登るのか? と心配そうに聞かれた いやそうじゃない 降りてきた所ですと話す 怪訝そうな顔をしていたが 私が車のトランクを開けるのを見て安心されたのか走ってゆかれた 心配をおかけしてすみません
車に乗ってからも喉の乾きはなかなか収まらず 自動販売機に立ち寄りながら走る結果的に500mlを4本飲んだ 帰宅して体重を測定したら 朝63.0Kgが61.4Kgと水分をかなり飲んだわりには体重が減っていた
国道429経由で行く 旭町を過ぎて国道53号の高尾に出る手前で県道159に入る 国道181を右折し院庄で国道179に乗る 後は前回同様 奥津中学校の標識を右折し橋を渡り三叉路を直進する(橋を渡った地点は左折方向の道が広いので間違い易い) ここを直進すればあとは泉山登山口への表示板が出ているので案内に従って登ってゆくと神社の鳥居に着く その付近に駐車する事が出来る