那岐山二往復


標高 1240m    難易度 ☆☆     登り75+75分 下り60+60分   岡山県
倉敷からの距離   105Km        登頂日 ’97/08/16   ガイドブック  F

駐車場9:30−10:10五合目−10:13大神岩−10:20八合目−10:43山頂10:48−11:00Aコース分岐−11:13標高1000m−11:17林道〜迷い11:30−11:38標高800m−11:45治山のひろば−11:58東仙ルート登山口−12:13西仙ルート登山口(ゴーロ橋)12:25−12:52馬の背避難小屋−13:30三角点13:40−13:55八合目−14:00大神岩−14:34駐車場
 
登り Cコース(山頂まで)75分  下り 東仙コース(迷い除く)60分 
登り西仙コース(ゴーロ橋〜山頂想定)75分 下りCコース(山頂想定)60分

登山
 那岐山1240mは8回目になる 今回は鳥取県側の東仙コースを見極める目的で、二往復した

 登り慣れた道でありCコースを取り一気に山頂までやはり前回同様75分を要した 途中幾組のパーテイを追い抜いたかわからない 子供連れも結構多かった 登り初めて10分もすると汗が出て来る 山頂まで一歩登る毎にタラタラとしたたり落ちこれだけよく出て来るものだとおどろかされる 山頂で着替え、水分を補給してから鳥取県側の東仙コースを降りる

 東仙コースはAコースから分岐し鳥取県側に下るコース 西仙コースは1/25,000の地図にルートの記載があるが東仙コースは記載が無い ガイドブック(鳥取県の山)によれば急な下り坂 よく整備され安心して歩ける と記載がある 分岐すると急にルートが狭くなり 笹の葉をかき分けるようにして進む 今日は半袖で来たのでヤブコギになると困る 更に深くなると長袖に着替えないといけないと思いながら進む 笹の葉が繁っている部分はほんのわずかで一安心 ブナやコナラなどの樹林の登山道になるルートは整備されており、急な坂は丸太の階段になっている 結構急坂で一歩一歩の段差が結構あり 飛び降りる事もしばしば 階段の丸太の部分は湿っており その部分に足をのせると滑る 結構注意が必要だ また 階段を飛び降りながら下ると膝への負担がかかるのでその点も留意が必要

 鳥取県側のルートはしっとりとした樹林の中のコースで岡山県側と異なった雰囲気が漂う 利用する人が少ないのがその一番の理由なのかも知れない 下りで出会ったのはたった一人だけであった その人も山頂は人のでしょう こちらのルートはあまり利用者がいませんが と話していた 本当に静かに自然と対面出来る 丸太の階段が人工的なのが似合わないが静謐さは何よりである 時折り小鳥の鳴く声が透き通って聞こえる 爽やかな風は周辺の湿気を含んでいるのであろうか 心地良さが幾倍にも感じられる

 心地良さを楽しみながら下ってゆくと林道に出た 出口にルートを示す案内板があるが 記載してある事からは東仙ルートはどこを選んだら良いのかわからない 前回降りた西仙ルートは左手にある事を知っているので 林道を左手に進む 進むに従って草木が増えついにヤブコギ状態になった これはおかしいと元に戻る 13分のロスであった 右手に下りを示す案内板があるのでそれに従って降りてゆくと 途中に奥本方面への分岐と東仙ルートの標識があり正しい道だとわかり安心する そこからもまた段差のある丸太の階段が続く

 そうこうする内に広い道に出る そこでもまたどの方面に進んだら良いのか悩まされた 右手を行くと下りの林道につながる道が見える 左手に治山のひろばの案内があるので進むと小屋と広場があり 周辺の案内図が模式的に記載してあるがわかりにくく 道はそこで行き止まり状態なのでもとに戻り 林道に出て下ってゆく 下ってゆくと東仙ルート登山口の案内板がある場所に出る 数台車が駐車してあり やれやれである

 案内板には西仙ルートへ出る道の記載があるが これもわかりにくく 枝道をウロウロした結果 轍の部分が舗装された林道に従って登ってゆく やがて前回きたとき断念した場所に到着し やっと周辺の状況の地図が頭の中に整理する事が出来た 一山越えた後でルートが不明確になるのは精神衛生上にも好ましくない 引き返したのでは問題が解決しないし 先に進んで間違いだと傷が深くなる 戻ろうか進もうかと迷いながらのルート探しは肉体的疲労以上のものがある なんとかゴーロ橋の所にたどり着く これからもう一頑張りが必要である 昼食休憩をとり力をよみがえらせる

 西仙コースの渓谷コースは前回も尋ねたが渓流沿いの道であり 水分を潤沢に含んだ冷気を味わいながら登る しかし一歩一歩の歩みは重い 最初にCコースを登った時の元気はどこかに吹き飛んでしまい まさにあえぎながら歩みをすすめる 西仙コースは全長2Km余り、そのうち500mが渓流沿いのルートであるから このコースはおすすめである

 馬の背避難小屋にやっとの思いで到着する そこからは樹林の中の道になる 結構急な登りもあるが緩斜面もありそこでは力が戻ってくる 標高1000mを過ぎるともみじトンネルやどうだん並木などと記載した所に出る 緑が生き生きとしており美しいしかし 美しさを楽しむ余裕が無い 山頂までまもなくである その思いだけで重い足を引き上げながら進む

 三角点のある広場に出る やっとの思いである リュックを降ろし 最後の冷えた麦茶を飲む そしてリュックを枕に大の字になって横たわる 爽やかな風が通り抜けてゆきこの上ない快感である 自然からもらったご褒美である

 リュックを枕に重い足を長々と伸ばして・・・ 思わず口ずさむ

 下りはCコースを降りる 膝に来ないか心配していたが大丈夫である 弾力ある足取りで駐車場所に

 花は黄色のアキノキリンソウが主役であった 同じ黄色のキンミズヒキも競うように咲いていた 山頂近くで大山三鈷峰で見たホツツジに出会った 目立たない花である 鳥取側の東仙登山口から西仙登山口への道路脇にオタカラコウが咲き始めていた 森林公園のオタカラコウ湿原はどうなっていづだろうか そろそろ尋ねてみよう トチバニンジンの赤い実は可愛らしい

 那岐山の花はやはりツツジだろうか 今の時期はこれと言って特筆する花がない


アプローチ
 通いなれた国道53号を行く 従来通り高円から登山口に向かう 夏休みの為か駐車場は大賑わい いつもの道路脇の駐車場は満車で上の駐車場に