鍵掛峠9:52−文殊越分岐10:17−鳥越峠10:39−11:28烏ヶ山山頂12:00−鳥越峠12:52−分岐13:17−鍵掛峠13:35
烏ヶ山(からすがせん)標高1448mは鳥取県では大山に次ぐ高峰 鍵掛峠からのルートを紅葉に期待を込めて尋ねた駐車場にはすでに何台もの車が駐車しているこの濃霧でも登っていったのかと感心する 支度をしている間にガスが晴れ見通しがきくようになる これなら大丈夫と喜び出発する 鍵掛峠からのルートは予想通り紅葉が素晴らしい ブナやコナラ等の黄色を基調とした紅葉 ガスが晴れ時折太陽が顔を出す 太陽が顔を出すと周辺が一度に輝き出し ステンドグラスの中に光線が射し込むように彩りが鮮やかになる その都度カメラのシャッターを切ってしまう ガスが出たり雨が降ったりで半ばあきらめていた所に太陽光線のプレゼントである 光が移動しスポットライトが移動するように輝く場所が移り 光の当たった所がそれぞれの美しさを主張する 紅葉も始まったばかりで木々に勢いがあり 透明感がある それだけに輝いて見える
鍵掛峠から登るに従い スポットライトに照らされる時間が長くなり 紅葉も更に美しさを増す 広い道も少しずつ道幅が狭くなり 木々が近づき 紅葉のトンネルを潜るようになる
文殊越分岐から鳥越峠へのルートはこれまでが素晴らしかったので それほど訴えるものが見られない ツリバナやコマユミが紅葉と共に可愛い実を付けている 前回雨の中の登山であり足元がグジュグジュで滑りやすく留意が必要であったが 今日はそうした所は無く比較的楽に登る事が出来た
鳥越峠から登ってゆくと背後に大山剣ヶ峰の鋭利な山頂が望めるようになる 山肌は色づき精悍な岩峰と好対照である ルートの左右はブナ林であるが紅葉はすでに終わったのか彩りはなく 枯葉が積もりカサカサと心地良い足音を伝えてくれる
一つピークを越えるとツツジだろうか赤が目立つようになる 烏ヶ山へのルートが次第に厳しくなると共に紅葉が美しくなる 帰路にこの尾根道で大山三鈷峰で烏ヶ山のルートを教えてもらった倉吉の方と出会う 犬と一緒で犬がバテテ休んでいるとの事 倉敷からの人ですねと覚えてくれており恐縮した その人によればもう1〜2周間するとツツジがもっと赤くなるとの事
山頂からの眺望は素晴らしい 天気も安定し晴れ間が出 大山の峰々が前面に広がり大山三鈷峰や矢筈ヶ山を望む事が出来る 山肌が色づき前回と趣を異にする 先に来ていたご夫婦のパーテイーから違った所から登ってきたがそのルートは険しいのかと聞かれた さほどでない事と地図を出し鍵掛峠のルートの紅葉の美しさを伝えた こうした情報交換は楽しいひとときである
山頂からの下りは注意が必要である 滑らないよう一歩一歩足元を確かめながら降りてゆく 登り以上に時間がかかる 見る方向が異なり山肌の紅葉が一段と目につく 烏ヶ山山頂の鋭い山峰 そそり立つ岩 そして紅葉 楽しめる山である
鳥越峠で出会った方の話 これから駒鳥小屋に行き今夜はそこで泊まり明日振子沢から大山剣ヶ峰に登って行くとか 色々な人が色々な方法で自然を楽しんでいる
文殊越分岐から鍵掛峠の下りを楽しむ 鮮やかな彩りに囲まれ大自然の美しさに感動する事しばしば
国道180号で大山に行くルートを走り 桝水ヶ原経由で鍵掛峠に向かう 今日は好天の予報であったが 高梁からいつものようにガスが出る 岡山自動車道は濃霧の為速度規制とのラジオ放送 新見を過ぎたらガスが晴れるかと思っていたが変わり映えせず 明地トンネルを越えたらどんよりとした天候で大山は全く見えずいやな感じ日野川沿いでは雨が降り出す 烏ヶ山は前回も雨に降られたので今回も降られるのかと半ばあきらめ気味に、ここまで来たのだからと目的地に向かう 溝口からいつもは大山を望む事が出来るが今日は全く見えない 桝水ヶ原からも視界がきかない 霧はますます濃くなり道路の中央線が数メートルやっと見える程度 霧の中のドライブとなってしまった フォグランプを点けノロノロ運転 なんとか目的地に着く
三の沢から沢を登り大山南壁と周辺の紅葉の写真を撮る 工事用の車両が通れるように沢を整備しており歩き易い 10分余り登ってゆくと砂防工事を行っている 南壁がそこまでせまってきており圧巻である 生憎山頂にガスがかかり全貌をとらえる事が出来なかったが 崩壊している岩肌は迫力がある写真機を持って紅葉の写真を撮っている方がかなりいた 紅葉の美しさでは鍵掛峠から入ったルートの方が良い