霰ヶ山


標高 1074m    難易度 ☆☆☆     登り40分 下り30分 林道105分   岡山県
倉敷からの距離   99Km        登頂日 ’97/12/13   ガイドブック  

林道入口9:30−林道ゲート9:51−登山口がわからず行き過ぎ バック地点10:43−登山口11:00−11:42山頂12:00−林道12:30−林道ゲート12:58−林道入口13:13

登山
 霰ガ山(あられがせん1074m)は富村と湯原町の境にあり、大空山と向かいあっている 三ツ星の山でありヤブコギが必要と記載されており登頂出来るかこころもとなかったが、幸い先に登っている人がいて足跡に導かれ山頂に立つ事が出来た

 雪山に備えてレインコートのズボンの部分をはき出発 天候ははっきりしない 時折こぬか雨(雪)が降り雲行きは怪しい 林道を登ってゆく 林道は数センチの積雪がありキュッキュッと音がして気持ちが良い 雪道に先に行く人の足跡がある 登山者であれば道案内の役目をしてもらえるので助かる

 林道は道が荒れており 自家用車での走行は無理と思われる 林道の入口に駐車した方が良い 15分程登ると大空山が見えてくる また、20分程するとゲートがある この道は届け出が必要と記載してある 地図とガイドブックを見ながら登ってゆく 西尾根の取り付き口と思われる所に 先行している人の足跡がついており ここが登り口だと考えられたが ガイドブックの記載と一致しない 足跡が登山者かどうかも不明なので もう少し先に進み確度をあげてからと そこをやり過ごし進む

 結果的には先行していた人が登って行ったルートで良かったのだが 30分余りロスをした ガイドブックに記載の文面がおかしい 林道の峠に相当する場所が取り付き口にあたる そこは右手から尾根が伸びてきている 尾根の手前を左に登ってゆくと良い 取り付き口の地点を過ぎると 道は下りとなり 右手にのとろ原キャンプ場が見えてくる そこまで行くと行き過ぎである

 取り付き口から、左手に見えるピークを目指して登って行く 急な登りである 先行した人の足跡が雪にくっきりと沈んだ足跡を残してくれているので分かり易い 軽アイゼンを着装し急坂での滑りに役立てる 振り返って見ると相当な急傾斜である 登り口の林道が真下に見える 下りは相当注意が必要だ

 こんなルートを良く登ってゆくなと思いながら進む この足跡が無ければ(ガイドブックの記載の取り付き口と異なっている事から)とても一人では登って行けなかっただろう 足跡に感謝の意を込め そしてこの足跡が山頂に導いてくれる事を念じて進む

 道路から見える手前のピークに立っただけでも気持ちが良い のとろ原キャンプ場が眺望出来る 大空山は雲が垂れ込め眺望がきかない 霰ガ山の山頂はまだ先に見えるピークのようだ 足跡は尾根沿いにそちらに向かっている ネマガリ竹が生えており足跡も良く探さないとわからなくなる その内ルートを示すテープが木に取り付けているのを見つけ ルートに違いないと思うと同時に この足跡について行けば山頂につけるとの思いを強める この時期でもネマガリ竹などが繁っておりルートを進むのが困難である こうして頑張って登っていった人を感心しながら進む

 そう思いながら登ってゆくとバッタリその人と出会う その人は私が下を行くのを知っていた由 取り付き口を先に進んでいるので登り口がどこか尋ねられたが 私はここが初めてで取り付き口がガイドブックの記載と合わないので確認の為先まで行って見たが分からず 足跡をたどってここまで来たと話す その人も前にも来たが、ガイドブックの記載はおかしいですよね と意見の一致を見る 山頂までもうすぐとの情報をもらい気持ちも軽く山頂を目指す

 ルートにはこまめにテープによる道しるべがあったが 足跡ばかり気にとられその人から言われまでテープに気が付かなかった 足跡とテープとを追いながら進む ルート取りはブッシュなどを避け向きが複雑に変わるので着実に目印を追って行かないと方向を失う 山頂への最後の急登 笹の上に雪が積もっており 笹の葉の上を歩くと足が滑ってしまう 足元を確保しながら 笹をかきわけてゆくと山頂に飛び出す

 山頂には二等三角点とポールが立っている こうして山頂に立て実にうれしい 山頂からの眺望は正面の大空山でさえ、山頂に雲がかかって見えないような状況で残念である

 雪の山もまた色々な楽しみを見つける事が出来そうだ

 三ツ星の山を一つ登る事が出来心がはずむ 歌を口ずさみながら林道をおりる  



 注意:霰ガ山は「岡山の山百選」「岡山県の山」の両方に紹介されているがどちらも分かり難い どちらかと言うと「岡山県の山」を参考に 但し文面の 約1時間半歩き、霰ガ山頂上の真北に位置する地点に来ると、広い道のようなものがある。奥には小屋も建っている と記載の文面は削除し 私の記載を参考にすると良い

アプローチ
 大空山に向かうルートである 前回同様国道429を行き旭町から県道30で落合に出る 落合の気温は2℃ 暖冬とは言え12月の気温である 旭川の先に山並みが見えてくるが これから向かう方面の山は雪景色をしており 雪山登山になりそう 国道313で久世に出181に乗ってすぐに 富村の案内に従い目木川の手前を左折する そこからはのとろ原キャンプ場への道路案内に従って進めば良い キャンプ場手前に湯原方面を示す林道があるのでそこを入る(舗装道路)立尾の集落を右手に見て過ぎるとまもなく右手に未舗装の林道があるので 林道入口の空地に駐車する 林道には雪がうっすらと積もっている