倉敷からの距離 107Km
登頂日 ’98/04/04 ガイドブック C
駐車位置12:28−スギ林12:45−笠杖山登山口12:56−一の沢13:04−二の沢13:15−尾根13:40−手前のピーク14:00−14:07山頂14:31−ピーク14:48−尾根終点14:48−二の沢15:00−一の沢15:09−林道15:15−駐車位置15:40
笠杖山(かさつえせん1063m)は新庄から見ると毛無山の前面に聳える山で よく毛無山と間違えられる由 きれいな形をした山で登ってみたいと思っていた三ツ星の山林道に入ってすぐに高下の集落の方に出会ったので笠杖山登山道の事を尋ねた 自分は登った事が無いので分からないがこの道から登っているようですとの事 現在位置と目標とする山の情報を仕入れる
しばらく進むと山頂を望む事が出来そして杉林に入る ガイドブックに踏査年月の記載があるが7年前である 耳スエ山の場合は林道が変わってしまっており目標が変わってしまっていた 果たして目標としている椎茸園や「笠杖山登山口」の標識はあるのだろうかと心配しながら進む 山頂ピークが左手後方と思われる(山頂は見えない)辺りで椎茸のホダ木が道の両側に見え 登山口と記載されたきちんとした標識が立っていた
ホダ木の間を抜け 大きな杉林の中を登って行く 杉林の下は小枝の堆積がやわらかいクッションのようで大変歩き易く好きだ かすかな踏み跡と思われるルートをたどり登ってゆく そうこうすると沢の水音がする 沢を越すと記載がある 沢は下の方を流れているので下に降りるルートを探す 良く見るとテープや紐で目印がしてあるのを見つけ,目印に従って降りてゆく 沢は結構水量があるが渡りやすい石があり苦労なく越える事が出来る
そこから山頂まで目印がこまめに付けてあり,着実にたどってゆけばルートを見失う事は無い 大きな安心材料である 沢を渡ってから沢の左の斜面を登って行く二つ目の沢(渡らないが)では急な斜面を沢を迂回するようにして登る
それからのルートが結構厳しい 急な斜面にわずかな切り開きがあり枝をかき分けながら軽いヤブコギ状態で登る かき分けるのでなく枝に掴まりながら 掴まらないと急な斜面なものだからズズズと足が滑ってしまう まだかまだかと早く抜け出したくなる 足にも腕にも疲労が溜まる やっとの思いで尾根に飛び出す
尾根はブナ林 結構急な登りではあるが掴まら無ければならない程では無いので随分と楽になる それでも疲労が溜まっているせいか足が重い 登ってゆくにつれ傾斜が楽になりブナの原生林と思われる見応えのあるブナ林が見えてくる
境界を示す標識がある それを最初三角点と間違えやっと着いたと思ったが地図を確認すると手前のピークでありそこから北に尾根沿いに進む 電波反射塔が見えて来るとそこが山頂である
山頂からは大山が金ヶ谷山の脇から顔を見せてくれる 毛無山から金ヶ谷山に連なる山々が前面に広がり 合間から大山の真っ白な雄姿を見せてくれる 手前のピークでは眺望が得られなかったのでそれだけにうれしい
下りは順調 だが尾根道から急斜面のヤブを降りるのは容易ではない 登ってきたときと同じ体制で後ろ向きになり小枝を掴みながら降りて行けば良いのだが(尤もそうしないと降りられない所もあったが)前向きで降りてゆくと身体を支えるものが無く足元が滑る(小枝の上に足が乗るとすぐ滑る)尻餅をついたりで結構大変
大きな問題も無く林道に出る 林道で土地の人に出会う 先週も登ったが二の沢から先の急斜面に雪がありこの格好(ズック)で登ったものだからそこで止めてしまったとの由 あの傾斜で雪面であるとそう簡単に登れそうもない 尾根道では笹が倒れたままの所が随所に見られたが雪がつい先日までは乗っていた為だったのか 丁度良い時期に尋ねたようだ
林道はツーデーマーチの要領でピッチをあげてくだる 三ツ星の山を二つ登れた事が気持ちを軽くしてくれる
風呂に入るとしみる所がある よく見ると膝やすねに幾つかの勲章がついていた 知らない内に貰ってしまったようだ
登り110分 下り70分(笠杖山登山口より 登り70分 下り45分)
耳スエ山の手前4Kmの高下の集落から林道に入る 林道の状況がわからないし距離にして3Km程度と見込まれるので林道入口の道路脇に駐車