船通山のカタクリ


標高 1143m    難易度 ☆    登り55分 下り45分  鳥取県
倉敷からの距離   130Km        登頂日 ’98/04/29  ガイドブック  

登山口10:00−キャンプ場10:10−天狗岩10:28−イチイの木10:50−10:54山頂11:25−キャンプ場12:00−登山口12:07

登山
  カタクリの花を求め再度尋ねる 家内の都合の良い時期が合わず4/29になってしまった 4/12では早すぎたが今度は?

 2週間と少々しか過ぎていないがコミヤマカタバミやタムシバなどの花はすでに終わり,登山口に顔を見せていたキケマンも終わりに近く元気が無い それに替わって新しい花が顔を出している 先の歩いていた人が花を見つけた 春咲きリンドウと教えてくれたが調べてみるとフデリンドウという名前がついていた リンドウを小振りにした可愛らしい花である 道の所々に顔を出し楽しませてくれる ラショウモンカズラというのだろう紫色をした花に出会ったり 圧巻はヤマシャクヤクである大きな花を付け気品のある顔立ちをしている 小さな花の中にあって堂々とした容姿は他を圧倒する その他にもツクバネソウやキランソウなども見つけた ツクバネソウは名前が良い 変わった花で調べてわかった

 小鳥の鳴き声もいろいろ聞こえる 今日は音を録音する準備をしてこなかったが,そうした時に限って すぐ近くできれいな鳴き声が聞こえたり 何時もとは聞き慣れない声が聞こえる ホ、ホという低いフクロウのような声まで聞こえくる

 渓流の水たまりにカエルが棲んでいるのだろう グエ,ゲエとこれまた合唱が聞こえる

 花を愛で小鳥の声に聞き惚れているともう山頂である

 山頂に出てビックリ 沢山の人が登ってきており 人でビッシリ それでもシートを敷いて休む空間を確保出来たが 休んでいる間にも次から次ぎと登ってくる 私達が登ったコースより反対の鳥取県側から登ってくる人が圧倒的に多い 話ているのを聞くとは無しに聞こえてくるのによれば 座る場所が確保出来たら良いそうだ

 ところで 目的のカタクリである 先日はやっと葉が覗いていたが 今日は花を咲かせている 最盛期は過ぎてしまったようでしぼんでいる花が目立つ 中には気品を保ち美しい姿態を見せてくれる花もある 山頂の斜面一帯に咲いておりそれなりに見応えがある 小振りで色が薄い点残念ではあるが 1143mの山頂で厳しい自然環境の中で咲いているのだから その点は配慮しないと可哀想だ 花が咲いている一帯は紐で囲っており,その中に入らないよう配慮がなされていた

 山頂から道後山や比婆山と思われる山塊を見渡す事が出来たが山の形に特徴が無く地図だけでは山座同定が難しい 大山や蒜山方向も見えるはずであるがこちらは霞に隠れ見渡す事が出来なかった

 山頂でのこれほどの賑わいに出会ったのは始めてである 


アプローチ
  初回同様は新見から182を経由して県道8号で伯備線に沿って生山に出、183に乗り多里そして県道15に入る 船通山登山口の案内に従って駐車場に 今日は駐車場は埋まっており道路脇の空地に駐車