登山口10:45−10:53一合目−10:59二合目−11:04三合目−11:10四合目(ウド山山頂)−11:17五合目−11:21六合目−11:28七合目−11:31八合目−11:37九合目−11:41山頂12:13−12:15九合目−12:20八合目−12:36白馬山山頂12:42−13:05八合目−13:09七合目−13:13六合目−13:15五合目−13:20四合目−13:25三合目−13:28二合目−13:31一合目−13:36登山口
毛無山(けなしがせん1218m)を鳥取登山口から尋ねた U氏より鳥取からの登山ルートが出来たとの情報を貰ったもの おすすめのルートである 揚水式の俣野川発電所を見学すると良い展望駐車場からの展望は素晴らしい 正面に大山南壁が聳え烏ヶ山 三平山 蒜山などの山々がパノラマのように広がる 地図を取り出し山座同定を楽しむ 標高はタンクの上面で812mとの事 山頂との標高差は400m程度である
タンクの裏に続く登山道を登る いきなりの急登である 急な斜面ではあるが土に弾力性があり歩きやすい 腐葉土の上を歩いているような感じである ルートは整備されている 一合目から標識があり迷う心配は全く無い 二合目辺りから尾根道となる 紅葉に彩られた山肌が眼下に開ける 笹原が太陽の光を反射して輝いている ブナ林に沿って登ってゆく ブナの紅葉は終わり 落葉しているのは残念だが 秋を実感する景観だ
三合目を半ば程過ぎると視界が広がり 後ろに大山や烏ヶ山の山並みが広がる 下りはこれらの景色を正面に見ながら降りる 大山の景観は実に見応えがある
四合目にはウド山山頂の標識が出ている 標高1030mである 登山口から200m程の標高差を一気に登るので結構ハード 景観の素晴らしさで疲れもとぶ 四合目を過ぎると傾斜が緩くなり一息つける 尾根沿いの道は気持ち良く知らず知らずに足が伸びる 八合目からは毛無山〜白馬山〜金ヶ谷山の縦走コースと合流する
山頂はかなりの人手 ACMのM氏と山頂で偶然出会うご夫婦ならびにご近所の方と一緒との事 こうした所で出会うとは 思わず色々な話が飛び交う 米子道の湯原から来たとの事 櫃ヶ山がどれか山座同定を行う 大山だとどこから見ても判別出来るが他の山は特徴が掴みにくく 方角を確認し地図と対応させないと分かり難い 少しとんがった山が見えるのでたぶんその山のようだ
白馬山経由で戻るとの事 ガイドブックで見ると土用ダムに降りるルートがあるが登山口にあたる駐車場に戻るのにはかなりの距離がある ところが白馬山山頂を尋ねてみると山頂から毛無山駐車場方面に下山する登山道が出来ている このルートだと毛無山〜白馬山の尾根ルートを楽しみながら出発点に戻れるので 良いルートが出来た 鳥取側の登山道と並行的に開発されたのかも知れない
白馬山を尋ねた目的は合流した八合目が地図上どの位置に当たるのか判別出来なかったので白馬山の位置を確認して地図上どのルートから登ってきたのか確かめたかった 八合目からピークを幾つか越えてゆくがなかなか白馬山山頂の標識が無い こんなに下ると土用ダムに降りる俣野越えまで降りてしまうかもしれないと考えながら進む 途中先に出発したM氏のパーテイーを追い抜く 下りの安定した尾根道なのでつい小走りで降りてしまう
そうこうすると ありました 白馬山山頂の標識 標高1060m くだってきた事もあり山頂という感触は無いが目標地点を確認できた 山頂標識と並んでルート模式図があり そのイラストからも八合目の位置が確認できた 山頂からは毛無山の駐車場に降りるルートが新しく作られていた(ガイドブックに無いので新しく出来たルートだと思う) このルートを下れば 俣野越えから土用ダムを降りるルートに比較して下山してからが楽だ M氏によれば整備されたルートとの事
八合目に戻り江府口に降りる 途中何人か出会う 白馬山はまだかと聞かれた 私と同じように感じていたのだろう 標識がありますよという情報も大変役に立つはず 四合目から大山や烏ヶ山を正面に見ながら降りてゆく事が出来る なかなか良い気持ちである 樹林帯に入ると急な傾斜になるが足元が良く滑らない ストックを用いる事無く登山口に降りる
登山口に丁度車で登って来られた5名の年長の方 地元の人らしい 一人は足が悪い様子 ここは景色も良いし空気もおいしい と楽しんでおられた 登山道は今年か昨年に出来たとの事
朝の倉敷は猛烈なガス ラジオ放送でも岡山道 米子道など霧の為50Km/H制限の由 高梁川もガスが立ちこめ幻想的 総社を過ぎる頃からガスもあがる絹掛の滝のもみじが赤く紅葉している 井倉峡の周辺も紅葉が盛りここは黄色が中心 180号線は見違えるような景観 天気も良く彩りが鮮やか 新見の街路樹もきれいに紅葉している 赤系統のモミジバフウの街路樹が過ぎると 黄色のアカシヤ?の街路樹と楽しい 新見の気温は9℃とかなりかなり下がっていた 新見を過ぎると今度は着飾った山々が現れる 成羽ダム周辺は特に色が鮮やか
明地峠を越すと大山が現れる 峠を下り181で日野川沿いを走ると正面に烏ヶ山のゴツゴツした山頂が見える 紅葉と山や川の景観を楽しみながら江府市に入る
武庫で右折し県道113に入り 俣野川ダムに向かう ダムを過ぎると 学校注意の看板があり俣野小学校を左に見る なかなかきれいな学校である 学校をやり過ごして間もなく毛無山登山口6Kmの案内が道路右脇にある 右折し道なりに進むと毛無山登山口の標識があるので更に登ると大きなタンクのある展望駐車場に着く
俣野川ダム周辺の紅葉を楽しむ 紅葉に誘われるようにして入ったダム堰堤に俣野川発電所案内ホールがあり ご自由にお入り下さいとの案内がある 揚水式と記載があり興味がわき色々尋ねた 懇切丁寧に教えて戴いた 60名程収容出来る会場があり説明出来る環境が整備されている 全く偶然であるが良い勉強をさせてもらった
帰路俣野川発電所について少し記載したい 揚水式で岡山県の土用ダムの水を鳥取県の俣野川ダムに流す事で発電し 夜間電力で今度は逆に俣野川ダムの水を土用ダムに揚水している 土用ダムの水は電気の貯蔵庫に該当する
両方のダムは同じ有効貯水量で670万m3 水利権の問題があり岡山県に降った雨を鳥取県に流せなく 土用ダムの周辺に側溝を造り山の水がダムに流れ込まないようにしている由 エネルギー的に見れば随分と無駄をしている ロスは30%有るとの事
毛無山には土用ダムから俣野川ダムに繋がる水路(7.8mφ*3.4Km)が貫通している 登山口にあるタンクはサージタンクで40mDで中味は空洞 発電機が停止した時の動エネルギーを吸収するためのもの 当然タンクの頂部は土用ダムの水位より高い位置にある 土用ダムからの有効落差は530m 発電機は地下で揚水する為俣野川ダムの水位より下にある 尚,発電所の運転管理は遠隔で無人 案内する人だけ常駐
前日までに予約をしておくと地下の発電機を見学出来る由 電話は(0859)75-3141月曜休館 午後4時まで
ダムの堰堤からタンクを見上る事が出来る ダムから500m程の標高差があり よくもこうした構築物を作ったものと感心する 県道113号や登山口への道路は俣野川発電所を構築する為に作ったものだそうだ 自然を相手に雄大な仕事を行っている