雌山


標高 1067m    難易度 ☆☆     登り105分 下り45分 林道10分   岡山県
倉敷からの距離   103Km        登頂日 ’98/12/13   ガイドブック   F

駐車位置(中組上バス停)10:09−10:14林道入口(登山口)−10:39林道右分岐−10:46戻り−10:51林道右分岐−10:55取付−11:02林道−11:35ヤブコギ突入−12:00ヤブ抜け−12:08山頂12:41−12:53林道−12:58戻り地点−13:05林道右分岐地点−13:25登山口−3:30駐車位置

登山
 雌山(めんぜん1067m)は大佐町の山 岡山の山百選には雄山(おんぜん1153m)と並べて紹介している 今日は雌山を登る 二ツ星の山

 林道入口に雌山登山口と案内がある 案内に従って林道に入り山に向かう 正面に雌山から雄山に連なる一連の山なみが見える 太陽の光が輝き気温も上がってきた 実にのどかな雰囲気である 目指す雌山は一番左手に見える あの尾根筋を登ってゆくのかと目当てを付ける 雌山は登山道があると記載しているので心配はない

 林道の道なりに登ってゆく ガイドブックには林道が幾筋も分岐しており注意が必要と記載があるが 主要道路であり道なりの判別は容易 だが,次に問題があった

 ガイドブックに林道上部で分岐点を右にとると,またすぐ分岐があり,これを左にと記載がある この すぐ という言葉にひっかかり 登山道を見つける事が出来なかった 下記にルートと時刻を記載しているが 林道右分岐 と記載した地点がガイドブックで言う林道上部の分岐点である 登山口から30分近く登った地点である 途中スキー場のような広場を過ぎ更に登った地点 ここまで来ると分岐は無いので判別が付く ここを右にとる

 ガイドブックによればすぐに分岐があるはずだと思いながら登るがなかなか無い 5分程登ると分岐がある 左側にテープが付いているのでここを左かと思いヤブがかったルートに入るがすぐに行き止まり 登山道と思えるルートが無い ガイドブックの記載とも随分違うので ここでは無いと判断し 元の道を右に更に先に行く

 そのまままっすぐ登って行けば良かったのだが すぐに分岐があるはずの分岐が無く 林道の向きが予想していた尾根筋からどんどん離れてゆく感じがしたので このルートでは無さそうと判断し右折地点に戻り もう一方の林道を行く

 左側の林道は先ほど登った林道の下を行く 目標は右に分岐する地点であるが ルートは次第にヤブ化し分岐どころでは無い これでは,どこでルートを間違えたか不明 山頂はこの尾根の先にあるので ここからガムシャラに取り付く

 植林地帯であり登るのにそう苦労は無い 急な斜面を我慢して登って飛び出した地点が先ほどの林道のテープが付いていた場所 やはりここを行くのか?と半信半疑で進む 正面に植林された尾根が続きそのルートを行けばかなり上まで登れそうだがそこに行くには谷があり越すのは難しそう 右手の山は笹原の急斜面 笹には雪が積もっている 笹原に取り付くがなかなか容易では無い 早々にあきらめ正面の植林に行くルートを見つける事にする

 飛び出した地点に戻り 山頂に対し左に巻くようにして尾根をくだり 左手の尾根にとりかかれるルートを探す 所々テープがあるので人が来ているのは確かだが 私同様迷っている可能性があるので安易にそのルートに従えない そうこうする内に左の尾根に通じるルートを見つけ登ってゆく 植林の為か,かすかな踏み跡がある

 そうこうするうちに植林地帯は終わり笹を主体とするヤブコギ地帯に突入する 山頂は近い 山頂まで行けば間違い無く登山道を見つけられるに違いないと思い登ってゆく 先ほどの地点の笹は雪が積もっていたが こちらの斜面は幸いに雪は無く 乾いており 雪解け水に悩まされずに済んだ点幸いだった 下を見ると大井野の集落が見え目標設定が容易だ 時々下を見て目標を頭に入れながら登ってゆく ヤブコギの25分はかなりハードであるが 目標設定が容易であったし いつも頭がヤブから出ていたので精神的には楽であった ヤブコギが終わる頃になるとテープのマークが所々に見えたのでそれもささえになった

 ヤブを抜けてからは比較的楽な尾根道を登ってゆくと山頂の三角点に やった!

 山頂は青空が広がり 周辺の山々が良く見える 雄山に繋がる山々 その右手に花見山のスキー場が見える ガイドブックには剣森山が見えるとあるが 地図によると雄山に隠れて見えないはず とんがった山は剣山であろう 随分とミスの多いガイドブックである

 雄山に繋がる尾根筋が見え,山頂から尾根に向かう踏み跡がある 雌山に登ってきた程度のヤブであればそう難しい事は無さそうだが 尾根筋に向かうのは止めて登山道を確認しておこう

 登山道は山頂をはさんで登ってきた地点と反対側に位置する 木に緑のペンキで矢印が示してある 山頂での景観を充分楽しんだ後 登山道を降りる 雪が積もっている 足跡を付けながら降りてゆくのは気持ちが良い なんと 10分少々で林道に出てしまった それからすぐに引き返した地点に 結局,ガイドブックの すぐ という2文字の影響で随分と楽しませて貰ったことに そのまま登っていたら簡単に山頂に登れ やった という喜びは得られなかった

 ガイドブックには林道の分岐を右にとり,10分程登った地点に分岐があるので,そこを左に進む と修正する事が好ましい 分岐地点には木に赤のテープでマーキングをしておいた よけいなお世話かも知れないが

 登山道を登る限りでは二つ星は多い 林道歩きが半分以上を占め 山道はさほど難しくなく30分もあれば登ってしまうであろう


アプローチ
 雌山は登山道があるが雄山は登山道が無くひどいヤブコギとの記載がある 雌山をさっさと済ませて 雄山の状況を見ようと考え 雄山に便利な千屋実から入る事に

 今日は全国的に晴天で中国地方全県降水確率0%はめったにない好天 倉敷は青空が広がっているが高梁に入るとガスがかかる 新見は0℃とこの冬一番の冷え込み千屋ダムでは−1℃と更に冷え込む 千屋実で180から県道317大井野の案内に従って右折する 実谷川沿いを走る 周辺の冷え込みは厳しく 川は霜で白くなっており樹木まで樹氷を形成しておりどこか違った世界を走っている感じだ 路面の凍結に配慮しながらゆっくり走らせる

 地図によると道幅が狭くなる所が雄山に向かう地点であり その周辺に駐車しようと思いながら進むがポイントを見失い いつの間にか道幅が狭くなる 位置が判別出来ないのでそのまま進むと 大井野まで出てしまった 狭い道は少し雪があり良く走ってきたと思うようなルートで戻る気がしない 中組上のバス停そばの空地に駐車し出発する 103Km



 帰路は大佐町に抜ける 大井野川に御洞渓谷があり一見に値する 大佐町からアプローチする場合は大佐ダムを過ぎた地点に大井野スキー場の案内があるのでそこを左折すれば良い 県道58−県道32−180で倉敷に 103Km