倉敷からの距離 108Km
登頂日 ’99/01/23 ガイドブック A
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登山口10:30−10:50休憩小屋−11:531198mピーク−12:11山頂12:40−12:581198mピーク−13:24休憩小屋−13:38登山口
泉山(いずみがせん1209m)は昨年1月に登って以来 その時の雪景色が忘れられない今日は,出張先で購入した登山用グローブ(5700円) 6本爪の軽アイゼン(5070円)カンジキ(5480円)を持っての登山
まずグローブ 那岐山で手先が大変冷たかったのでグローブを購入した インナーとアウターとの組み合わせになっており やはり重ねて用いる方式が採用されていた説明書を見て驚いた 素材にケブラー(DuPontで開発したアラミド繊維)を用い強度を高め 通気性防水性ではBIONという人口皮膜用特殊樹脂を採用している 高機能な素材がスポーツの分野で多く採用されている話は聞くが このような所まで採用されているとは思わなかった ちなみにこれらの機能をコーデイネートしてダイナモスロッシュの名でスポーツ用素材として販売しているのは東レ
軽アイゼンは4本爪のものを持っているが 雪が堅かったり 傾斜があると足元が不安定なのでワングレード上げた もう少し上のグレードとなると1.5〜2万円と結構高額になる その機能が必要な所まではなかなかゆかないだろう 登山口から雪があり早速着装して出発 出発まで色々と準備をする作業が増え時間がかかっている 下記の経過時間を見てわかる
登山口手前で軽トラックの運転手に出会った 泉山に登るのですか ご苦労様と呼びかけられた 猪が登っています,注意してください との話 どう注意したら良いのかわからないでいると 何もしないと思いますがと付け加えてくれた
登山口入口には熊注意 音を出すものを持って・・・と注意書きがあった 一昨年このコースを降りてきたときには気が付かなかったが 岡山の山にも熊がいるようだ この時期では冬眠しているだろう
雪道を登ってゆく 色々な足跡がついている 小さなものから 結構大きなものまで 人の足跡ではなく 動物のものである 大きなものは手のひら程度の大きさがあり,一歩の間隔が人間の1.5倍程あるので かなり大きな動物だろう だが 雪に埋もれる深さでは私の方が深いので 重量は私以下なのだろう 登り口からこのように沢山足跡が付いているのは 食べ物を探しに人里まで降りてきているのだろうか?
動物の足跡に導かれるようにして登ってゆく 柔らかい雪質でありアイゼンの効果は特別感じられない だが確実に爪がきいている感覚があり心地良い 曇っていた天気から薄日が洩れるようになってきた 雪面に日が射すとまばゆい 純白の雪面の微妙なカーブがなんとも言えない美しさを見せてくれる 抱いてもみたい肌触り という山の歌を思い出す その表現がぴったりする
10分もしない内に汗が出てくる グローブはアウターを脱ぎインナーだけに 脱いだグローブは手にぶら下げる事が出来るようアタッチメントが付いており便利 休憩小屋ではおっていたトレーニングコートを脱ぎ リュックにくくりつける
休憩小屋を過ぎるといよいよ山道である ルートは一直線に登るので迷う心配はない 小動物の足跡が付いている この中に猪の足跡があるのだろうか? 木々の隙間から三ヶ上や妹山が顔を覗かす 山頂付近は白で覆われており 泉山山頂に比べ随分と白さが目立つ
汗が垂れる グローブの表面(手の甲の部分)に水滴のようなものが着いている手から出た汗がグローブの表面で水滴に変わっている 汗がグローブの外に出てくれるので何時もとは随分違う 気温が上がってきており 樹木に付着している雪が溶けポタポタと水滴となり垂れてくる カメラが濡れないよう留意する 時折ドサーと雪が落ちる 首筋などに落ちてくると払うのが大変だ 樹木の下を可能な限り避けて登る
最後の急登を登り切ると1198mピークに飛び出す 昨年,私が尾根を歩いてピークにかかった時 このルートから飛び出してきた人が 素晴らしい景色にすごく感動していた情景を思い出す そのイメージを暖めながら登ってきた 期待していた光景ではあるが 昨年の青空とは異なり どんよりとしていた点 と 尾根にはすでに足跡が幾つもついており 新雪に覆われたういういしさが得られなかった点とが 少し残念ではあったが,それでも雪に覆われた尾根と目前に広がる雪面は美しく輝いており充分楽しませてくれた イメージを膨らませ過ぎたのが新鮮な感動を抑制してしまったようだ
昨年のメモを見ると 1198mピークから泉山山頂まで1時間近く要している 雪に足が埋もれ一歩を進めるのが大変であった 今日はカンジキを準備している しかし尾根ルートには何人もの人が通ったのであろう すっかり地ならしが出来ており カンジキを使うまでもない カンジキに履き替えるのは軽アイゼンを外すなど結構面倒なので カンジキを使わず山頂に たまに足が埋もれる事はあったが 大きな問題は無く,20分も要さずに山頂へ
薄日が射しており暖かな日より 汗で濡れた下着やシャツを着替える シャツはボタンのないものとボタンのあるものと両方用意してきた 幸い指先は冷たく感じないのでボタンのある方に着替える ボタンの無いものを用意したのも寒冷対策の一つ
山頂の眺望は遠望がきかず 残念ではあったが 三ヶ上 妹山 花知ヶ仙を見通す事が出来る 妹山の山頂が白く輝いている 笹原に積もっている為だと山頂の状況を思いやる事が出来る 笹山や低木であると雪で全面覆われ真っ白に見える 泉山も奥津温泉と反対側から望めば山頂から尾根に続く一体は笹原が多く 真っ白に見えるものと思われる(津山からはこちらの斜面が見える筈)
写真を撮ったり 食事をしたり 暖かな雪の山頂を充分楽しみ下山 汗で濡れたグローブは少し湿っている感じがしたが 大した違和感なく着用 これまでは 別のグローブに替えないといけなかったが さすが新素材である
下山は同じルートを降りる
今日は登山者と出会わなかった 猪にも出会わなかった
429経由は道路凍結の心配があるので安全を見て53号経由とする 天気予報では好天が期待されたが、雲が出ており 青空を期待するのは難しそう 本年初登山で那岐山を尋ねた時には津山市に入ると真っ白な山塊が顔を見せてくれたが 今日は雲で見えない 気温は岡山1℃ 御津0℃ と下がってきたが 奥津では4℃,冷え込みはゆるんできた今日は大神宮原から登る 179で奥津温泉に向かい,新しく出来た奥津温泉ふるさと物産店を過ぎてすぐの交差点を右折して越畑方面に向かう 路面は除雪してあり,登山口まで車で登れた 1Km少々 溶けた雪が凍結してアイスバンになっている箇所があり,注意しながらなんとか目的の場所に 登山口手前の道路脇空地に駐車