倉敷からの距離 102Km
登頂日 ’99/01/30 ガイドブック
A
B
C
E F
O
登山口10:43−11:24五合目11:29−11:50七合目−11:52分岐−12:03天狗の森−12:18九合目−12:25山頂12:45−13:14渓流−13:52竜頭の滝−13:59登山出口−14:02登山口
冬の櫃ヶ山(ひつがせん954m)は昨年に続き2度目 昨年,天狗の森では膝まで埋まる積雪があったが・・・積雪があった割には積雪量は少なく 櫃ヶ山の山頂付近もまだら模様 昨年は真っ白であったのと随分異なる カンジキを持ってゆくか迷ったが、昨年天狗の森で膝まで埋もれた事を思い出し ダメモトで良いから持参する事とした 登山口には雪が無いのでアイゼンも着装せず登る事に
所々雪はあるが 雪が覆っている面積より土の地肌が現れている割合が圧倒的に多い 登るにつれ少しずつ雪の割合が増えてくる 雪質は柔らかくアイゼンを着装するまでもない 雪解けで地面がゆるんでいるので,滑り止めの目的で五合目で6本爪の軽アイゼンを着装する
軽アイゼンを着けたら雪ダマに悩まされた 雪質が柔らかく 積雪量も少ないので地面の落ち葉を爪で拾い数歩ですぐに雪ダマが出来てしまう ストックで落としたり岩があるとそこに靴を当て 雪ダマを落としながら登る 先週泉山に登った時は雪ダマが出来たのはほんのわずかであったが 今回は程度がひどく 何時外そうかと何度も迷ったが 結局は急勾配が終わるまでは着装した 6本爪より 4本爪の方が雪ダマの出来方が少ないので そちらを選んだ方が良かった
七合目を登ると天狗の森への分岐にあたる 昨年は笹原全体が雪に埋もれていたが今年は笹原は埋もれていなく 積雪量も10cm程度と少ない ルートの判別は容易である 今回も天狗の森を経由する
天狗の森は新雪のベールに覆われているが ベールの厚さが薄く 地面の姿をそのまま写し出している 昨年は雪面が創り出す造形の美に太陽の日射しがあたり うっとりとさせられたが 今年はそこまでゆかない 期待していただけに残念である お陰でルートは分かり易く 迷う事なく尾根に出る
九合目から山頂にかけてもこれと言った困難さはない 山頂からの眺望はこれも今ひとつ 雨乞山 羽黒山 摺鉢山 霰ヶ山など近くの山々を見る事が出来るが蒜山方面は全く視界がきかない
天気予報によると,山陽では降水確率0%であるが鳥取県で40% 県北は20% 午後になると降水確率が低くなるとの事 そう良い天気は期待していなかったものの登り初めから晴れ間が出ていたので 天候は回復基調にあるものと読んでいた が 読みが外れ,一天にわかに暗くなり 雪が降り出した 見えていた周辺の山々も急に見えなくなり 急激な変化に驚かされる そうかと思うと 今度は晴れ間が出てくる 実に変わりやすい変な天候 幸い気温は寒さを感じさせる程でない 天候の変化も一興としばし楽しむ
下山は竜頭の滝方面に降りる こちらのルートも所々地肌が現れており積雪量は少ない 相変わらず雪ダマに悩まされる 下りの方がいやらしい 雪ダマが付着したまま下ろした足に体重を移動すると 足元がきかずずるずると滑ってしまい尻餅をついてしまう事になる 雪ダマを外しながら降りてゆく 植林の急勾配を下ると渓流沿いに出る ここからは急な所は無いので軽アイゼンを脱着する 足元が安定し歩きやすくなる 道具の使い方にも結構ノウハウがいる
竜頭の滝を経て登山口に 山頂を見上げると,登る時はまだ雪に覆われていた山頂付近はすっかり雪景色が消えていた 10cm程の積雪はこの気温で溶けてしまったのか?
130円の足温泉に寄る 雪で覆われた山頂を望みながら一風呂と思っていたが残念ながら雪景色は次の機会となった 冷えた身体を湯の中に浸す 指先から溶けてゆくような 全身をつつむ爽快感は何とも言えない
429を避け 高梁180経由で313に入る 北房から落合にかけ夜来に積雪があったのかうっすらと白いベールがかかっている 429を避けたのは正解であったか 落合から旭川沿いに北上する 北に見える山並みが白くベールを被っている 旭川にかかる橋に寄り道して写真を撮る 落合からはガスがかかっている事が多く こうした山並みを見るのは久しぶりである勝山の気温は2℃ 勝山から313を北上する 路面が心配されたが 凍結は無く無事目的地に 高梁経由だと10Km少々遠回りとなる