倉敷からの距離 101Km
登頂日 ’99/02/06 ガイドブック A
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駐車場12:00−12:16B,Cコース分岐12:20−13:10五合目−13:15大神岩−13:28八合目−14:05三角点−14:15小屋14:33−14:40山頂14:52−14:56小屋15:03−15:15三角点−15:32八合目−15:37大神岩−15:39五合目−16:00B,Cコース分岐−16:10駐車場
雪の爪ヶ城登頂を目指したが,駐車する場所が見つけられず 那岐山にカンジキを持って登るか迷ったが那岐山では深い雪を経験した事が無い事 これまでいずれも荷物になっただけであった事から今回は持たずに登った 残念ながら,折角の試運転の機会であったものを逃してしまった
雪は結構積もっている 蛇淵が滝の渓流は雪化粧で見違えるようになっている 岩に積もった雪は築山のように幾重もの美しいカーブを描く その合間を渓流が流れる白を基調とした枯山水の世界である この景色を見ただけで今日尋ねた甲斐がある 先月の雪化粧と格段の差がある 地表の雑物を覆い隠し その上に滑らかなカーブを描く訳だからかなりの積雪量が必要とされよう 目の子で30〜50cmか
昼からの登山となった事から登山道は,先に登った人達によりラッセルされている 足元も固められており幾人もの人が登っているものと思う 最初に登られた方は 新雪の中を登りさぞかし気持ちが良かった事と思う しかし,登山口付近はまだ靴が隠れる程度でまだ楽だが 登るに従い深くなり膝頭程度にまでなってくる ラッセルはかなり大変であったと思う
登山道の雪景色も素晴らしい 造形の美があちこちに見られる 笹はすっかり雪で覆われ地表は白一色 木々は枝々に思い思いの趣向をこらした雪化粧 同じようであるが画一的でない それぞれに個性がある 個性がある事が感動を与えてくれるようだ 美しさの原点なのだろうか
音は全く無い 雪には吸音効果があるのだろうか 静寂さがひしひしと伝わる これも雪山の楽しみ 雪を踏む音だけが心地よく聞こえる 雪山の静けさを楽しんでいると突然 場違いの音が飛び込んできた 選挙運動のスピーカの音 これまでは山影に入っており聞こえてこなかったものが 高度を上げた事で遮るものが無くなり 聞こえてきた この違いは雪面が音波を反射しない為と理解される 五合目を過ぎてから山頂まで 選挙カーの音が聞こえてくる 実に残念 山は何も言わないがこの騒音をどう捉えているのだろうか
山頂に通じる尾根に出る ここまでに3組6名の方と出会う B,Cコース分岐の手前で時計が落ちているのを見つけ登山者のものだろうと持ってきた 行き交う人に尋ねるが皆時計を持っており落とした人はいない あと2名いるとの事 尾根筋で一人の方と出会った この方も違う いよいよ最後の人か
尾根を降りてくる人がカンジキを着装していた この方が歩き易いとの事 カンジキを持って登れば良かった 話しをしている矢先 話しかけた人がつまづいてころんでしまった 余計な言葉を掛けたのが悪かったようだ
尾根を歩いている方が身体を雪の中に埋もれるようにしてやってくる 尾根筋の雪は結構積もっておりおまけに柔らかい カンジキを持っている方達はカンジキを使って歩いたようで 足元が充分固められていない 下手をすると腿までズボーとはまってしまう カンジキを持ってくれば良かったと再度悔やまれる 足元に注意してルートを選び大きな問題も無く 避難小屋に
最後の一名 やはり この方の時計であった 時計を落とした事に気づかず 忘れてきてしまったと思っていた 落とし主が見つかってやれやれである 熊山の近くの方であった
着替えてから 荷物は小屋にデポして山頂に 山頂での眺望を楽しむ 視界はあまりきかない 那岐山に連なる滝山や爪ヶ城もガスの中 しかし,山頂から尾根を包む純白の雪化粧は素晴らしい 風も無く寒さは余り感じない 写真を撮ったりして景色を楽しんでいると 一条の光が! 太陽の光線が雲の合間から純白の雪面を照らす スポットライトで照らされたかのようにその部分が輝きを増す すごいプレゼントを戴いた
下山途中で視界が開け 日本原の街が俯瞰出来るようになった 雪に覆われた田畑が広がり 池の水色が美しいコトラストを見せてくれる
日射しが次第に長くなる 木々に囲まれたルートでは木漏れ日が雪面を照らす 木々のシルエットが影となって 白いキャンバスに描かれる 光と影の芸術である
今日は出始めから色々なトラブルがあったが 素晴らしい雪景色を堪能出来 加えるに太陽の暖かい日射しのプレゼントを受け 心地よい雪山登山を楽しむ事が出来た
53号を走る 御津は-1℃ この辺りに来ると日陰などに雪が残っている 北上するに従い 雪の量が多くなる 津山市に入ると田畑まで雪に覆われるようになる 近くのさほど高くない山でも雪が積もっている 遠望がきかないので泉山など高い山の状況はわからないが この冬一番の積雪量だ 津山を流れる加茂川の河川敷も雪化粧をしている爪ヶ城は日本原から左折する 道路は除雪されているので車で走る事が出来る 登山口の声ヶ乢まで登らずに手前の市街地に駐車しようと思いながら進むが適当な駐車場所が無い 駐車するには駐車場所に積もっている雪を除くかその上に入って行かねばならない Uターンするにも雪の中に突っ込まないといけない 私の車は普通車でノーマルタイヤ そこでチェーンを取り出し着装しようとして 慌てた チェーンのサイズが合わない タイヤを交換した後チェーンの着装チェックをした事が無い
ジャッキアップをして仮付けをしてなんとか方向転換 少し動かしただけでチェーンは外れている 身動き出来ない状況で無かったのが幸い 方向転換出来たのでなんとか脱出する 1時間余りの奮闘だった チェーンを持っている事で安心して少々雪のある場所も走っていたが 冷や汗ものだった
爪ヶ城の登山はあきらめ ゆきつけの那岐山に 駐車場に着いたのは昼近く 駐車場は一杯 道路脇に駐車し登山準備をしていたら 鉄砲を持った人達が降りてきて駐車場を出ていったので その後に駐車 猪や鹿がいるとの事だが逃げられてしまったとの事
タイヤチェーン後日談 翌日早速チェーンを購入 チェーンを着装してみてまたサイズが合わない 一回り大きく締め付け部がゆるゆる タイヤのサイズを確認して購入した筈だが と再度サイズを確認する 購入したものは185R14 私のものは185/70R14 前方と後方は一致していたが全文一致でないといけないらしい 交渉して取り替えて貰った 良く見たら全文一致のサイズに対応するチェーンがあった