毛無山 カタクリの花を求めて


標高 1218m    難易度 ☆☆     登り83分(白馬山コース) 下り30分   岡山県
倉敷からの距離   113Km        登頂日 ’99/04/24   ガイドブック 


 
駐車場10:44−11:27白馬山頂−11:56俣野ルート分岐−12:07山頂12:20−12:27八合目−12:31七合目−12:40五合目−12:44三合目−12:52駐車場 

登山
 カタクリの花を見る目的で,先週に引き続き毛無山(けなしがせん1218m)を尋ねた

 カタクリの花は毛無山から白馬山の尾根沿いに咲く事がわかったので 今日は白馬山からのルートで登る事に

 小鳥の声が聞こえてくる 清流のせせらぎの音と合わせ いつ聞いてもうれしい 声が遠くからする このルートには小鳥が少ないのかと思っていると 突然すぐ近くでキョキョキョキョとウグイスが鳴き出す まだホーホケキョと鳴けないようなので練習中なのか 白い花が顔を出す タムシバだ 先週も咲いておりこの花の時期は結構長い しかし,花を良く見ると勢いが無く 花弁がすでにいくつも足元に散っている もう時期は過ぎたようだ

 笹原が右手に広がり 金ヶ谷山に続く尾根が見えてくる 更に登ると美しいブナ林まだ芽吹いていない それでもブナの木は気品がありつい写真を撮ってしまう 右手奥に土用ダムが見えてくると山頂は近い

 早速,カタクリの花が歓迎してくれる まだ少し早いのか,花弁はまだ開いていない 通常,カタクリの花が群生している場所は縄張りをして人が踏まないようにしているが ここは自然のまま 足元のいたるところに花を咲かせている 注意しないと踏みつけてしまう いとおしいものをはぐくむように注意しながら足を進める 足元で花をめでる事が出来 自然と一体になった錯覚を覚える 人がいないのも更に嬉しい

 白馬山山頂付近はかなりカタクリが群生している 更に,毛無山山頂までの40分程の尾根にもあちこちで咲いている これほど咲いているのに出会った事は無い 花は太陽の日射しに敏感なのか 日当たりの良い所できれいに咲いているのを見つけたバレリーナのようにスマートなポーズをとり魅了してくれる 花の色もなんとも言えない つい一月前には雪が積もっていたのに 厳しい環境にもかかわらず芽を出し 花を咲かせる 可憐な花のたくましい力に驚かされる

 白馬山は1060m 毛無山は1218m 高度をあげてゆくと150m程の高度差でも環境の厳しさが違うのか 花の状態は違う 俣野コース分岐点も大きな群生がある そこの花はやっとつぼみが出始めた所 分岐点から山頂までの尾根ルートにも随分と顔を出している あと数日後が良さそう このあたりは細いひもを張り注意を喚起している

 楽しみながら山頂に 風が冷たく 雲も出ており眺望は全く得られない 人手も先週に比べ随分と少ない 寒いので落ち着いて食事などとりにくい状況 俣野ルートから登ってこられた二人連れのご婦人 4/29が山開きで 丁度その頃が一番良さそうだと話していた 白馬山の方まで足を伸ばすと カタクリがきれいに咲いていましたよと話す きっと,楽しまれたものと思う

 くだりは小走りに駆け下りる 五合目あたりの水場にハシリドコロが茶色の花を咲かせ ボタンネコノメソウが花か葉か特徴のある黄緑を エンレイソウが葉のわりには小さな花を咲かせていた これらは先週には気がつかなかったもの また,登山口にはミヤマカタバミが花の準備をしていた


アプローチ
 天気予報はあまり良くない 朝どんよりと雲がたれこめ心配したが,出掛ける頃になると空が明るくなってきた 429経由で旭町〜落合〜勝山〜新庄といつもの道を行く 青空が見えるようになり,時折太陽が顔を出す

 先週桜が満開だった竜宮岩は,花はすっかり散り青葉が出ていた コブシの花も散ってしまい面影が全くない イチリンソウはどうかと覗いてみたが一輪も見えない 新にシャガが花を咲かせていた 一週間でこんなにも違うのかと驚かされる

 毛無山山の家駐車場に駐車 先週に比べると駐車している車は半分程