小房山



標高 511m    難易度 ☆☆     登り60分 迷い50分 下り50分   岡山県

倉敷からの距離   108Km        登頂日 ’99/05/23   ガイドブック  


駐車位置9:21−9:30谷本屋9:37−10:30尾根−10:54戻り−11:17山頂11:23−11:49尾根−12:12谷本屋横−12:18駐車位置

登山
  小房山(おぶさやま511m)は分県ガイドブック岡山県の山に記載の山 このページの山(双子山)を登れば この本に記載の山を踏破した事になる

 平成3年に登山道が再整備され手軽に登れると記載がある 宿泊設備の谷本屋の裏から登山道がつけられているとの事で谷本屋を目指す 観光案内板に位置表示がある道路通行止めの表示があり車を置いて登ってゆく 駐車する場所もあると記載されているので それなりに整備されているかと推測し登ってゆく 小房の集落があり結構民家もある されどそれらしい宿泊設備が見当たらない 近くの家の方に尋ね そこですよと教えて貰う 広い道から一筋山側に入った道路沿いにある そこには駐車出来るスペースは無い また誰もいなく利用されていない様子

 登山道を探す 簡単に見つけられると思っていたが ここかと思って入ってゆくとお墓にゆきそこから先はルートが無い 谷本屋の右手にルートがあり進むと荒れたルートがある 平成3年から8年経過しており その間尋ねる人がいないとなると相当荒れていることになる 手軽と思ったが容易では無さそうだ 標高差からみればたいした事はないのでなんとかなると思い 荒れたルートに突っ込む

 竹が倒れルートをふさいでいる ヤブも生育しており 竹をくぐったり跨いだりヤブをかき分けたりして進む そのうちルートは涸れた谷沿いになる そこには倒れた竹が覆い被さっており とてもそのルートを通れない そのルートを見失わないようにして山側にルートを開拓して登る 急斜面である 生えている草木につかまりながら登ってゆく そのうち 涸れた谷のルートも消えてしまう

 戻るのもしゃくだし 山頂はどうやらこの先の様子なので 尾根沿いに登ってゆく事にした 急斜面ではあるが落葉樹林でヤブは大した障害にならない ルートを見失わないように10歩程登るとテープのマーキングをして登ってゆく 少し登っては止まりテープを出してマーキングする また,前につけたマークを見つける事が出来るか確認する そうして登ってゆくうちに新たなマーキングを見つけた 木にテープを巻いている このルートで良かったと一安心する

 テープのマークの間隔が長い 見失ったかと思うと見つける事が出来 なんとかテープのマークに沿ったルートを登ってゆく やがて急な登りが終わり尾根に出る 時間を見ると1時間近く戦っていた事になる ガイドブックでは主稜線まで40分そこから15分で山頂と記載されている 兎に角飛び出した地点を見失わないよう念入りにマークし 尾根沿いを進む 尾根には明確なルートがあり歩きやすい 小鳥の声も耳に入ってくる

 飛び出した位置がどのあたりか地図では読めない 山頂には展望台があると記載されているので 展望台を目的物として探しながら進む テープのマークも所々あるので安心して進む そのうちテープのマークが見つからなくなるが 踏み跡はわかるのでどんどんと進む 前方に小高い山が見えてきた あの山かと思い 尾根を下りピークらしいところにゆくが展望台も無いし 三角点らしきところも見当たらない 更に進むとどんどん下ってゆき その先方には山らしいものが無い どこかで尾根筋を間違えたのではないかと思い 戻る事に

 ルートを間違わないよう確認しながら忠実に戻る そうして戻っていると 赤白のポールが現れ 山頂に出てきた 来た時見落としたのか? それにしても これだけ目立つのにと半信半疑 展望台のようなものは無い 樹木で視界が遮られ 眺望は得られない 三角点があり 赤白のポールが立っており山頂とわかる 半信半疑ではあるがほとんど断念していた山頂が思わぬ所で見つかり まずまず 汗で濡れた上着やアンダーシャツを着替え 一息入れる 車を置いた所からここまで約2時間 大山三鈷峰の山頂に立てる時間をついやしてしまった

 尾根を歩いていてヤマツツジが咲いているのに出会った 一部分に固まって咲いている 花に出会えてほっとする コガクウツギが白い花を咲かせていた 少し変わった花が咲いていたので写真を撮り調べると オカタツナミソウであった 登りでは全く花の気配が無く 尾根道に出てなんとか幾つかの花に出会えた それも 迷って山頂を見つけられなかった為だ 何が幸いするかわからない

 さて下山 山頂から先に進むと 記憶にないルート これはおかしいと山頂に戻り 登ってきた道をたどり 脇道が無いか探す 案の定脇道があり そのルートは記憶がある そうか ここに出てからUターンすれば良かったのか 道理でテープのマークが消えているわけだとやっと状況が把握出来る 山頂らしくない山頂なので単なる巻道かと思ってしまった これではなかなか見つけにくい

 山頂の位置が理解出来 巻道もわかり もと来た道を戻る そろそろヤブコギで下山する取り付き口なのだが 今度はその取り付き口が見つからない 確かこのあたりと何度も往復するが その都度記憶が怪しくなる あれだけのルートを降りるわけだから もし,降りたルートが間違っているとまた登ってこないといけない どうしようか迷ったが これ以上取り付き口を探しても見つからない 運にまかせて勇躍ヤブに突っ込む事に

 小房の部落の方角ははっきりしているので なんとかなるのではと思い突っ込んだが こうした思いをするのは初めて どこが問題だったのだろうか 他人のテープの目印があったのを利用した事と 取り付き口の重要なポイントはマークを複数行い見つけ易くしておく必要があり また 目印となる樹木など何か特徴となるものも頭に入れておく必要があったと反省する

 急な傾斜を降りてゆく 数分降りたところでルートを見つける あれ! こんな所にルートがある ルートに出会う事が出来たのでこれ幸いとしそのルートを降りてゆく 登ってきたルートと違う 荒れた箇所が幾つかあるもののそう大きな問題は無く順調に降りてゆく そして 小房の集落の道路に出た! なんと 出た所は谷本屋から50m程離れた道 なんだ! このルートをたどって登れば比較的手軽に登れたのか! 谷本屋の裏からと記載がありその記載を真に受けて あれこれと奮闘した どこかでこの状況を見ていたら 何をしているのかと笑っている事だろう

 それでも 苦労して山頂を見つけられた事は 喜びとして残る



アプローチ
 2号線で備前の伊部に出374に乗る 美作から県道51を行き429を右折する 6〜7Km走ると新しい粟井小学校が右手に見える ここが双子山の登山口 そこから1Km程行き 谷本屋を目指して進む 観光案内板で位置を確認し進むが道路工事通行止めの標識があるので手前の道路脇の空地に駐車させてもらう