駐車位置10:32−11:07林道終点−11:21ルートミス戻り=11:29分岐−11:33一本松−11:41最上部−11:46登山口−12:08稜線−12:16内尾谷ルート合流−12:23山頂12:47−12:53内尾谷山ルート−12:55稜線下り口−13:12登山口−13:23一本松−13:27分岐−13:30林道終点13:35−14:09駐車位置
猿政山(さるまさやま1268m)は 「ひろしま百山」に記載の山 毛無山(比婆山系)からひときわ切り立って見える山 このガイドブックには難易度を示す星印が無い 私見で二つ星と紹介しておこう
駐車出来る空地の廻りはハンカイソウの群落 黄色の背丈のある花が一面に咲いている 鶯の鳴き声も歓迎してくれる林道を登ってゆく 駐車した先でも2台の車が駐車しており かなり奥まで入ってゆけるが折角歩きに来たのだから 先程の空地に駐車する事をすすめる
林道沿いは花が豊富 ハンカイソウの群落に混じって コオニユリが橙色のアクセントをつけている ツキミソウは見慣れた花 ゲンノショウコ(フウロソウ科)が紅紫の色を散りばめる 大きなネムノキが最後の花を咲かせている オカトラノオ ヤマアジサイ ドクダミ ホタルブクロ ウツボグサ キツリフネ ミズヒキが次々と顔を出す 林道の終点近くにまたハンカイソウの群落
林道の終点で10名程のパーテイーが登山準備をしていた どうやら3台まとまって駐車していたグループのようだ 挨拶をして過ぎてゆくが このパーテイとはまだ出会わす
登山道を入ってすぐに丸太橋がある 丸太一本がかけてある なんとかクリアーするが 安全を期すには下を降り渡ってゆくと良い ガイドブックに記載がある一本松はどれだろうと前方を見渡す 最初に目につくのは 数本の樹木で これは一本松を過ぎて尾根の最上部の位置に当たる樹木である
登ってゆくと 一本松が見えてくる どうやら目標物らしい ルートは整備されており順調に登ってゆく
一本松が隠れ頭上に位置する場所でルートに分岐がある 一方は山に向かっており目標物を目指しているように思えるが そのルートは樹木が茂っておりヤブコギを強いられそう もう一方のルートは直進しており 良く整備されているので山を巻いて登ってゆくのではないかと 整備されたルートを選び進む
ルートは小川を越え 目標とする一本松とは次第に離れ,対面する山に向かってゆく どうもおかしい しかし ガイドブックの幼いヒノキ林の間を縫って という記載と合致するし 所々マークが付けてあり 間違えていそうだが間違いとは決めきらず 登ってゆく ルートはこれまで土が出ていたが 土の面はなくなり 切り株となってくる 手入れが大変だろうと感謝しながら登ってゆくが ついにルートが消える 矢張りあの分岐を登るのだったか 山頂は見えているがこの先を頑張るのはかなり難しいと判断し すぐに引き返す このルートは植林の為のルートのようだ
引き返してゆくと 先程のパーテイーと小川を越えるポイントで出会う 聞いてみると彼らも猿政山は初めてで同じガイドブックを参照しながら登ってきていた この先はルートが消えている 先程の分岐を登ってゆくようだと説明し 先を行く
分岐を入る 心配されたヤブコギは無い ただ取り付き口だけ樹木が茂っているのみ しっかりしたルートがついており 一本松に導いてくれる ルートが確認出来気持ちに余裕が出来た 小鳥の鳴き声ものどかに聞こえ 吹き抜ける風が心地良い ルートは笹原で遮るものが無い あちこちにサワヒヨドリ ヒヨドリバナが花を咲かせている 美しいというよりもたくましさを感じる 後ろを見ると 先程のパーテイーも列をなして登っている 手を振ると 先方も気が付いたのか 手を振って返してくれる
尾根筋を登り最上部に出ると 標識があり 猿政山ルートと記載がある 5*10cm程のプラスチックの白い板に記載してあるが こうした標識はルートが確認出来て大変ありがたい
左に巻いてルートを進んでゆく 左手は草原が広がり 登ってきた斜面から先程間違って登った山の斜面とかなりの広がりを見渡す事が出来る 山と山の谷筋には岩肌が見え 草原を分断するように渓流が流れている 右手は鬱蒼とした樹林
5分程で「登山口」と記載した先程と同様の標識がある そこから鬱蒼とした樹林に入ってゆく 登山口周辺にはキツリフネが花を咲かせ シシウドが大柄な花を誇示し ウバユリは蕾が膨らみこれから咲くところ
樹林帯に入ると登りが急になる クマザサを掴み登ってゆく 足元は滑りやすい 考え事をして登っていたら 何でもない所でスリップ 登りであり傾斜も緩かったので手と膝をつき下に滑ってゆく事は無かった 下りは軽アイゼンを装着しよう
樹林帯に入ると花は少なくなる それでもオオカニコウモリが花を咲かし ヤマアジサイが清楚な花を咲かせている 登りでハアハア言っている時の清楚な花は実にすがすがしい
稜線に出る 稜線のルートへ飛び出した形となるので 振り返って状況を良く確認し 下山時に間違わないようにする 樹木にテープを巻いてある事を頭に入れる
稜線のルートはブナ林が美しい ヒグラシの鳴く声 鶯の声など 森の声が聞こえる ルートはしっかりしているが 草木が茂っており 背丈程のクマザサの中を抜けてゆく箇所もある 足元が見えない所もあるので注意が必要
山頂の近くは特に茂った場所が多い 分岐があり登ってゆくルートを選ぶ 別のルートを行くとどうなるのか不明だが ルートを間違わないように留意する 登りと下りでは様子を異にするので 出来るだけ振り返り 目印となるものを頭に入れておくと良い
ついに山頂に 山頂には4名のパーテイが昼食を楽しんでいた 眺望は樹林に遮られ あまりきかない 北の面から宍道湖が見え 島根県との境界にいる事を感じさせられる 右手遠方に大山が見える 期待していた大万木山や三瓶山の山容はすぐ近くまで来ているものの 樹木の影となっており見る事が出来ない 吾妻山や比婆山 道後山も全く見えない
4名のパーテイーは広島から 猿政山は初めてで一本松を目指す分岐は迷ったらしい メンバーは勘良く 間違わずに一本松に登ったとの事 直進するルートはどこに行くのか興味を持って聞いていた メンバーは鎌を持ってきており ヤブコギは慣れている様子 岡山のヤブコギの根曲がり竹は曲者だとも話てくれた また 露でビショビショになって山頂に登ってきた由 私は幸い露払いをしてもらい恩恵を受けた
山頂の一角にナンゴククガイソウが紫の花を咲かせていた ここでお目にかかれるとは思わなかった
下りは往路を戻る 稜線下り口でまた10名程のパーテイーと出会った 家族で登ってきている様子で年齢構成が随分と違う 若い人から高年の人がいる 稜線の所で後続者を待っていた 私はそこで軽アイゼンを装着する 若い子がいろいろと器具があるのですねと興味深く見ていた 簡単に説明し このような滑りやすい所には有効だと話す
滑りやすい急勾配を無事下山
2号尾道−184甲山−432上下〜庄原〜比和と進み 王居峠を越えて湯川へ 小学校のモダンな建物を見つけ その手前の林道を右折する 道路標識は無いので注意が必要 小さな橋がある 笹谷川 笹谷橋(ささやはし)と書いた標識を認め この林道で良い事を確認する 距離計を見る 丁度1.3Kmで舗装が切れ そこから500mの所に空地がありそこに駐車 すでに3台駐車 165Km帰路は尾道で花火大会があり渋滞が予想される事から どのルートで帰宅しようか考えていた所 県道24からの車の流れが多い事から 上下を過ぎてから県道24で府中に行き 486〜182で福山と走る 県道24は走りやすい 486は府中市内を走り流れが悪い 県道48へ流れる車が多かった事から 県道48で早く2号に出た方が良かったか? 走行距離は10km短く 155Km