野呂山(膳棚山)


標高 839m 難易度 ☆☆     登り160分 下り115分   広島県
倉敷からの距離   135Km        登頂日 ’99/08/28   ガイドブック 

駐車位置10:51−11:05どんどんコース入口−11:23渡渉−11:31消防用道路−11:41堰堤−12:00岩海−12:10岩海遊歩道−12:17桜ヶ谷岩海−12:35案内標識−12:37大滑岩−12:43かぶと岩展望休憩所12:50−13:15ロータリー−13:23野呂神社−13:38膳棚山山頂13:45−14:10ロータリー−14:19遊歩道入口−14:33岩海遊歩道−14:35駐車場−15:40駐車位置 

登山 
 野呂山(のろさん)は東の弘法寺山(こうほうじやま789m)と西の膳棚山(ぜんたなやま839m)を結ぶ東西2Km,3000haの高原の総称で野呂山という名称は無い由 「中四国・兵庫の山百選」「ひろしま百山」に記載の山
 登山口が海際であるので標高893mイコール標高差となる かなり登り甲斐がある 幾つもの登山コースがあるが「ひろしま百山」記載のどんどんコースを登る事に

 登山口を示す標識の前になんとか駐車し 出発 駐車場が整備されていない事は歩いて登る人が少ない可能性がある 登山遊歩道の案内に従って舗装道路を登ってゆく 道脇にはキンミズヒキ ムラサキツユクサ サワヒヨドリと見慣れた花が

 小さな橋を渡った所にどんどんコースの標識がある ガイドブックには小さな橋を渡った所の標識に従って左岸(下流に向かって)を上がる と記載されている 案内は橋を左折し右岸を示している はて?と しばし考えさせられ 現地の案内に従って進む しばらくして(下流に向かって)の意味がわかる ルートは上流に向かっているので ちょっとした記載でもなかなか頭が回転しない

 ルートは舗装道路から突然山道になる 渓流の水量は豊富でまさにどんどんという音がする 進んでゆくと道が消える 対岸に渡るようだが渡れる場所が無い 少し探すが迷い道のようでやはり渡渉せざるを得ないようだ 水の流れは相当勢いがある 水の中に足を入れないとルートがとれない 足を滑らすとやっかいだ とても遊歩道とは思えない ストックを準備しこわごわとなんとかクリアーする 帰路は渡る気がしない

 鬱蒼とした桧林を抜ける 昼とは言え暗く 桧林特有の感触を楽しむ 少し行くと舗装道路に出る 山道を楽しんでいると舗装道路となかなか山の気分に浸してもらえない 開発が進むと楽しむ場所が残されているだけでも感謝しないといけないのかも

 消火用水の貯めを過ぎるといよいよ登山道 渡渉箇所が何カ所かある 先ほどよりは渡る足場が安定しているが それでも靴を水中に入れないとルートがとれない 耐水性の靴が必要

 堰堤を正面に見て右手の急登を登ってゆく 振り返ると瀬戸内海の島々が見えてくる 安芸川尻の街並みも俯瞰出来る 足元は石がごろごろしており滑りやすい 登りはなんとか登れるがくだりは滑る確率が高い このルートを降りないようにしたい

 滑りやすい足元に注意しながら登ってゆくと岩海と言われる空間に出る 大きな岩が海のように広がっている 岩には苔や草が生えており長い時間が経っている様子 ボタンヅルが花を咲かせている 白い花が美しく輝いている 岩と良く調和している 岩に囲まれたルートを登ってゆくとツルリンドウ ヘクソカズラにも出会う

 登ってゆくと岩海遊歩道に飛び出す 岩海を散策出来るよう広い遊歩道が出来ている 遊歩道に出たは良いが 右は桜ヶ谷岩海 左は駐車場と記載があり 山頂にはどちらに進んだら良いかわからない ガイドブックも岩海までは記載しているが そこから山頂への案内が無い 山頂(膳棚山)は駐車場の方向だが自動車道を登るのでは詰まらないので桜ヶ谷岩海の方向に進む

 ナデシコ(ピンク 白)やキキョウが遊歩道脇に咲いていた 桜ヶ谷岩海は先程の岩海と同様の光景が広がる 瀬戸内海の景色も視野が広がる なかなか良い眺望である

 そこから今度はかぶと岩の案内 全体の位置関係がわからないので兎に角案内に従って進んでゆく 立派な遊歩道も途中から山道に変わる そうこうする内に大きな案内標識がある広場に出る そこから大滑岩に寄り かぶと岩公園に向かう かぶと岩が草原に鎮座している レストハウス(営業していない)があり展望休憩所になっている 自動車で訪ねてくる事が出来 家屋連れや二人連れが展望を楽しみながら昼食をとっている 汗をかいて大きなリュックを背負って登っているのは場違いの感じにさせられる

 かぶと岩展望休憩所で一休みしてから膳棚山山頂を目指す 舗装された林道をゆき さざなみハイウエイを経由してロータリーに出る 膳棚山 野呂神社の案内に従って舗装道路を登ってゆく 途中に野呂神社100mの標識があり神社に向かう 草が茂った荒れた神社に行き当たる 行き止まりかと思ったら奥に繋がるルートが見えたのでそこをたどれば山頂に導いてくれるのではと考え 狭い荒れたルートを行く なんとかルートは読めるがそう人が通った気配が無い そうしている内に表示板のある道路に飛び出す 表示板を見ると 私有地につき立ち入り禁止! やれやれである

 山頂とおぼしき場所には電波塔がいくつもたっておりどこに三角点があるのかわからない 標識も無い しょうがないので取り巻き道路を進み 高い所を目指す 地図からこの辺りと思われるルートに進む 電波塔へのルートは鎖で侵入出来ないようにしている 侵入禁止の標識が無いので自動車の侵入が出来ないようにしているだけだろうと勝手に理解し 鎖をくぐり進む

 その先には電波塔が3基設置されており それぞれ防御ネットで侵入出来ないようにしている 山頂を示すものはどこにも見られない あきらめて戻る途中に樹林の中に赤いテープのマークがあるのでヒョットしたらとマークを追う マークは先程の電波塔の裏手に導いてくれる そこに赤いマークを縫った三角点らしき標柱がある 三角点の標識や膳棚山山頂を示す標識が無いので半信半疑ではあるが ここを山頂としておこう 展望は全くきかない

 膳棚山山頂を取り巻くようにしている道路を一巡するようにして道を戻る 道路脇にコオニユリが幾つも花を咲かせていた 民家があり洗濯物を干していた 標高800m余りあろうと思うがどのような生活を送っているのだろうか

 下りはさざなみハイウエイの途中に登山道の標識があり そこを降りて林道を横切るとどんどんコースの案内がある そこを降りてゆく 滑りやすい石の道である 岩海にかかるルートが同じような滑りやすいルートであったがそれよりは良いが似たようなもの ある所では立っているとズルズル滑るような場所も 注意しながら降りてゆくが 一度スッテンと尻餅をつく 注意をしていてもこれだからなかなか大変 ヒヤヒヤしながら降りてゆくと岩海遊歩道に出る 登りに駐車場方面に進んでいたらこのルートに出たようだ

 そこから先は登ってきたどんどんコースを降りるのを避けて 自動車道を降りる 歩行距離は3〜4倍程ありそうだが 滑りやすい岩道では何回か滑ったろうし 渡渉場所を再度挑戦する気がしない

 途中眺望の良い場所があり 瀬戸内海の景色を堪能する 自動車地図にも眺望抜群の記号が記載してあった


アプローチ
 国道2号で三原を過ぎてから432で竹原に出て185に乗る 安芸川尻の市街地に入ると野呂山への案内があるので案内に従って入る 山頂に導いてくれるさざなみスカイラインである ガイドラインには駐車場の記載が無い 市街地には適当な場所が見られないので兎に角,案内に従い登ってゆく 途中野呂山登山道と記載した案内が見られるが駐車場所が無いのでそのまま登る

 1Kmほど登った地点に大きな標識があり登山口と記載した標識もある その前に車2台駐車出来る空地があり 先に駐車していた車の隣に駐車させてもらう 135Km

帰路は185を更に先に広まで走り 375で東広島に出て国道2号に乗ったが149Kmと遠回り 375より432&185の方が走りやすい