牛曳山〜伊良谷山〜毛無山縦走2


牛曳山 1144m 伊良谷山 1149m 毛無山 1144m 
難易度 ☆     登り60分 縦走35分 下り60分  広島県
倉敷からの距離    139Km        登頂日 ’99/10/23   ガイドブック 

六の原駐車場10:22−10:32林道入口−10:36「伊良谷山2.3Km」道標−10:44分岐−10:59牛曳滝−11:22尾根−11:28伊良谷山鞍部−11:33伊良谷山山頂11:35−11:59毛無山山頂−12:08分岐=12:11ききょが丘=12:14分岐−12:30出雲峠−12:56駐車場

登山 
 牛曳山(うしびきやま1144m)伊良谷山(いらだにやま1149m)毛無山(けなしやま1144m)は比婆郡西条町の山 比婆山の正面に当たる 「ひろしま百山」に紹介の山 紅葉を尋ねる
 キャンプ場から傘をさして歩いてくるグループがいる 牛曳山に登るのだろう 私はすぐ止むに違いないと判断し県民の森公園センターに立ち寄り 紅葉に関する情報を入れる 今年の紅葉は異変 いつもなら今日が一番良い時だが随分と遅い この分だと紅葉せずに落葉してしまうかも知れない と大分心配されていた 今日の天候も変だ 今朝は晴天が広がっていたのに雨になるとはと驚いていた

 センターから外に出ると 小雨は止んでいた 7月に尋ねたルートを登る事に 白樺林や牛曳滝周辺の紅葉が気になる

 自動車道を約1Km戻る 道路脇にアケボノソウがまだ花を咲かせており 頑張っているな と声をかけたくなる 林道に入ると 林道沿いにヒキオコシ シロヨメナとまだ花が残っている 林道から登山道の案内に従い山道に入る 白樺林が目前に現れる 紅葉が始まり白樺の葉は薄黄色になってきている 白樺林の中にモミジが生えている まだ紅葉していないが 赤く紅葉すると 白樺の白と調和して美しい絵が見られるものと期待される 一瞬薄日が射し 白樺林が明るくなる 木々の色が美しく輝く 曇り空の中,一瞬の出来事であった

 渓流の音や小鳥の鳴き声を聞きながら登ってゆく ブナを初めとした落葉樹林が薄黄色に色づいてきている もう少しすればもっと鮮やかな色に変身しているだろうにと想像をたくましくする 写真に撮ると黄色の色は眼で見た感じより随分と鮮やかに写る レンズの明るさ一杯でも1/45のシャッター速度と随分と暗い 手ぶれを心配したがまあまあの出来映え 黄色が初々しく写っていた

 ルートにソバナと思われる花が一輪咲いていた ソバナの花期は9月上旬までと記載されており違っているかも知れない ミヤマアキノキリンソウも最後の花を咲かす 牛曳滝の脇に咲いていたオオバギボウシはすっかり姿を変えていた 滝の廻りも大分黄色になってきている 赤が欲しい所だが見つからない

 滝を過ぎ 登ってゆくと尾根に出る 尾根筋でリンドウに出会った 生憎の曇り空で花は開いていない リンドウに出会うのは久々だ その他の花もまだ形を留めているミヤマアキノキリンソウ ツリガネニンジン ワレモコウ そしてマムシグサの実や ヤマボウシの赤い実など見つける事が出来た 標高1100mの地点であるがこれ程花が残っている所を見ると穏やかな環境にあるのだろう 紅葉が遅れているのもうなずける

 伊良谷山 そして 毛無山と山頂に立つが眺望は全くきかず 濃い雲に覆われ寒々とした山頂 山頂で休憩している人がいたが雨具を兼ねた防寒着で身体を包み 風向きを避け寒そうにしている後ろ姿を眼にした 休憩もとらず下山する

 天気が良ければもっと足を伸ばしたい所であるが 何時雨が降るともわからない状況だし 紅葉もこれ以上期待出来そうもないので毛無山までとする この山は六の原を取り囲むようにして山が連なっており 要所要所で六の原に降りられるので 幾山縦走するか色々な選択が出来る点魅力がある

 前回訪れた時に出会ったタンナトリカブトがどうなっているか気になり下山 花はすっかり終わっていたが枝振りはそのまま残っており一安心 その先の分岐を六の原に降りる前にききょうが丘まで足を伸ばし 花が無いのを確認して分岐戻り 下山する 降りてゆくとまた分岐があり 右手方向にルートを取ると 出雲峠に出た マツムシソウが群生していた場所だ 花はすっかり散ってしまい茎が残っている 栄華盛衰つわものどもの夢の跡 という感じ

 出雲峠ではモリアザミ ウメバチソウが咲いていた ウメバチソウが群生している所もあり 思いもかけず出会う事が出来嬉しい

 出雲峠からスキー場方面に行き 草原歩きを楽しむ ナナカマドが赤い実を沢山つけていた モミジはまだ紅葉が見られない

 センターで400円の風呂に入った 温泉でなく地下水を沸かしている由 サウナもあり ゆったりと1時間程湯を楽しむ 山口から来た人 広島からの人 今日はここに泊まる人と 人との出合を楽しむ


アプローチ
 六の原には早6度目になる 180新見〜182東城〜314と進み 183との三叉路で県民の森の標識に従う 標識を目印に進んでゆくと六の原駐車場に着く

 倉敷を出た時は晴天が広がっていたが 高梁市ではいつものようにガスが出る ラジオでは広島道 中国道は霧の為速度制限していると聞く 新見の気温は10℃と冷えてきた 街路樹のモミジバフウが大分色づいてきた 哲西町では9℃と一桁に突入 冬間近である 東城から314に入る 目的地に近づくにつれ空模様が怪しくなり黒い雲が出てきた 一雨ありそうだと思っているうちに小雨が降り出した