駐車場10:33−10:52大山滝=12:05滝壺=11:12大山滝−11:28地獄谷分岐−12:17大休峠−12:55山頂13:11−13:46大休峠13:49−14:25地獄谷分岐−14:38大山滝−15:01駐車場
大山滝は日本の滝百選に選ばれた滝、紅葉はどうだろうか?そのついでに矢筈ヶ山(やはずがせん1359m)を尋ねる 「中四国・兵庫の山百選」参照こちらを前回尋ねたのが96/9であるから3年経過している 思い出す所 こうだったのかと思いを新たにする所がある
一向平キャンプ場は更に整備されているように思う 遊歩道のような園地が出来 管理棟なども新しくなっている? キャンプ場の標高が565mとの事 もっと標高が高いのかと思っていたが意外である 矢筈ヶ山山頂までは標高差が約800mになる ここから樹間越に矢筈ヶ山ならびに甲ヶ山の山頂を見る事が出来る
キャンプ場から大山滝まで1.8Km 矢筈ヶ山の取り付き口にあたる大休峠まで5.1Kmとかなり距離がある 川床から大休峠には何回か歩いたがその印象ではさほど高低差が無かった記憶がある 歩いてみて結構高低差があるので峠の標高を調べてみたら1100mを越えており 大休峠まで登れば2/3登った事になる
それはさておき 大山滝に向かう 加勢蛇川沿いを歩く 渓流が数十m眼下に見える 鮎返りの滝を見てつり橋を渡る つり橋の記憶は消えていたが橋からの景観はなかなかのもの つり橋を過ぎると登りとなる 紅葉がまだ残っており太陽も日が射し美しい 登りはわずかで比較的平坦なルートとなる まもなく大山滝に
囂々と水音をあげている ルートからは少ししか見えない 滝壺に降りてゆくルートがあるがここは結構険しい ザイルに掴まったり セットされた鎖を頼りに降りてゆく 滝は2段になっており落差42mとの事 期待した紅葉は終わってしまっていた 帰路管理棟を尋ねるとそこにはきれいに紅葉した木々の中を滝が流れ落ちる写真が展示してあった 先週が紅葉の盛りであったとの話 紅葉の中の滝は見応えがある NHKも何年か前に取材しており その時の紅葉に囲まれた滝の写真も掲示していた
大山滝を後にルートを行く ここから登りが始まる ルート沿いには紅葉した木々がまだあり 最後の艶姿を見せてくれる 高度があがるにつれ紅葉は終わり木々は落葉し冬支度 前方に真っ白に冠雪した大山北壁が見えてくる ルートが曲がり今度は凸凹した山 烏ヶ山だ こちらも雪を抱いている 先週烏ヶ山を尋ねた人に聞くと雪は無かったとの事なのでこの一週間の間に積もったのだろう 烏ヶ山も冬ごもりだ 木々が落葉しているので烏ヶ山の姿はルート上から随分長い時間見る事が出来る 3年前は木の葉が邪魔していたのか ガスで見晴らしが悪かったのか烏ヶ山がこれ程見えた記憶は無い
大休峠に近づいてくると大山北壁や野田ヶ山 振り子山などが見えてくる ルートにはイワカガミが群生している 山肌を覆うように一面に生えており春先が楽しみだ また この辺りのブナ林もすごい 木の葉をすっかり落としていかつい姿をさらけ出している 環境が厳しいのだろう 木の形も厳しい形をしており その個性ある姿には圧倒される
大休峠からはあと標高差250m あまりきつい記憶が無かったが 今日は思いも掛けず雪が残っている 岩がゴロゴロする急登の箇所は雪が溶け 岩が濡れ滑り易い状態 残雪は岩の隙間に残っており足場確保の邪魔をする 一歩一歩注意しながら登ってゆく 下りはもっと大変だろう 岩場を過ぎればあとはそう難しい所は無い ルート上の雪は消え ルート脇にいくらか残っている 管理人にあとで聞いた話だが 矢筈ヶ山に25cmの積雪があったそうだ 山頂周辺にも雪が残っている
矢筈ヶ山に向かうルート脇のブナ林も先のブナ林同様素晴らしい 落雷にやられた木々も随分と見られ 厳しい環境を表現している
山頂の眺望は素晴らしい 太陽は隠れてしまったが 雲は高く ガスは出ていない 大山北壁を中心に烏ヶ山に続く山並み ユートピアの小屋も見える その辺りも真っ白だ 目を移すと近くに小矢筈が鋭角なピークを誇示する 白い所も見えるので雪が残っている様子 甲ヶ山もそのガレ場を正面に向けている 時間があれば小矢筈 甲ヶ山まで足を伸ばそうかと思っていたが 雪が残っている中での岩場の急登は先程の岩場以上の厳しさであり 見送る事に また蒜山三座も見える
景観を楽しんでいると 米子の方から黒い塊がやってくる 雨がくるかも知れない 急いで下山する事に
先程の岩場は充分注意し降りてゆく 大休峠に降りてきたら太陽が顔を出す が それも一瞬 次第に雲行きがおかしくなり 大山滝手前から小雨がパラツキ出す 傘を取り出すまでもないがカメラを濡れないようにする 紅葉で美しく輝いていた所もすっかり意気消沈してしまい どんよりした景色に埋没している たいした降りにならない内に車に
管理棟を尋ね 管理人が室内灯をつけてくれ 紅葉や積雪の話しを聞く 花にはうといと花の時期は聞けなかったがイワカガミという名前は知っていた この管理棟も11月末までで冬は閉鎖との事
429旭町−<30>落合−313関金−<45>地蔵峠−<44>一向平キャンプ場のルートで目的地に 落合で気温3℃ この秋一番の冷え込み 313の犬挟峠越えは新道が出来初めて走る 2626mの遂道を通り抜ける 遂道を過ぎて道の駅が出来ている 随分と走りやすい関金では鏡ヶ成の案内に従って左折し 川を越えまた左折 県道45に乗り 山に向かって走る 烏ヶ山 冠雪した大山北壁 矢筈ヶ山 甲ヶ山を車の窓越しに見る事が出来る いつも見ている方角と異なり違った感じ 地獄峠からはキャンプ場ならびに大山滝の標識がある 走行距離139Km(313旧道より7Km程短縮)